ウブな人妻が知った肉の喜び

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「気がついてもらえなかったな」

月曜日の朝、夫の浩介を送り出した後、玄関の姿見鏡を見ながら麻由香はため息を吐く。

麻由香は姿見鏡の前でクルッと半周周り、自らの後ろ姿を確認する。

うなじが隠れる程度のショートカットの黒髪が、一瞬ふわっと乱れた後、綺麗にまとまった。

昨日美容室で10cm近くカットしたのに、結局夫は気がついてくれなかった・・・

(もう、私に興味なくなっちゃったのかな?)

麻由香はその優しげな美しい顔に、憂いの色を漂わせている。

いつもは菩薩のような穏やかな笑みを浮かべている彼女だが、今は眉間に軽くしわを寄せ、泣き出しそうな表情をしている。

宮島麻由香は、先月35歳になったばかりの専業主婦だ。

6つ年上の夫と大学在学中に知り合い、交際を始め、すぐに妊娠をしてしまった。

予期せぬ妊娠に、当時は親族も含めて大騒動になったが、夫が当時すでに独立開業していたことと、収入的にも恵まれていたこともあり、結局麻由香は大学を中退して結婚する道を選んだ。

それは、正解だったと言い切れると麻由香は今も考えている。

息子の雅治は、すくすくと素直に伸びやかに育ってくれて、夫の仕事もますます順調で、夏休みと正月休みには家族3人で海外に行くのが恒例行事になっていた。

だが、今年の夏休みは息子の雅治が短期留学に行ってしまい、夫と二人の生活を送っていた。

(もう、半年は経つわよね・・)

麻由香は、とっくに出て行ってしまった夫の名残を探すように、玄関のドアを見ながらそう思った。

夫とは、交際が始まってすぐに妊娠してしまったため、出産して子育てが落ち着くまでの2年ほどセックスレスだった。

その後は、週に1回程度は愛し合う時間を持てていたが、息子が育つにつれ、またセックスレスになって行った・・・

麻由香が最後に夫に抱いてもらったのは、まだ雪が降る夜だった。

息子が実家に泊まりに行った夜、勇気を出して麻由香の方から夫のベッドに滑り込んだ。

あの夜以来、一度も夫のぬくもりを知らずにそろそろ残暑と言われる時期まで来てしまった・・・

麻由香は、身長162センチで体重は最近計ってはいないが、35歳にしては頑張っている方だと思う。

二十代の頃と比べて、間違いなく脂は乗ってしまったが、肉感的でセクシーな身体になったと自負していた。

サマーニットを押し上げているその豊かな胸は、出産を経てEカップにまで成長していた。

乳首や乳輪こそ、妊娠前と比べて多少色づいてしまったが、もともと色白で限りなくピンク色だったためか、今でも充分に綺麗だと思う。

麻由香とすれ違う男は、誰でも麻由香の抱き心地の良さそうな身体を目で追ってしまうはずだ。

麻由香は姿見鏡を見て、スカートの裾を下に引き下げた。

息子が留学に行って以来、部屋ではいつも短めのスカートを身にまとっている。

今日も膝上20cm近くはある、淡い花柄のミニスカートをはいていた。

(もっと短いのはかないとダメかな?)

麻由香はすぐにずり上がってきてしまうスカートの丈を気にしながら、心の中で思った。

息子がいない今、毎日でも夫に抱いてもらいたい・・・

そんな気持ちを持ちながら、はしたないと思われたくなくて言い出せない麻由香。

健気に、ミニスカートと胸元が大きく開いたサマーニットで夫を誘惑してみるが、麻由香の秘めた欲望に気がついてさえもらえない・・・

35歳という女盛りの身体を持てあまし、麻由香は日々苦しみ悶えていた。

姿見鏡に映る自分・・・

伸びやかで優雅な曲線を描く脚が、麻由香の密かな自慢だ。

麻由香は、朝から年齢不相応の格好をして夫を誘惑しているが、実は下着も身につけていない。

夫が欲情してくれたら、すぐにその場で抱いてもらえるように、スカートの中には麻由香自身しかいない。

そしてサマーニットの中には、ブラジャーはない。

そんな事までしているのに、”行ってきます”のキスもなく夫は出て行ってしまった・・・

麻由香はドアを見つめたまま、自分の中の女としての自信がガラガラと音を立てて崩れていくような、やるせない喪失感を感じていた。

麻由香は、これまで自分からキスをしようと思ったことも何度かある。

でも、夫しか男性を知らずに過ごしてきた麻由香は、極度の恥ずかしがりでもあった。

自分からキスを求めること・・・ましてや、自分から抱いて欲しいと言い出すことなど、想像しただけで羞恥心で顔から火が出そうになる。

(私じゃもう興奮してもらえないのかな?)

姿見鏡に映る自分を見て、ついため息が漏れてしまう。

サマーニットを盛り上げる柔らかな曲線は、子供を生んだ今もつんと上を向いたままだ。

麻由香は少し前屈みになる。

鏡には、ざっくりと開いた胸元から覗く、真っ白な餅のような二つの膨らみが映っている。

磁器のように白い乳房には、所々に薄く青い血管が浮き出ている。

これを見たら、どんな男でも夢中にならざるを得ないはずだ。

そして麻由香は胸を両腕で挟むようにして、その谷間をさらに強調してみる。

サマーニットからこぼれ落ちそうになる白い膨らみをみて、麻由香はそんな事をしている自分を自虐的に笑った・・・

(バカみたい・・)

麻由香は心の中でささやくと、姿勢を正す。

すると、サマーニットを盛り上げる柔らかな曲線の頂きに、わずかに浮き出た蕾の形が見て取れた。

(こんなにして・・・はしたない・・)

麻由香は頬をほんのり桜色に染めて、その場から立ち去ろうとした。

その時、ニットの布地が固くしこった蕾にわずかにこすれ、甘く痺れるような快感が広がっていく。

「あっ」

思わず漏れてしまった甘い声に、麻由香自身も戸惑いながら、ふたたび姿見鏡に視線を戻した。

そこには、母親でも妻でもない、牝の顔をしたオンナが映っていた。

(酷い顔してる・・・まるで盛りがついた牝猫みたいじゃない・・)

麻由香は羞恥心でさらに顔を赤くし、耳まで熱を持ったように熱くなるのを感じた。

麻由香は、いつも夫が綺麗だと誉めてくれるその指で、そっとサマーニットの突起に触れた。

触れた瞬間、そこを中心にじんわりと暖かくなるような快感が広がっていく。

「ンッ、あ」

麻由香は、どうしても漏れてしまう甘い憂いを帯びた声に、胸が締めつけられそうだった。

(こんなの、ダメ・・・いくら抱いてもらえないからって・・・こんなの・・)

思いとは裏腹に、その白く美しい指は、自然な動きで麻由香の蕾を優しく撫でていく。

「ふぅ、あっ、ンッ!」

思わず漏れてしまう淫らな声・・・

しかし麻由香は指を止めるどころか、もう片方の突起にも指をかけていく。

サマーニットの布地が指で押され、幼児の指先のように柔ら固い蕾みとこすれると、多幸感で口がだらしなく開いていくのを止められない。

(こんなの、ダメ・・・自分でするなんて、みじめだわ・・)

麻由香は理性を働かせようとするが、半年以上も夫に放置された熟れた身体は、蕾を刺激する指を止めることを拒んだ。

麻由香はサマーニットの上から撫でるだけでは飽き足らず、白魚のようなその指で、蕾をニットごと摘まみ始めた。

すでにそれは、幼児の指の硬さではなく、大人の指ほどの固さと大きさになっており、麻由香の興奮を物語っていた。

「ンッ!ンふぅ、あっ」

甘い声を漏らしながら、摘まむ力を強くしていく麻由香。

ついさっき夫を送り出した玄関で、鏡に映る自らのはしたない姿を見ながら、固くしこった蕾を摘まみ続ける麻由香。

だらしなく口が半開きになり、発情した牝の顔になっていた。

(ダメ、ダメ・・・でも・・・あぁ・・)

麻由香は胸の中で何度も逡巡しながら、ニットを押し上げる柔らかな曲線の頂きの蕾を摘まんでいた指を、スカートの中に差入れていった。

麻由香は、自身の花弁があまりにも潤っていて、淫泉からあふれ出た秘蜜の雫があふれ出し、太ももまで濡らしていることに軽いショックを受けた。

(こ、こんなのって・・・まるで淫乱みたいじゃない・・)

半年間放置された牝肉は、麻由香自身の想像を超えるほどに情交への期待に満ちあふれていた。

麻由香は、戸惑い、ためらいながらもそのしとどに濡れた花弁に指を這わせていく。

麻由香の指が花弁に触れた瞬間、電撃でも流れたように痺れるような快感が体中を駆け抜け、思わず息が止まりそうになる。

「ヒィあぁ、ンあぁっ!」

乳首を刺激していた時とは違い、自分でもハッとするほどの大きな声を漏らしてしまっていた。

玄関で、ドアにカギもかけずに自らを慰め続ける麻由香。

我を忘れたように、スカートの中の手をうごめかす。

そしてその顔は、自らの指がもたらす快感にとろけ、だらしなく弛緩してしまっている。

麻由香は、親戚、友人、知人と問わず、上品で清楚な女性と評されている。

実際に、菩薩のような温和な顔と、艶やかで吸い込まれるような濡れ羽色の髪、そしておっとりとした優しい口調は、会う人すべてに清楚で上品な印象を与えるだろう。

それが今、鏡の前で立ったまま淫らに自慰をしている。

夫にも見せたことのない、はしたない淫らな姿を鏡に晒し、快楽の花園へ一直線に高まっていく麻由香。

「はぁ、はぁ、だめ・・・ンッ!ンッ!」

麻由香はついには声まで発しながら、さらに花弁をまさぐる指の動きを早めていく。

そして、意を決したような表情になると、その指を花弁の上にある小さな肉の芽に指を導いていく。

「ヒィッ!あ、ああぁ、すご、い」

麻由香は、我知らず言葉を紡ぎ続ける。

麻由香は、自らを慰めることなどほとんど経験がない。

思春期から数えても、おそらく片手で余ってしまうはずだ。

潔癖で、性に対して軽く嫌悪感すら持っていた麻由香にとって、自慰などははしたなさの象徴的な行為だと言える。

しかし、欲求不満の溜まりに溜まった麻由香の熟れた身体は、もう我慢の限界だった。

麻由香は声が漏れるのもそのままに、固くしこった肉の芽を、身体の中に押し入れてしまうくらいの強さでまさぐり続ける。

「あっ!あーっ!あなた・・・あぁっ!」

麻由香は、半年も前の夫との情交を思い出しながら、さらに指の動きを強くする。

激しい指の動きにあわせるように、麻由香の心臓も激しく脈打つ。

次第にスカートの中から、クチュクチュと淫らな水音も響き始める。

「ダメ、ダメッ!く、来る・・・あぁ」

麻由香は、頭の中が白くなり意識も混濁してきた。

オーガズム直前の兆候に、泣きそうにも見える顔になる麻由香。

麻由香は、鏡を見た。

そこに映る自分は、左手で乳首をまさぐり、右手はスカートの中に差入れてはしたなく動かし続けている。

麻由香は、それが自分だとはとても思えなかった。

快感をむさぼる牝・・・それが自分だとは、どうしても思いたくなかった。

そんな思いとは裏腹に、麻由香はもう限界寸前だった。

ギュッと足の指を内側に曲げ、太ももをピンと突っ張るようにして、この後訪れるであろう大きなオーガズムに備えていた。

「イ、イク・・・イッちゃう!」

麻由香が白い霧の向こうに踏み出そうとした刹那、ピンポーンと、間の抜けた音が響いた。

麻由香は、バネ仕掛けのオモチャのように体を跳ねさせると、慌ててリビングのインターホンの前に駆け寄った。

麻由香がモニターの通話スイッチを押す寸前に、もう一度インターホンが鳴る。

(だ、誰かしら?こんな朝早くに・・・もう少しだったのに・・)

麻由香は心の中で軽く舌打ちをしながら、モニターの通話スイッチを押した。

そこには、見慣れた制服の宅配便業者の男性が映った。

「はい」

麻由香は、肝心なところで邪魔された苛立ちをおくびにも出さず、いつもの温和な声で返事をした。

「あ、お届け物で~す!」

宅配便の彼は、砕けた口調でそう言った。

「あ、今開けますね。お疲れ様です」

麻由香はそう言って、オートロックを解除した。

宅配便の男性は、いつもの彼だった。

まだ20代中頃の、少し茶色の髪の毛が軽薄に見える若者だ。

口調も見た目も今時の若者という感じだが、さりげなく麻由香のことを誉めてくれるので、麻由香は密かに彼が荷物を届けに来るのを楽しみにしていた。

(オートロックでよかった・・)

麻由香はオートロックを解除しながら、そんな事を思う。

オートロックでなかったら、いきなりドアを開けられた可能性もあったはずだ。

それを想像すると、自らの浅はかな行いに、後悔と恐怖を感じた。

しかし同時に、もしそうだったなら・・・自らを慰めている姿を、彼に見られていたら・・・

(バ、バカ!私ったら、なんてことを・・・あなた、ゴメンなさい・・)

麻由香は、自分が一瞬でも浮気を肯定するような想像をしてしまったことを、心の中で夫に詫びた。

オーガズム寸前に邪魔されたことで、欲求不満が行き場を失い、許されない妄想に変わってしまったのだと思う。

麻由香は、夫に半年も抱いてもらえていないが、夫のことを海よりも深く愛していた。

夫と初めて出会い、一目惚れして恋に落ちて以来、ずっと変わらず夫だけを愛し続けてきた。

浮気なんて、想像もしたこともなかったし、別世界の話だと思っていた。

そんな自分が、一瞬でもそんな考えに捕らわれたことが、麻由香の苦悩の深さを物語っているようだ。

夫に抱いてもらえない・・・たったそれだけの事でと言われるかもしれないが、パートもせず、カルチャースクールにも通っていない麻由香にとっては、夫は自分の世界のすべてだった。

その夫に求められないということは、すなわち自らの存在を否定されているようなもの・・・けして大げさではなく、麻由香はそう思っていた。

そんな事を考えていると、ガチャッ!とドアが開く音が響いた。

思索の檻から現実に引き戻され、慌てて玄関に駆け寄る麻由香。

「宮島さん、こんちわっす」

宅配便の彼が、人なつっこい笑顔で挨拶をする。

日に焼けた顔に、真っ白な歯のコントラストが強烈で、ハレーションでも起こしそうだ。

半袖をさらに腕まくりした腕は、見た目の軽薄さからは違和感を感じるくらいに太く逞しい。

日々の荷物の積み込みで、鍛えられているのかもしれない。

「こんにちは。今日は早いのね。お疲れ様」

人見知りな麻由香は、最近では服も通販で買うようになっていた。

店で店員に色々と勧められるのが、麻由香にとっては試練に感じるからだ。

それなので、必然的に宅配便業者の彼が訪ねてくることが増えた。

そして、軽く雑談をするようにまでなっていた。

毎日の生活で、夫以外と会話をすることが極端に少ない麻由香にとっては、そんなたわいもない会話でも楽しかった。

「今日も綺麗っすね。ここにサインお願いします!」

軽いノリで麻由香を誉めながら、事務的にサインを求める彼。

そのギャップが妙にシュールだ。

「何も出ないわよ。こんなおばちゃん捕まえて、からかわないの」

麻由香は口ではそんな事を言いながらも、ほんのりと頬を桜色に染め、内心猛烈に照れていた。

そして同時に、心底嬉しいと思っていた。

30歳を過ぎると、夫も含めて誰も誉めてくれなくなった。

それは、仕方のないことだと頭では理解していても、胸の中のオンナノコは、いつも悲しみに沈んでいた。

それが、たとえお世辞であったとしても、誉めてもらうことで、顔がほころぶのを抑えることが出来なくなるほどに嬉しいと思ってしまう麻由香がいた。

「いやいや、マジですって。俺、宮島さんと会うのが楽しみでこの仕事続けてるようなもんですもん」

あくまで軽いノリで、冗談を言うような感じで言う彼。

それでも麻由香は嬉しかった。

彼から伝票を受け取り、サインをしようとした瞬間、麻由香は彼の視線を感じた。

そして同時に、自分の姿を思いだした・・・慌てて下を向くと、サマーニットの豊かな膨らみの頂きには、左右それぞれに固くしこった蕾の形が確認出来た・・・

はしたない姿を見られて、麻由香はどうしていいのかわらなくなってしまった。

今さら隠すことも出来ず、何もないような顔でサインを続ける麻由香。

ドクン・・・心臓が脈打ち、子宮の奥がかすかにうずくのを感じた。

(こんなのって・・・どうして?)

麻由香は自分の身体の反応に、酷く戸惑った。

愛する夫以外に、ニット越しとはいえ乳首を見られてしまった・・・それなのに、夫を裏切ったような気持ちを持ちながら、牝のうずきを覚えてしまう自分が、酷く薄汚いモノのように思えた・・・

「みんなにそう言ってるんでしょ?ママ友の噂になってるわよ」

麻由香は、自分の胸から彼の視線をそらそうと、ありもしないことを言ってしまった。

そもそも息子が中学生になったあたりから、ママ友との交流もすっかり少なくなっていた。

「えぇ~?マジですか?そんなこと言ってないのにな・・・噂って怖いっすね」

少し悲しそうに言う彼。

麻由香は、作り話で彼を傷つけてしまったのかな?と、罪悪感を感じた。

「そうよ。気をつけなさない」

麻由香は、お姉さん風を吹かせてそう言った。

「了解っす。じゃあ、また来ますね!ありがとうございました!」

彼は、爽やかに笑顔で去って行った。

彼が去って行くと、麻由香は慌ててドアのカギをかけ、リビングに入るとソファに座った。

そしてテーブルに通販の箱を置くと、思い詰めた顔でそれを見つめた。

(あんな事考えちゃったのも、あの人が抱いてくれないからだ・・)

麻由香は、ついさっき宅配業者の彼に持ってしまったごくわずかな浮気願望を、夫のせいにすり替えていた。

開き直ったわけでもなく、それは目の前の箱を開けるための決意のようなものだったのかもしれない。

麻由香は軽くうなずくと、段ボールの小箱に手をかけた。

最近の通販の段ボールの小箱には、ミシン目がついていて容易に開封が出来る。

ピリピリピリと小気味よい音を響かせながら、ミシン目が開かれていく。

そして、少しためらいながら箱を開けると、麻由香の両目は大きく見開かれた。

箱の中には、剥き出しの男性器がビニールで固定されていた。

と言ってもそれは、シリコンで出来たまがい物の男性器で、ディルドとか張り型と呼ばれるたぐいの大人のおもちゃだ。

麻由香は毎月購読している女性誌のセックス特集を読み、大人のおもちゃの記事に好奇心と欲求不満を刺激され、抑えきれなくなりとうとう購入してしまった。

まさかこんな剥き出しの固定で送られてくるとは、想像もしていなかった麻由香は、夫がいる時に届かなくて本当に良かったと胸をなで下ろした。

(こんなの・・・変態みたいじゃない・・)

麻由香は、こんなモノを購入してしまった自分を、酷く恥ずかしく思った。

しかし、宅配業者の彼に刺激された熟れた肉体は、そのビニールに固定されたまがい物の淫棒を見て、激しく心臓が脈打ち反応していた。

(・・・みんな持ってるって書いてあったもの・・・変態なんかじゃないわ)

麻由香は、女性誌に書かれた飛ばし記事を拠り所に、自分の行為を正当化しようとした。

そして、その淫棒をビニールから取りだし始める麻由香。

そのビニールは、軽く爪を立てるとあっけなく引き裂かれた。

そして淫棒自体に巻付けられたビニールも剥がし、”みちのく”と書かれた帯も外すと、麻由香は思わずそれを握っていた。

(こんなに太いなんて・・・それに、あの人のより長い・・)

麻由香は、その淫棒の太さと長さに畏怖の念を抱いていた。

小さなパソコンの画面で見たそれは、可愛らしいサイズに思えた。

サイズの表記を見てある程度の想像は付けていたはずだったが、それを上回るサイズ感に麻由香は戸惑った。

それもそのはずで、麻由香が見ていた商品はJr.と言う姉妹品だった。

いま麻由香が握っているそれは、麻由香が見ていた商品よりも一回り以上も太く長い。

麻由香が握っている淫棒は、日本人の標準から見ても大きいと言える。

夫の浩介と比べても、間違いなく太く長いシロモノだった。

これが麻由香が平常時に届いたならば、そのあまりの大きさに尻込みをしてお蔵入りしたかもしれない。

しかし、朝からの自慰と宅配便業者の彼に乳首を見られた興奮で、麻由香は普通ではなかった。

麻由香はその淫棒をキッチンに運び、中性洗剤で綺麗に洗い始める。

素手で洗うと、その淫棒の形がよくわかる。

(固い・・・それにこんなにくびれてる・・)

麻由香は洗う手つきではなく、まるで愛撫でもするような手つきでその淫棒のカリ首のくびれを触り続ける。

(こんなの・・・ダメ・・)

麻由香は、思いとは裏腹に目が期待に光っている。

そして麻由香は寝室に移動した。

部屋に入るとすぐにサマーニットとスカートを脱ぎ、全裸になる。

麻由香の裸体は、菩薩のような優しげな顔と同じで、柔らかな曲線で構成されていた。

白くたわわな二つの果実は、出産を経てEカップにまで成長していて、20代の頃と比べると多少垂れているかもしれないが、それでもまだ充分に重力に抵抗していた。

くびれたウエストにはわずかに脂も乗っているが、痩せすぎの鶏ガラのような女性にはない妖艶な色気を醸し出している。

そしてその頂きの蕾は、子育てのために多少大きくなり色素沈着もしていたが、まだ充分ピンク色と言えるレベルで、大きさも子供の指程度だ。

淡いへア、キュッと持ち上がったお尻。

そこから伸びやかに優雅な曲線で突き出る二本の脚は、細すぎず、太すぎず、健康的な色気を感じさせるものだ。

優香と床を共にした男はまだ夫の浩介しかいないが、他の男が優香のこの裸体を見たら、夢中にならざるを得ないと思う。

優香はベッドの上に寝そべると、その淫棒をまじまじと見つめた。

すでに火がついてしまっている麻由香の肉体は、その淫棒がもたらすであろう快感への期待に、かすかに震えていた。

麻由香は、気がつくとその淫棒を口にくわえていた。

そうしようとしたわけでもなく、気がつくと麻由香は自然にそうしていた。

麻由香は夫との情交で、まだフェラチオをしたことがない。

この歳までその経験がないことに、麻由香自身いいのかな?と思っている。

夫は、不満に思っていないだろうか?常々麻由香は気にしていた。

でも、夫は麻由香がフェラチオをしようとすると、いつも優しくそれを止めさせる。

優しい夫は、麻由香にそんな事をさせるのに抵抗があるようだ。

でも、その優しさが麻由香にとっては寂しくもある。

時には荒々しく求められたい・・・女としてそう思う夜もある。

麻由香は、夫に抱いてもらえない欲求不満を”大人のおもちゃ”という、はしたないまがい物の淫棒で解消した。

それは、夫しか知らない麻由香にとって、セックスへの固定概念を覆されてしまうほどの衝撃的なものだった。

それがもたらすあまりの快感に、麻由香は夫への罪悪感を覚えるほどだった。

そして、純真で貞操観念の強い麻由香は、そのまがい物の淫棒を包丁で輪切りにして処分した。

麻由香は、晴れ晴れとした表情で夕食の準備を始めていた。

まがい物の淫棒とはいえ、それにより欲求不満をある程度解消された麻由香は、今まで何をクヨクヨ悩んでいたのだろう?と思うほどに気持ちがリフレッシュされていた。

(今日は、私の方から抱いてもらおう。私が襲っちゃえば良いんだわ)

麻由香は、そんな風にある意味で開き直るように考えることが出来るようになっていた。

(あんなはしたないおもちゃでも、役に立ったわね)

麻由香は、キッチンの隅に置かれたビニールを見て笑った。

あの中には、無惨に輪切りにされたまがい物の淫棒が収っている。

もし、誰かが袋を開けたら、一瞬猟奇事件か?と、勘違いするかもしれない。

麻由香は鼻歌を歌いながら、楽しそうに夕食の下ごしらえを終えると、着替えを始めた。

(もっと、浩介さんに興奮してもらわないと)

麻由香はニコニコと楽しそうに笑いながら服を脱いでいった。

誰もいない寝室で、思い切り良く全裸になる麻由香。

うなじが隠れる程度の艶やかな黒髪に、真っ白な肌。

ソフトボールのように大きな胸は磁器のように真っ白で、35歳という年齢も、Eカップを超えるサイズもものともせずに、つんと上を向き重力にあらがっている。

出産と子育てを経験し、少し色づいてしまった乳輪と乳首は、それでもまだ濃いめの桜色をしている。

くびれの見えるウェストは、若い頃と比べて肉付きがよくなってしまい、麻由香はあまり好きではない。

でも、男が見たら誰もが抱きたくなる、抱き心地のよさそうな柔らかな曲線を描いている。

そして、モデルと見まごうばかりの伸びやかに優美な曲線を描く脚。

麻由香の身体は、そのすべてが男に愛でられるために造られたようだ。

麻由香と一夜を共に出来た男は、誰もが自らの幸運を神に感謝するはずだ。

それなのに、夫はもう半年近くも麻由香を抱いていない。

自ら会社を経営しているので、忙しい・・・

それは、言い訳にもならないはずだ。

麻由香は、自分が飽きられてしまったのではないかと心配する日々だった。

昨日までは、その美しい顔に憂いの影をまとわりつかせ、気持ちが沈み込む日々だった。

しかし麻由香は、まがい物相手とはいえ性欲を解消することが出来たことで、気持ちを切り替える事が出来た。

今日こそは、自分から抱いてもらおう。

自分から襲いかかってでも・・・

そんな気持になっていた。

麻由香は、クローゼットの奥に隠してあった薄いボルドーのショーツを身につけた。

それは後ろはTバックで、フロントもかろうじてへアが隠れるほどの面積しかないセクシーなものだ。

麻由香はそれを穿き、夫を誘惑しようと思い購入した。

しかし、購入してもう4ヶ月以上経つのに、一度も穿いたことがなかった。

夫にはしたない女と思われるのが怖くて、どうしても勇気が持てなかった。

いま初めてそれを身につけ、麻由香はドキドキしていた。

生まれて初めて穿くTバックは、とても心許なく、なにも穿いてないように思えてしまう。

そして、上まで引き上げても、微妙にへアがはみ出てしまうフロント。

(はしたないって、嫌われちゃうかしら・・)

鏡に映る自分の姿を見て、一瞬ためらいを見せる麻由香。

でも、首を左右に振り、ためらいを振りほどく。

そして、はみ出ている部分のへアを、安全カミソリで処理をした。

夫に抱いてもらいたい・・・

たったそれだけのことに、ここまで一生懸命になり、心砕く麻由香。

世の夫達が聞いたら、浩介に嫉妬するはずだ。

結婚して長い年月が経つと、夫が妻を抱こうとして妻に拒否されるケースの方が、逆よりも圧倒的に多い。

そんな不満を抱える世の夫達は、もし麻由香が自分の妻ならば、喜んで毎日でも抱くことだろう。

そして麻由香は、白の清楚な感じのするブラウスを着始めた。

ブラジャーを付けることなく素肌の上に直接ブラウスを着て、上の方はボタンを留めず、胸の谷間がはっきりと見えるようにしている。

ブラウスを盛り上げる二つの柔らかな曲線。

その頂点には、はっきりと蕾の形が浮き出ている。

麻由香は、これまでもブラジャーを身につけずに服を着て、夫を刺激しようとしたことが何度もあったが、ニットや厚手の服だったので、夫に気がついてもらえなかったフシがある。

ノーブラでこんなに薄い生地の服を着るのは、羞恥心が強く貞操観念の高い麻由香にとって、勇気のいる冒険だった。

(こんなに・・・丸見えだわ・・)

ほんのりと頬を桜色に染めながら、麻由香は鏡を見ていた。

(こんなの、はしたない・・・まるっきり、淫乱みたい・・)

身体をひねり、角度を変えながら鏡を見るが、どの角度から見ても胸の谷間はえげつないほど見えているし、ブラウスに浮いた蕾は、細部の形もわかるほどだった。

普段の麻由香ならば、鏡の中の自分の姿を見て思いとどまるはずだ。

だが、不本意な形であっても、先ほど欲求不満の解消が出来た麻由香は、多少大胆になっていた。

はしたないと思われるのもいとわず、夫にあからさまなまでに迫ろうと決めていた。

そして最後に、麻由香は膝上10cm程度のスカートをはいた。

夫を誘惑するつもりにしては、中途半端な丈のスカートで、ミニスカートと言うよりはショートスカートという程度の丈だ。

だが、このスカートには秘密があった。

秘密というか、単に麻由香が買って失敗しただけの話なのだが、この純白のスカートはとにかく透けてしまう。

ふわっとした軽そうな生地のそのスカートは、部屋の照明程度でも、下着の色と形がはっきりとわかってしまうほどだ。

麻由香は、それをネットの通信販売で購入した。

まさかこんなに透けるとは、麻由香は夢にも思っていなかった。

商品が届き、それを穿いてみて麻由香は本当に驚いた。

あまりの透け具合に、中の生地がないのかと思ってしまうほどだった。

普通ならば、そんな状況であれば返品をするはずだ。

しかし、性格的にそれが出来ない麻由香は、タンスの肥やしにしてしまいこんだ。

まさかそれが役に立つ時が来るとは、麻由香は夢にも思っていなかった。

鏡を見て、麻由香は顔を真っ赤にしていた。

(やりすぎかしら?)

麻由香のその姿は、痴女もののアダルトビデオ女優のようだった。

もちろん、麻由香はアダルトビデオを見たことはないので、その自覚もない。

すると、玄関でガチャガチャとカギを開ける音がした。

麻由香は、夫が帰ってきたことが本当に嬉しく、花が咲いたような笑顔になると、小躍りしながら玄関に急いだ。

ドアが開いていき、まだ夫の姿も見えていないのに、

『あなたっ、お帰りなさいっ!』と、本当に嬉しそうな声で言った。

麻由香に犬のような尻尾があれば、ブンブンと残像が残るほど激しく振っていることだろう。

そしてドアが開き、

「ただいま。お客さんいるけど、大丈夫かな?」

夫が申し訳なさそうに言う。

その言葉と同時に夫の姿が見え、そのすぐ後ろに見覚えのある顔が見えた。

それは、夫の友人の白井幸雄だった。

幸雄は夫の浩介と高校時代からの親友で、これまでも何度か家に遊びに来たこともある。

浩介は背も高くガッシリした体格で、とにかく体を動かすことが好きなタイプだ。

そのおかげで、40歳を越えた身でありながら無駄な肉も付いておらず、とても若々しい見た目を保っている。

そして、眼鏡が似合う温和な顔には、いつも笑顔が浮かんでいるような優しい男というイメージだ。

麻由香は、幸雄に対して好感を持っていた。

話題も豊富で、何よりも聞き上手な彼との会話は、普段、夫や息子以外の人間とあまり会話をすることのない彼女にとって、本当に楽しいものだった。

いつもは家に誰かを連れてくる時は、夫は必ず連絡をくれる。

こんな風に、いきなり連れてきたことは初めてだ。

麻由香は幸雄の来訪を喜ぶと共に、少し戸惑っていた。

「ゴメンね、いきなり。ホント、すぐそこでバッタリ会ったもんだから」

幸雄は、申し訳なさそうだ。

そしてその後ろでは、幸雄がゴメンねという顔とジェスチャーをしている。

『大丈夫ですよ!お食事も、余分ありますから!どうぞどうぞ、上がって下さい!』

麻由香はスリッパを下駄箱から取り出し、床に並べる。

「ゴメンね」

夫はもう一度謝ると、家に上がる。

「お邪魔します。麻由ちゃん久しぶり!」

幸雄は、笑顔でスリッパを履いた。

麻由香は二人を先導するように歩き、自分はキッチンに入る。

『テーブルの、先に食べてて下さいね!』

麻由香は、キッチンから声をかける。

そして、冷蔵庫からビールを取り出すと、二人が座った食卓に向かう。

そして、二人にビールをつぎ始める。

『今日もお疲れ様でした!』

麻由香は、本当に良い笑顔で夫に言う。

麻由香は、夫のことが今でも大好きだ。

夫のために何かをすることが無上の喜びだったし、夫が望むことならば、どんなことでもしてあげたいと思っている。

そして、幸雄にもビールを注ぐ。

『今日は、どうしたんですか?どこか行ってたんですか?』

幸雄の家は、このあたりではない。

麻由香は、なぜこんなところにいたのだろうと、疑問を口にした。

「すぐそこにボルダリングジムが出来たでしょ?そこ覗きに行ってたんだ」

幸雄は、いつもの優しい笑みを浮かべたまま説明をする。

麻由香は、幸雄が独身ということをいつも不思議に思う。

モテないはずがないと思うからだ。

事実、幸雄は女性に人気がある。

職場でも、誘われたりすることも多い。

でも幸雄は、そういうのが苦手なタイプだ。

ゲイというわけではないが、男友達と遊んでいる方が楽しいと思うタイプだ。

『ぼるだりんぐ?』

初めて耳にする単語に、麻由香は子供みたいな口調で聞き返した。

「あ、えっとね、クライミングってヤツ。ほら、カラフルな出っ張り掴みながら、どんどん上に登ってくヤツ」

幸雄は、かみ砕いて説明をする。

それを聞いて、やっと麻由香は理解した。

そして、もう少し話を聞いて驚いた。

そのボルダリングジムは、麻由香の家のすぐ二つ隣のブロックにあるそうだ。

歩いても、10分もかからない距離だ。

麻由香は、全然知らなかった。

そんなものがすぐ近所に出来たなんて、聞いたこともなかった。

「まだやってるんだ」

夫が幸雄に聞く。

「たまにね。でも、サボりっぱなしで指がダメダメになっちゃったよ」

幸雄が苦笑いをしながら言う。

女性誌でも取り上げられることが多いフリークライミングは、麻由香も知っていたし、興味を持っていた。

『あれって、凄く筋肉いるんですよね?』

麻由香は、そんな疑問を質問した。

「そんな事ないよ。はしごが登れれば、全然いけるよ。麻由ちゃん興味あるの?」

幸雄が聞く。

『なんか、オシャレっぽいから興味あります』

麻由香は、すっかりと会話に引き込まれている。

「おっ!良いねぇ~。浩介、今度久々に一緒に行くか?麻由ちゃんと一緒に」

幸雄が嬉しそうに言う。

「いや、俺はいいや。お前と行くとクタクタになるし。麻由香連れてってくれるか?」

夫は、笑いながら言う。

負けず嫌いな夫は、幸雄と何かするとかなりムキになってしまう。

クライミングは幸雄には絶対に勝てないので、そんな風に言ったのだと思う。

「別に良いよ。どうする?いつがいい?」

幸雄は、麻由香に予定を聞いてきた。

『べ、別に、私はいつでも・・・浩介さんは行かないんですか?』

麻由香は、夫以外の男性と二人でどこかに行ったことはない。

クライミングは行ってみたいし、幸雄のことも嫌いではない。

でも、二人きりで行くのは気が引ける。

「幸雄とは時間が合わないからね。昼間はちょっと無理かな?」

幸雄はいわゆる総合商社に勤務をしているが、英語とイタリア語に堪能な彼は、勤務時間が通常とかなり違う。

昼過ぎから、深夜まで働くことが多い。

取引先の時間にあわせてのことだ。

ネットが発達した今ならば、そんな事はしなくてもなんとかなるはずだが、独身の彼にとっては今の勤務形態の方がありがたいとさえ思っているようだ。

「じゃあ、明日にしよう。11時に迎えに来るよ」

幸雄は、サッと予定を決めた。

長く商社で海外相手に取引をしているだけあり、さすがに決断が早い。

『は、はい。わかりました。格好とか、どうすればいいですか?』

麻由香は、そう言って初めて思いだした。

いま自分は、凄い格好をしていることを・・・

みるみる顔が赤くなっていく麻由香。

それもそのはずだ。

麻由香はセクシーなショーツを透けさせて、その上、ブラウスの胸の部分もざっくりと開いていて谷間がこぼれそうだし、その大きく官能的な二つの膨らみの頂きには、はっきりと蕾の形が浮き出てしまっている。

「普通のトレーナーとかジャージでいいよ。靴下は忘れないようにね。そんなもんかな・・・あ、そうだ、明日クライミングするなら、夕食は作れないと思った方がいいよ。前腕とか、疲れ切ってボタンもはめられなくなるから。浩介と外食の予定しときなよ」と説明してくれた。

そんな説明一つとっても、幸雄の気配りと段取りの良さが垣間見える。

「そうだな。俺もお前に初めて連れて行かれた時、お前にシャツのボタンしてもらったもんな」

懐かしそうに夫が言う。

麻由香は、そんな言葉に嫉妬してしまう。

麻由香の知らない夫の過去。

それが、麻由香には羨ましい。

男の幸雄に嫉妬するのもおかしな話だが、幸雄が麻由香の知らない夫の過去を話すたびに、色々と知れて嬉しいなと思う反面、どうしても嫉妬してしまう。

『い、今、夕食用意しますね』

麻由香は、自分の格好に羞恥で顔を赤くし、口ごもりながらキッチンに入る。

(どうしよう・・・こんな格好で・・・はしたないって思われちゃう・・)

麻由香は、本当ならば着替えたいところだが、逆に注目されてしまうと考えエプロンを身につけた。

これで、前からショーツが透けることもないし、胸も隠すことが出来た。

(これでいいわ・・・でも、気がつかれちゃったかしら?)

麻由香は、不安になっていた。

幸雄に、乳首やショーツを見られてしまったのでは?そう考えると、顔が赤くなるし、穴を掘って隠れたい気持になる。

麻由香は、そんなことを考えながらも、料理を運び始める。

「凄いね。急に来たのにコレって、いつもこんななの?凄く手が込んでて美味しそう!」

幸雄は、驚嘆の声をあげる。

確かにそれは、お客さんが来訪する予定のない普段の夕食にしては、明らかに豪華すぎた。

もちろん、いつもこうしているわけではない。

「あれ?今日って、何か記念日だっけ?」

夫も、少し怪訝そうに言う。

麻由香は、新しレシピを覚えたからだ等と言い訳をしながら料理を運ぶ。

料理は、よくよく見れば、レバーとか牡蠣とかニンニクが多い。

いわゆる、精のつくものばかりだ。

麻由香は、セクシーな格好をして誘惑するだけではなく、食べ物でも夫をムラムラさせようと考えていた。

その結果が、こんな豪勢な料理に繋がっただけだった。

「美味しいね!麻由ちゃんの手料理とか食べると、結婚もいいかもって思うよ」

幸雄は、遠慮なくバクバク食べながら麻由香を誉める。

麻由香は、誉められて本当に嬉しかった。

家族以外に誉めてくれるのは、宅配業者の男の子くらいだ。

『本当ですか?嬉しいです!いっぱい食べて、ゆっくりしてって下さいね!』

麻由香は、弾けるような笑顔で言う。

(でも、あんまり遅くなっちゃったら、浩介さんに抱いてもらえないかも・・・適当に切り上げなきゃ)

そして夫は、やはり美味しそうに食べてくれている。

「本当に美味いよ。いつもありがとうね」

幸雄は、夫の優しい言葉に泣きそうになる。

本当に優しい夫だと思う。

15年以上連れ添っても、夕食のたびに”ありがとう”と言ってくれる夫。

簡単なことに思えるが、なかなか出来ることではない。

そして、幸雄の口から夫の昔話を聞きながら、楽しい食事の時間が流れていく。

そして食事も終盤、酒に弱い夫は、

「15分したら起こして」

と言うと、ソファに寝そべった。

そして、すぐに寝息を立て始めてしまう。

麻由香はクーラーの温度を少し上げると、薄いタオルケットを夫に掛けた。

「麻由ちゃんって、本当に完璧な奥さんだね」

感心したように言う幸雄。

麻由香は誉めてもらえたことで、少し浮かれていた。

『そんな事ないですよ。まだまだダメなとこばっかりです』

謙遜しながらも、麻由香は気分がよくなっていた。

「麻由ちゃんも少し飲んだら?コレ、余っちゃいそうだし」

そう言って、ビールビンを軽く持ち上げる幸雄。

麻由香は、夫が好むのでビンビールを常備している。

夫いわく、炭酸の感じが違うそうだ。

結構な重さなので酒屋さんに配達してもらっているが、今時は珍しいのかも知れない。

実際、後継者がいないのか、配達はいつもおじいさんと言ってもいいくらいの年齢の男性が持ってきてくれる。

『じゃあ、少しだけ』

麻由香はそう言うと、エプロンを外してグラスを差し出した。

食事の時は、麻由香は飲まなかった。

それほどアルコールが好きというわけでもないし、古風なところがある彼女は、夫の他に男性がいる前で飲むのは、あまり良くないと考えるようなところがある。

麻由香は誉められて浮かれていたので、深く考えずにエプロンを外してしまった。

あわててエプロンを身につけた理由も忘れて、何の気なく・・・

そして、ビールを飲み始める麻由香。

二人の会話は、寝ている夫の話になる。

幸雄は、本当に会話が美味いと思う。

麻由香は、すっかり夢中で聞いている。

「麻由香ちゃんは不満はないの?」

幸雄にそう聞かれて、一瞬口ごもる麻由香。

夫に抱いてもらえないことが頭をよぎったが、そんな事は言えるはずもなく、言葉が出なかった。

「あるんだ。なになに?教えてよ。力になるよ~」

少しふざけたような感じで言う幸雄。

少し酔っているようだ。

すっかりと酔いつぶれて寝ている夫とは違い、アルコールに強い幸雄だが、今はほろ酔いになっている。

『あ、あんまり、相手してくれないってこと・・・くらいかな?でも、浩介さん忙いいから・・・』

美しい頬を赤く染めながら、濡れたようなセクシーな唇でそんな事を言う麻由香。

その瞳には、少し寂しそうな影が見える。

「それって、あっちの話?」

幸雄が、少しにやけながら聞く。

『・・・うん・・・』

ごまかそうと思った麻由香だが、アルコールのせいもあってか、それとも幸雄の話術のせいなのか、結局認めてしまった。

「マジで!?もったいない。俺なら毎日・・・いや、一日2回も3回もしちゃうね」と、笑顔で言う幸雄。

少し行き過ぎな下ネタにも思えるが、幸雄が言うとまったくイヤらしく聞こえないのは不思議な感じがする。

よく言われることだが、セクハラも相手による・・・

同じ事を言っても、醜男の上司が言うとセクハラで、イケメンの上司が言うとセーフ・・・

幸雄も、そんな感じなのかも知れない。

『む、昔は・・・浩介さんもそうでしたけど・・・今は息子もいるし、お仕事忙しそうだし・・・』

麻由香はもごもごと言う。

麻由香は、少し話を盛ってしまった。

昔も、浩介に一日に何度も抱かれたことはない。

浩介は、一回射精するともう満足してしまうタイプだ。

「それでそんな格好なんだ。後で浩介誘惑するんでしょ?」

幸雄にそう言われて、麻由香は再び思いだした。

自分がはしたない格好をしていることに・・・

『あ、そ、その、着替えてきます!』

麻由香は、羞恥で耳まで真っ赤にしながら、慌てて席を立とうとした。

「いや、今さらもういいでしょ。それに、その格好の方が俺も嬉しいし」

いやらしさの欠片もない爽やかな笑顔で言われ、麻由香は再び座ってしまった。

押しに弱い・・・

麻由香には、昔からそういうところがある。

麻由香は落ち着かなかった。

今の麻由香の姿は、ブラウスに乳首も浮き出ているし、ショーツも透けて色も形もわかるようになっている。

「そんな格好したら、イチコロでしょ?」

幸雄は、優しい笑みを浮かべたまま言う。

でも、実際には夫に気がついてもらえない麻由香は、悲しそうに首を振った。

「そっか・・・アイツ忙しいからね・・・でも、本当にもったいないなぁ」

幸雄は真剣な口調で言う。

その様子は、本当にもったいないと感じているようだ。

『仕方ないです・・・』

麻由香は、牛乳をこぼしてしまった子供のような顔で、うつむきながら言った。

「だからこんなの買ったんだ・・・辛いね」

幸雄はそう言うと、紙の輪っかみたいなものをポケットから取りだした。

それを見た瞬間、麻由香はキャンプファイヤーに近づきすぎて顔が焼けそうになったみたいに顔が熱くなり、貧血でも起こしたように頭がフラぁっとした。

それは、あの大人のおもちゃの包装の一部だった。

商品名が書いてある部分で、幅2~3センチの紙の輪だ。

麻由香は、それをはさみで切り取って捨てたはずだ。

『な、ど、どうして?』

あまりのことに、失語症にでもなったように言葉が出てこない麻由香。

「え?そこに置いてあったよ」と、リビングのテーブルを指さす幸雄。

興奮状態だった麻由香は、無意識にそこに置いてしまったのだと思う。

麻由香は、うつむいたまま少し震えていた。

それをネタに脅されて・・・

そんなことまで考えてしまう麻由香。

「見たいです」

麻由香は、自分でも驚いていた。

幸雄は冗談のつもりで言った言葉だったはずだ。

でも、麻由香は幸雄の”見てみる?”と言う言葉に、ほとんど間を置かずにそう答えていた。

麻由香の顔は、いつものおっとりとした優しい顔ではなく、発情した牝のような顔だった。

そしてそんな麻由香の顔を見て、言い出した幸雄の方が緊張していた。

でも、冗談と言って笑い飛ばすには、場の空気が淫靡なものに変わりすぎていた。

「本当に?」

喉がカラカラになるような感じで、絞り出すように幸雄が聞く。

麻由香は、いつもの彼女であれば我に返ってやめるはずだ。

でも、幸雄の小山のように盛り上がったズボンの股間を見て、麻由香は冷静ではなくなっていた。

(あのはしたないオモチャよりも、大きいの?ウソ・・・信じられない・・)

麻由香は、性的興奮ももちろんしているが、単純に好奇心を刺激されている部分も大きい。

未知への遭遇への期待・・・

そんな気持ちだった。

麻由香は、黙ってうなずく。

そんな麻由香を見て、幸雄は今の状況の異常さをあらためて実感した。

あの美しい親友の嫁が、ノーブラでブラウスに蕾の形を浮き出させながら、おかしなくらいに透けているスカートを穿いている。

透けたスカートの中には、ボルドーのTバックショーツが見える。

清楚なイメージの彼女が、こんな売春婦のような下着を身につけているというのは、あまりにもギャップが大きく、そして興奮すると思っていた。

麻由香は、うなずきながら、自分の子宮のあたりがキュンキュンとうずくのを感じていた。

今までの人生で、夫以外の男性と、こんな風に性的な話題を話したことはなかった。

いや、それどころか、夫以外の男性と二人きりでこんなにも親密に話をしたこと自体がなかった。

今の麻由香は、発情した牝の表情をしている。

普段は菩薩のように穏やかな笑みを浮かべている麻由香が、夫にしか見せたことのない顔・・・

もしかしたら、ここまで発情した顔は、夫にすら見せたことがないのかもしれない。

そんな状況が、麻由香を高ぶらせていた。

ブラウスに浮き出ている蕾は、ハッキリと存在をアピールしているし、透けたスカートからのぞくTバックのショーツは、シミが出来ていることすら確認できるほどだ。

麻由香は、期待のこもった目で幸雄を見続ける。

そして、幸雄もそんな麻由香の視線に観念したのか、黙ってファスナーに手をかけていく。

そしてボタンを外し、ファスナーを降ろした。

ズボンのファスナー部分が解放されたことで、押さえつけられていた幸雄の股間は、より強烈に存在感をアピールし始めた。

幸雄のボクサートランクスは、いわゆるローライズではない。

それなのに、彼の肉棒はトランクスの上部からはみ出そうな状態になっている。

「凄い」

麻由香は、思わずそんな声を漏らしていた。

それに目を奪われ、目を離すことが出来ない麻由香。

夫以外の男性のこんな姿は、父親のものでも見た記憶がない。

麻由香の心臓は、早鐘のように打っていた。

そして、麻由香は我知らず、夫のそれと比べてしまっていた。

(こんなに違うの?幸雄さん、何かの病気なのかしら?)

あまりのサイズ感の違いに、そんなことを考える麻由香。

35歳の子持ちの人妻とは思えない程、ウブで純真な麻由香は、単に夫のそれが標準よりもかなり控えめなサイズであるということに、思いが至らない。

「もう、いいかな?さすがに恥ずかしいな」

幸雄は淫靡な空気を振り払おうと、努めて明るく言う。

幸雄は、親友の妻とこんな状況に陥り、すっかり酔いも覚めていた。

そして、なんとか早くこの空気を変えないとマズい・・・そんな風に思っていた。

「せ、せっかくだから、見せて欲しい」

普段の麻由香からは、想像も出来ないほど大胆な発言に、幸雄はドキドキしていた。

どこまで行ってしまうのだろう?親友の妻と、これ以上はマズい・・・

そんな事を思う理性は残っていた。

しかし、いつもは性的なことを想像することも許されないような、清純そのものの雰囲気の麻由香が、見るからに興奮した顔で自分の盛り上がった股間を見ている・・・

そう思うと、幸雄の理性も途端に怪しくなる。

幸雄は、ゆっくりとトランクスのゴムに指をかけ、それを引き下ろしていった。

幸雄の7割方固くなったそれは、一旦トランクスのゴムの部分に引っかかり、下の方にググッと引っ張られる。

そして、それが限界を超えたとき、バネ仕掛けのように下から上に跳ね上がる。

「きゃっ!」

麻由香は、そんな風に飛び出てきた幸雄の肉棒を見て、思わず悲鳴を上げてしまった。

考えてみれば、こんなにも明るい状況で男性器を見るのは初めてかもしれない。

夫とのセックスは、いつもかなり照明を落として行う。

一緒にお風呂に入るときも、なるべく見ないように気遣っていた。

それが当たり前のマナーだと思っていたからだ。

いま、明るい照明の下で見るそれは、さっき処分したまがい物の肉棒と、同じくらいのサイズがあるように見える。

(でも、アレと違って柔らかそう・・)

麻由香は、そんな事を思っていた。

確かに幸雄のそれは、自立せず、幸雄のお腹にペタンと寝ている。

でもそれは、まだ完全に勃起していないからに他ならない。

麻由香は、幸雄のそれのあまりのサイズ感に、当然完全に勃起しているものだと思っていた。

「もう・・・いいかな?」

幸雄は、少し焦ったような口調でそんな事を言う。

さっきから、幸雄の視界にはソファで眠る浩介の足が映っている。

気にするなと言う方が無理がある状況だ。

「大きいんですんね・・・でも、柔らかそう」

幸雄の言葉が聞こえないみたいに、幸雄の言葉を無視して自分の感想を述べる麻由香。

あまりに集中して見ているので、本当に幸雄の言葉が耳に入ってこないようだ。

「そりゃ、まだ勃起してないからね」

柔らかそうと言われて、少しプライドを傷つけられた幸雄は、ムキになって言う。

「えっ?まだ・・・大きくなってないんですか?そんなに大きいのに」

麻由香は、信じられない思いだった。

現状で、すでに夫の勃起した状態よりも、一回り以上大きく見えるのに、まだ勃起していない・・・

(ウソ・・・もっと大きくなるの?アレよりも大きくなるの?)

麻由香は、思わず生唾を飲み込んでいた。

まるで、それを欲しがっているようなそのリアクションに、幸雄のドキドキもより強いものになっていた。

しかし、麻由香の心の中に、浮気しようという気持ちはない。

この状況でも、麻由香は幸雄のそれを実際に試したいという思いは持っていなかった。

貞操観念の高い麻由香は、夫以外の男性と性交渉を行うなど、あり得ないと思っているからだ。

昼間、一瞬だけ宅配便業者の若者に、そんな気持ちを持ってしまったとき、麻由香は激しく後悔して落ち込んだ。

他の男性との性交渉など、想像することすら、麻由香にとっては許されない最大の禁忌だと思っている。

いま、麻由香は好奇心と酔いによって突き進んでいる。

酔いが覚めた後、激し後悔をするのは目に見えているが、今の彼女はそこに思いが至らない。

「言ったでしょ?俺の、大きめなんだって」

笑いながら言う幸雄。

でも、彼にも余裕はない。

無理して明るく振る舞っているが、すぐ横の部屋には浩介がいる。

早く自分のイチモツを納めないと・・・

そんな思いでいっぱいだった。

でも、そんな思いを吹き飛ばすように、「大きく出来ますか?」と、麻由香が好奇心いっぱいの目で言う。

さっきまでの発情したような顔ではなく、好奇心でいっぱいの子供みたいな顔になっている。

しかし、麻由香が興奮しているのは、ショーツのシミがさらに大きくなっていることで容易に想像がつく。

いくら浮気を最大の禁忌と考えて、試してみたいと思ってもいないとしても、麻由香の身体は意識と裏腹にそれを求めている。

身体は正直・・・

そんな言葉がピッタリと来る麻由香の反応に、幸雄は気がついた。

そして、浩介がすぐ横に寝ている状況にも関わらず、麻由香との許されないセックスを想像していた。

「何か、刺激があれば大きくなるんだけど」

幸雄は、自分の手でしごいて大きくすることをせず、そんな事を言い出した。

「刺激って、どんな刺激ですか?」

麻由香は、幸雄の肉棒を見つめたままそんな質問をした。

「おっぱいとか見せてくれたら、大きくなると思うけど」

幸雄は、そんな要望を告げた。

本当は、勃起しないように必死で他の事を考えている彼は、なるべく麻由香の姿も見ないようにしていた。

麻由香の今の姿は、あまりにも煽情的で、まともに見てしまったら、すぐに完全に勃起してしまうのを避けられないと思っていた。

「わかりました・・・じゃあ、少し目をつぶってて下さい」

麻由香は、ためらいがちにそう言った。

幸雄は、言われるままに目を閉じる。

麻由香は、幸雄の目が閉じられたのを確認すると、ブラウスのボタンに指をかけた。

その白くて細い美しい指は、緊張のためか微妙に震えている。

ボタンを外すのに多少苦労をしながら、それでもボタンをすべて外した麻由香。

ブラウスは、麻由香の大きな胸に引き裂かれたように左右に開き、麻由香のたわわな美しい果実が姿を現わす。

35歳という年齢から、20代の頃と比べて多少は垂れ下がってしまったが、それでもまだまだ充分に張りのある若々しい乳房だ。

麻由香は、大きく胸をはだけさせたことで、やっと少し我に返った。

そして、不安そうな顔で隣の部屋の浩介を見た。

ソファで寝ている浩介は、麻由香の位置からだと足しか見えない。

それでも、麻由香は夫の姿を見て、猛烈な罪悪感に駆られていた。

(私、何してるんだろう?ダメ・・・浩介さん以外の人に、見せるなんて・・)

麻由香は、軽く首を左右に振り、思い直したような表情になる。

そして、ブラウスのボタンをはめていこうと思った瞬間、「うわ、すっごいおっぱい!メチャメチャ良い形してる!」と言う、幸雄の脳天気な声が響いた。

その声に、慌てて胸の前で両腕をクロスし、胸を隠す麻由香。

でも、そんな風に腕を押し当てたことで、麻由香のたわわな果実は押しつぶされ、腕の隙間から乳房がはみ出るような形になってしまった。

それは、何もせずに胸を剥き出しにしているよりも、はるかに卑猥な物に見えた。

「ダ、ダメっ!見ないで下さい」

耳まで朱に染めて、慌ててそんな事を言う麻由香。

「もう遅いって。

ほら、大きくなったよ」

幸雄は、そんな事を軽い口調で告げる。

その言葉に、麻由香は思わず反応してしまい、幸雄の股間に視線を送ってしまった。

そこには、想像を超える物があった。

幸雄の肉棒は、さっきとは違い、自立せずに力なくお腹にくっついているのではなく、完全に起き上がっていた。

それは、太く長い肉の塊だった。

さっきのオモチャの肉棒と比べても、さらに一回り大きなそれは、日本人としては規格外に大きなサイズだった。

まず一番目を引くのは、亀頭部分がヘソを越えている事だ。

日本人の平均は13cmと言われている。

幸雄のそれは、優に20cmはあるように見える。

そしてその太さは、トイレットペーパーの芯よりも太く見える。

ただ、麻由香はまったく違う部分を見ていた。

麻由香が注視しているのは、幸雄の亀頭部分のカリだった。

それは、高級な松茸のように大きく張り出していて、小人が雨宿りできそうな張り出し方だった。

(全然違う・・・それに、さっきのオモチャよりも傘が大きい・・)

麻由香は、胸を隠すのも、この状況を終わらせることも忘れ、そんなことを考えた。

(さっきのオモチャ、傘がこすれて凄かった・・・こんなの・・・どうなっちゃうんだろう・・)

麻由香は、ここで初めて、幸雄の肉棒を自らの淫泉に招き入れたときのことを想像した。

そしてすぐ、(ばかっ!私ったら、何を考えてるの!)と、自らを叱り飛ばした。

幸雄は、自らの肉棒を軽く握り、そのまま足の方に倒すようにした。

そして、一気に手を離すと、それは勢いよく起ち上がり、勢い余って幸雄のヘソのあたりにぶつかり、ペチンと大きな音を立てた。

「どう?もうOKかな?」

幸雄は、冗談を言うような口調でそんな事を言った。

幸雄も迷っていたからだ。

本音のところでは、このまま麻由香と何かしらの行為をしたい・・・

そう思っていた。

幸雄は気ままな独り身で、肉体関係を持つ相手はそれなりにいる。

セックスに飢えているわけではない。

それでも、相手が麻由香なら話は別だ。

客観的に見て、麻由香の夫の浩介よりも、幸雄の方がすべてにおいて勝っている。

そんな幸雄が、浩介を羨ましく思う唯一の要素が、麻由香だった。

麻由香は、幸雄から見ても良いオンナだった。

上品で優しそうな美しい顔と、その顔に見合った穏やかで優しい性格。

美人なのに驚くほどウブで、男性経験が極端に少ないのが伝わってくる。

それなのに、豊満な胸と美しく長い脚、ほどよく肉感的なボディライン。

まさに、男好きする身体を体現しているように思える。

そんな麻由香を抱けるなら、多少のリスクは冒すべきでは?幸雄は、隣の部屋で眠る浩介を気にしながらも、そんな思いでいた。

でも、無理矢理抱きしめるような、強引なことは出来ない性格でもある。

そんな欲望のせめぎ合いが、先ほどの行動を幸雄に取らせた。

しかし、その行動は半ば上手く行ったようだった。

逃げに転じようとしていた麻由香は、その力強い幸雄の肉棒の動きに、すっかり心を奪われていた。

「・・・それで、100%なんですか?」

麻由香は、自分で言った言葉に少し驚いていた。

(私、なに聞いてるんだろう?)

葛藤する麻由香だが、どうしてもそれから目が離せない。

「ほぼね。

でも、直接刺激したら、もう少し固くなるかな?」

幸雄は、少し大胆なことを口にした。

「直接?どういう事ですか?」

麻由香は、幸雄の際どい誘いに、気がつかないようにそんな事を聞く。

実際、麻由香はそれとなく肉棒に触れと言われていることに、気がついていなかった。

どこまでもウブで純真な彼女は、この状況でも変わることがなかった。

「えっと、握ったりとか・・・かな?」

幸雄は、心臓が胸を突き破りそうな程高鳴っていた。

こんな事を言って、浩介に告げ口されないだろうか?そんな緊張感で、腋の汗もすごいことになっていた。

「い、良いんですか?触っても」

麻由香は、目を丸くしながらそんな事を言った。

麻由香は、幸雄の恋人でもない自分が、それを握っても良いのだろうか?彼女さんに悪いのでは?そんな事を思っていた。

普通ならば、”夫に内緒でその友人の肉棒を握っても良いのだろうか?”という考えを持つはずだが、まだ酔いも残っている麻由香は、そこに考えが至らなかった。

「もちろん!」

期せずして、思い通りになりそうなことに、幸雄のテンションも上がっていた。

すると、すぐに麻由香は動いた。

そして、その美しい指で、幸雄の肉棒の茎の部分を軽く突いた。

「うわっ!固いです!」

驚いたように言う麻由香。

本当に、純粋に驚いて声をあげた感じで、セクシャルな響きはまったくない。

「握ったら、もっと固くなるよ」

幸雄は、ドキドキしながらもそんな事を言う。

あの麻由香とこんな状況になることが出来て、幸雄の理性もかなり危うい物になっていた。

「もっと固くなるんですか?」

麻由香は、幸雄の言葉に驚きながらそんな質問をした。

「あと20パーくらいは固くなるよ」

幸雄は、想像以上に食い付いてくる麻由香に戸惑いながら、少し盛って話した。

実際は、もうほとんど100%の固さだと思うが、麻由香にそれを握らせるために、幸雄なりに必死だった。

麻由香は一瞬戸惑い、そしてリビングの夫を見た。

でも、浩介は寝たまま身動き一つしない。

麻由香は、ゴクンとつばを飲み込んだ後、その怖いくらいに大きな幸雄の肉棒に指を絡みつかせていった。

「えっ?指が」

麻由香は思わず声が出てしまった。

幸雄の肉棒の固さにも驚いたが、何より、指が回りきらなかったことが大きな衝撃だった。

さっきのまがい物の肉棒は、確かに大きかったけど指は回った。

親指と中指が重なる程度には指を回すことが出来た。

でも、今握っている幸雄の肉棒は、指がどうやっても回りきらなかった。

熱い・・・固い・・・そして、太い。

麻由香はただただ驚いていた。

「太いから、痛がられることもあるんだよね」

幸雄は、自慢するような感じではなく、残念そうな感じで言う。

実際、それが原因で上手く行かなかったケースもあったので、幸雄は大きいことを単純には喜べない部分もあるようだ。

でも、麻由香にとっては衝撃的な大きさだった。

あのオモチャよりも大きい幸雄の肉棒は、比べるまでもなく夫のものよりも大きい。

一回りでは効かないほどの差がある二人の肉棒は、麻由香に人体の不思議を見せつけているようだった。

麻由香は、幸雄の言葉に応えることもなく、ただ幸雄のそれを握りしめていた。

そして、握ったことで好奇心の部分は満たされ、麻由香は急速に冷静になっていった。

(私・・・何してるんだろう・・・でも、こんなの、信じられない・・)

麻由香は、夫以外の男性の肉棒を握ってしまったことに、今さら深い後悔と反省の念を抱いていた。

それなのに、子宮の奥はさっきからキュンキュンとうずいていて、

(私・・・欲情してるの?幸雄さんのこれに・・)と麻由香は思っていた。

麻由香の美しいその顔は、戸惑いの色が濃く表れていたが、同時に発情したような牝の表情も見て取れた。

幸雄はそんな麻由香のとろけた顔を見て、思い切って勝負に出た。

「しごいてくれる?そしたらもっと固くなるから」

幸雄は平然と言ったつもりだったが、声が微妙に震えていた。

親友の自宅で、その嫁とこんな状況になってしまっていることに、幸雄も罪悪感を持っていた。

しかし、日頃から好意を抱いていた女性にここまでされて、理性を保てという方が無理がある。

「えっ?もっと固くなるんですか?」

麻由香は、この状況を終わらせようと思っていた矢先に、再び好奇心を刺激されるようなことを言われ、興味をそそられてしまった。

「ちょっとだけね」

幸雄は、おどけたように言う。

でも、内心は心臓が口から飛び出そうな程ドキドキしていた。

(ウソ・・・今だって、石みたいにカチカチなのに・・)

麻由香は驚いていた。

すでに幸雄のそれは夫のものよりもはるかに固い。

さらに固くなるとしたら、あのオモチャと同じくらいに固くなるのでは?麻由香は、この状況から逃れるどころか、より前進してしまうような思いを持っていた。

今の麻由香は、酔いのせいで正常な思考が出来なくなっているのかもしれないが、酔いのせいだけではなく、握っている幸雄の肉棒の熱さと固さ、そして太さによって、さらに正常な思考から遠のいてしまっているのかもしれない。

麻由香は、もちろん夫の肉棒を触ったこともあるし、握ったこともある。

でも、こんなにも明るい所で、こんなにもしっかりと握ったことはない。

いつも夫は、麻由香がフェラチオをしようとすると、それを優しく止めてくれる。

そんな事をさせるのが、申し訳ないと思っているのだと思うが、麻由香は夫のそれを口でしたいと強く願っていた。

夫を愛する気持ちを形にしたいという想い、そして、オンナとしてそれをしてみたいという好奇心。

それは、さっきまがい物の肉棒を疑似フェラしたことでより強くなった。

まがい物とは言え、リアルに作られた疑似男性器が口内で暴れると、麻由香は一匹の牝犬になったような気持ちになった。

夫のそれもしてあげたい・・・

そんな気持ちも強くなった。

でも、麻由香は唐突に、(こんなの・・・お口に入りきるのかしら?)と思った。

そして、それをくわえた自分を想像すると、どうしようもなく子宮の奥がうずくのを止められなくなってしまった。

(わ、私・・・幸雄さんのを口でしたいと思ってるの?ダメ・・・そんなの絶対にダメ!)

麻由香は、心の中の動揺をごまかすように、握っている手を動かし始めた。

麻由香は、とっさに夫の浩介にキスをした。

それは、ハプニングとはいえ、夫の友人の幸雄の精液を、浩介に舐めさせてしまったからだ。

夫は、麻由香の口の端についていたそれを、ヨーグルトと間違えて舐めた。

麻由香は、酔いに任せて犯してしまった過ちが露見しないように、あわてて夫に唇を重ね、その口の中の幸雄の精液を吸い取るようにキスをした。

それは、愛情の発露というよりは、証拠を隠滅したいというよこしまな思いからのキスだった。

でも、浩介は麻由香の積極的なキスに、久しぶりに火がついていた。

「ベッド行こうか?」

浩介は、照れくさそうに言う。

その言葉を、麻由香は信じられない思いで聞いていた。

半年近くも夫に抱いてもらえず、はしたないオモチャを買ってまで欲求不満を解消していた麻由香にとって、その言葉は涙があふれそうになるほど嬉しいものだった。

それでなくても、さっきの幸雄との過ちで、身体が燃え上がってしまっている麻由香は、夫の腕に自らの腕を絡みつかせ、『はい!』と、全身で喜びをあらわしながら返事をした。

(私、バカだった・・・初めからこうすればよかったんだわ)

麻由香は、腕を組まれて照れくさそうな顔をしている夫を見て、心から反省した。

そして、そのまま寝室に行き、電気を消すともつれるように抱き合い、ベッドに寝転がった。

すると、浩介がいつになく荒々しいキスをする。

麻由香は、そんな夫のいつもと違うキスに、胸がドキドキしていた。

麻由香は、夫が自分に興味がなくなってしまったと思い落ち込んでいた。

それが、こんなにも荒々しく自分を求めてきてくれるのは、心の底から嬉しいことだった。

麻由香は、大好きな夫にはしたないと思われたくない一心で、自分から舌を絡めるキスをしたことはなかった。

それが、理由は別として、さっきそれをしたことで、吹っ切れたように夫の舌に自らの舌を絡みつかせていた。

浩介も、いつもと違う麻由香のキスに、今まで感じたことがないほどの欲情を覚えていた。

興奮しきった浩介は、ブラウスの上から麻由香の胸を揉みしだく。

すでに火がついていた麻由香は、それだけのことで声を漏らしてしまった。

(あぁ、浩介さん、もう欲しい・・)

麻由香は、声に出せずにそんな事を思いながら、浩介に強く抱きつき、舌を絡めていく。

すると、浩介が思いがけない言葉を発した。

「麻由香・・・今日の服、セクシーだよ。・・・幸雄もずっと見てた」

照れながら言う浩介。

その言葉に、麻由香はドキリとした。

(幸雄さんに見られてたこと、知ってたんだ・・)

麻由香は、セクシーすぎる服装で幸雄の前に立ったとき、浩介がどう思っているのか心配した。

しかし、浩介は麻由香のそんな際どい姿に気がついた気配もなかった。

自分にまったく関心を持ってもらえていない・・・

麻由香はそんな悲しい思いを抱いていた。

でも、浩介にそんな風に言われて、麻由香は嬉しさのあまり涙をこぼしてしまった。

「ど、どうしたの?俺、なにか嫌な事言った?」

浩介は、麻由香の涙の理由に見当もつかず、おろおろするばかりだった。

『うぅん・・・なんでもないです。あなた、愛してます』

麻由香は、そんな夫の姿を見て、心から愛おしいと思っていた。

不器用で、気の利いたセリフも言えない浩介だが、こんな風に麻由香を気遣うようなことを言ってくれるのが、麻由香には本当に嬉しいことだった。

麻由香は、浩介に覆いかぶさるように抱きつきキスをする。

日頃の麻由香からは、想像も出来ないほど積極的に舌を使い、情熱的なキスをする麻由香。

そして、浩介は少し驚きながらも、麻由香の積極的なキスに気持ちが高ぶり、同じように舌を絡めていく。

麻由香は、キスしたまま浩介の淫棒をズボンの上から握る。

普段の麻由香がけっしてしないような行動だ。

浩介は、そんな麻由香の行動に驚きながらも、今までになく興奮していた。

麻由香は、そのままの流れで浩介のズボンを脱がせ始めた。

はしたないと思われるのもいとわず、麻由香はズボンだけではなく、浩介の下着も脱がせると、あっという間に浩介の淫棒を取りだして握った。

「あぁ、麻由香」

思わず漏れる浩介の声を聞き、麻由香の興奮も大きくなる。

(浩介さんも、興奮してくれてる・・)

麻由香はそう思うと、嬉しそうに浩介の先走りで濡れた淫棒を口に含んだ。

麻由香は、昼間に生まれて初めてのフェラチオを経験していた。

といっても、相手はまがい物のオモチャの淫棒だっが、それでも麻由香の興奮は大きかった。

口の中を固く大きなそれが出入りする度に、麻由香は自分がメスだということを思い知らされた。

あの時の麻由香は、口の中にいっぱいに広がる淫棒の感覚と、奥までくわえたときの窒息しそうな苦しさで、我を忘れたように興奮していた。

そして、我慢しきれずに自らの陰核に指を伸ばし、激しくまさぐってしまった。

オモチャの淫棒をくわえながら、オナニーで自ら果てる麻由香。

欲求不満の塊のようだったと、麻由香自身も思っている。

そしてその後、夫の友人の幸雄と、最後までは行かなかったにしても、過ちを犯してしまった。

それを打ち消すように、心を込めて夫の淫棒を未熟な口技で奉仕し続ける麻由香。

それなのに、麻由香はオモチャの淫棒をくわえていたときとは違う感想を持っていた。

(こんなに・・・違うのね・・・こんな事、考えちゃダメなのに・・)

麻由香は、半年ぶり以上に夫に抱いてもらえる喜びよりも、今くわえている夫の淫棒のサイズに戸惑っていた。

それは、昼間のまがい物の淫棒と比較すると、半分ほどに感じてしまうサイズだった。

実際は、半分のサイズという事はないのだが、それでも麻由香の口は、そんな判定をしてしまった。

そして、久しぶりに浩介に抱かれる喜びに満たされながらも、昼間の時ほどの興奮を感じない自分に戸惑っていた。

(どうして?サイズが違うから?)

麻由香は、泣きそうな気持ちでそう思い、そんな考えを振りほどくようにフェラチオを続ける。

「麻由香、もう我慢出来ないよ」

浩介が、興奮しきった顔で言う。

そして、興奮して荒い動きで麻由香に抱きつく。

「アイツ、ずっと穂乃果の乳首を見てたよ・・・この、透けたスカートもずっと見てた」

浩介は、興奮と嫉妬が入り混じったような口調で言う。

そして、そんな浩介を見て、麻由香はドキンと心臓が脈打つ感覚がした。

それだけではなく、同時に子宮の奥がうずくのを感じた。

麻由香には、浩介が興奮しているように見えた。

麻由香のあられもない姿を幸雄に見られてしまったのに、それをとがめるわけでもなく、興奮しているように見える浩介・・・

(どうして?嫉妬してるから?浩介さん、変なのかしら?)

麻由香は、恐ろしいほど固くなった浩介の淫棒をくわえながら、不安と興奮を感じていた。

『ゴメンなさい。でも、浩介さん、興奮してるの?』

麻由香は、どうしても我慢出来ずに、疑問を口にした。

「・・・あぁ・・・麻由香のこと、エッチな目で見られてると思うと、興奮した・・・ゴメン」

浩介の告白は、麻由香には信じられないものだった。

しかし、麻由香は衝撃を受けながらも、心の中で何かが芽生えたような感覚があった。

『私の・・・私の身体を幸雄さんに見られて、興奮しちゃったの?』

麻由香は浩介の淫棒を、美しい真っ白な指で握りながら、そんな事を言い始めた。

恥ずかしがりで、浩介にはしたないと思われるのが何よりも恥ずかしいと思っている麻由香が、こんな事を言うなど考えられないことだった。

「うぅ・・・ゴメン・・・興奮しちゃう・・・俺、おかしいのかな?」

うめくように浩介が答える。

浩介も、自分自身の心の動きに戸惑っているようだ。

麻由香は、そんな浩介に優しく微笑むと、『そんな事ないです。嫉妬してくれるなんて、嬉しい・・・あなた、愛してます』と、優しい口調で言うと、浩介のいきり立ったそれをしごき始める。

さっき幸雄にレクチャーされたように、手で浩介の淫棒を責め立てる。

浩介は信じられないという顔をしながらも、声を漏らし続ける。

『・・・幸雄さんに、ショーツも見られちゃったよ・・・』

麻由香は、ドキドキしながらも、そんな挑発的なことを言ってみた。

すると、浩介の反応は予想以上に大きいものだった。

「あぁ、そんな・・・麻由香」

浩介は、情けない声を上げながらも、そのいきり立ったものを何度も何度もビクンビクンと脈打つようにした。

麻由香は、手の中でより固く大きくなる浩介の淫棒を、愛おしい気持ちで見ていた。

(ふふ・・・こんなに興奮してくれてる)

麻由香は、心の底から嬉しいと思っていた。

夫に飽きられている・・・

そんな思いにとらわれていた麻由香は、夫の今の反応が嬉しくて仕方なかった。

妻のあられもない姿を、友人に見られて興奮する夫・・・

それは、アブノーマルなものなのかもしれない。

でも、どんな形であっても、夫が自分に執着してくれるのは、麻由香にとってはこの上ない喜びだった。

そして麻由香は、思い切ってさらに挑発的なことを言った。

『わ、私も、幸雄さんにスカートの中まで見られて、こんな風になったの・・・ゴメンなさい・・・興奮しました』

麻由香は、スカートを自らまくり上げ、秘部が染みで大きく濡れたショーツを浩介に見せた。

「うぅ、あぁ、そんな・・・

麻由香は、幸雄に見られたいの?さ、触られたりしたいの?」

泣きそうな情けない声で言う浩介。

麻由香は、そんな浩介の言葉に罪悪感を感じていた。

すでに麻由香は、幸雄の驚くほど大きな淫棒を手で握り、しごいてイカせることまでした。

『あなたは、どうして欲しいの?』

麻由香は、罪悪感もあってか、はぐらかすようにそう聞いた。

すると、ほとんど即答で、「もっと、幸雄に見せて欲しい・・・見られて欲しい」と、浩介は答えた。

麻由香は、そんな浩介の答えに衝撃を受けながらも、幸雄に見られたときの興奮を思い出し、子宮の奥をうずかせていた。

そして、さらに浩介の先走りでドロドロになった淫棒をこすりながら、

『触られた方が良いの?』

と、聞いた。

すると、その瞬間浩介はうめきながら、驚くほどの量の精液を放ってしまった。

『きゃっ!』

あまりの勢いに、悲鳴を上げる麻由香。

そして、同時にさっき幸雄に顔にかけられたことを思い出していた。

あの瞬間、麻由香は確かにオルガズムに至っていた。

顔にぶつかる熱い飛沫、広がる強烈な臭い・・・

そして今も、その瞬間を思い出し、軽いオルガズムを感じていた。

夫のものをしごいて射精させながら、他の男の精液を顔にかけられたことを思い出し、それでオルガズムに至る麻由香。

麻由香自身も、(ダメ、どうして?あぁ、私・・・おかしくなったのかしら?)と、強い興奮の中で思っていた。

「ゴ、ゴメン、汚しちゃったね」

浩介は、慌ててティッシュを取りだし、麻由香の手や太ももに飛び散った精液を拭き取ろうとする。

麻由香は、そんな浩介を手で制しながら、飛び散ったものを指であつめ、口の中に運んだ。

そして、驚く浩介を置き去りにして、それを飲み干した。

その独特の臭いと苦さに、一瞬むせそうになるが、同時に愛する夫のものを体内に入れる喜びに身体が震えた。

でも、浩介のものよりも先に、幸雄のものを飲んでしまった・・・

そして、それだけではなく、あの時確かに麻由香は、幸雄を寝室に誘ってしまった。

あの時浩介が起きなかったら・・・

麻由香は、それを思うと胸が張り裂けそうだった。

まさか、自分が浮気をしようとするなんて・・・

いや、すでに、浮気をしてしまったのかも知れない・・・

手コキとはいえ、明確な性的行為だと思う。

麻由香は、どうして良いのかわからなくなってしまった・・・

「麻由香、ありがとう・・・そんな事までしてくれるなんて」

麻由香の葛藤も知らず、お礼まで言う浩介に、麻由香はより胸を痛めていた。

そして、浩介は射精したことで、麻由香は罪悪感に捕らわれてしまったことで、それ以上の性行為に進むことなく、うやむやに終わってしまった。

この日以来、二人の関係は微妙に変わっていった。

それまでは、浩介の一歩も二歩も後ろに下がり、常に夫を立てる麻由香だったが、それが変わっていった。

と言っても、麻由香が浩介に横柄な態度を取るというわけではなく、いじめるような態度を取るようになったに過ぎない。

『今度幸雄さんが遊びに来たら、これ着てみようかな?』

麻由香は、イタズラっぽくそんな事を言う。

麻由香は、股下がほとんどゼロセンチのマイクロミニスカートを穿きながらそんな事を言った。

あの日以来、麻由香は通信販売でセクシーな下着や服装を買うことが増えた。

そして、浩介に抱いてもらいたいと思ったときには、こんな風に身につけ、挑発をするようになった。

浩介は、そんな麻由香の挑発に毎回乗り、すぐに麻由香を抱きしめ、激しく彼女を求めた。

麻由香は、嫉妬で興奮した浩介に荒々しく抱かれる喜びに、心の底から幸福を感じていた。

そんなある日、いつものように家事をしていた麻由香。

夫との性行為も増え、日々機嫌のよい麻由香が鼻歌交じりに掃除機をかけていると、インターフォンが鳴った。

麻由香は、(もう届いたんだわ)と、笑顔になりながらインターフォンを操作した。

『ゴメンね、早見君、ファスナー上げてもらえる?』

麻由香は声が震えるのを抑えられなかった。

真っ昼間のリビングで、若い男の子と二人きり。

その上、買ったばかりのタイトなボディコンを着て、はしたない姿をさらしている。

身体にピッタリとフィットしたボディコンは、麻由香のたわわな胸を締め付け、そのことによってより大きさを強調している。

それだけではなく、その頂きにはクッキリと蕾の形が浮き出ていた。

麻由香は、テレビドラマなどで不倫ものを見るのが好きだった。

許されない恋・・・そんなものに、淡い憧れを持っていた。

でもそれは、自分とはまったく縁のない、ある意味ではファンタジーのようなものだと思っていた。

それが今、このリビングには濃厚な不倫の香りが立ちこめていた。

早見も、普段の軽いノリは消え、緊張した顔で麻由香の身体を凝視している。

そして、椅子から立ち上がると、麻由香の声に導かれるように麻由香の横に移動した。

麻由香は、緊張しすぎて能面のように無表情になっている。

そして、早見の前で後ろを向いた。

早見は、ファスナーが下まで下がりパックリと大きく開いた麻由香の背中を見て、ドキドキがさらに強くなっていた。

正面から見た姿も、ノーブラのためにクッキリと浮き出た蕾の形が強烈に欲情を誘ったが、今のこの背中姿もたまらないものがあった。

ファスナーが下まで降りているために、早見の目には麻由香のショーツまで見えている。

早見は、先ほどからいきり立ってしまった自分の淫棒を、なるべく目立たないように腰を引き気味にして隠している。

だが、麻由香は、そんな早見の中途半端な中腰に気がついていた。

(私みたいなおばちゃん相手でも、こんな格好すれば興奮してくれるのね・・)

こんな時でも控えめな麻由香は、自分の魅力にさほど自覚がない。

確かに、年齢だけで言うと彼女はそろそろアラフォーと呼ばれる年齢にさしかかっている。

夫の浩介に至っては、すでに41歳だ。

でも、それでも麻由香は魅力的な姿をしている。

真っ黒で艶やかな短めの髪は、彼女をとても若々しく見せているし、20代の頃と比べて、多少肉付きがよくなってはいるが、それは逆に彼女を肉感的でセクシーな女性へと変えたように思える。

何よりも、出産と子育てを経て、Eカップ以上に成長した胸が、より彼女のセクシーさを高めているようだった。

早見も、普段から”麻由香に会うのが楽しみで仕事をしている”と、冗談めかして言っていた。

だが、それは100%真実だった。

実際、多忙のわりに実入りの少ない宅配便業に、何度も見切りをつけようと思っていた早見だった。

だが、麻由香と会うことが楽しみで、何とか踏みとどまっているような感じだった。

もちろん、お客さんと・・・しかも、子持ちの人妻とどうにかなるなんて、露程も思っていなかった。

だが、今のこの状況は、何度も何度も夢想して、オナニーすらしたことのあるシチュエーションそのものだった。

早見は、震える手で彼女のファスナーに手をかけた。

なるべく触らないように気をつけていたが、指が彼女の背中に直接触れてしまう。

その瞬間、早見は電気が流れたような感じがした。

そしてそれは、麻由香も同じだった。

麻由香は、背中に彼の指が触れただけで、ビクッと身体を震わせ、かすかに声まで漏らしていた。

そして、彼の指が触れたところが、熱を持ち、脈うつような感覚にとらわれていた。

(ダメ・・・指が触れただけでしょ?私ったら・・・子供じゃないんだから・・)

麻由香は、自分の中に広がっていく痺れたような甘い感覚を打ち消そうとして頭を振る。

でも、頬がほんのり赤く上気し、興奮している様子がありありと見えてしまっている。

「・・・上げますね」

早見は緊張気味にそう言うと、ファスナーを上に引き上げ始める。

だが、ファスナーだけを持って引き上げてしまったので、ファスナーは閉らず、スカートごとずり上がってしまった。

『きゃっ』

麻由香が驚いて叫ぶが、力強い彼の引き上げ動作により、ショーツが半分露出するほどスカートがずり上がってしまった。

「ゴ、ゴメンなさい!」

慌てて手を離す早見。

顔も赤くなっている。

女性経験はそれなりに豊富な彼だが、日頃から恋い焦がれている相手のこんな姿を見て、動揺は激しかった。

お尻が半分以上も見えてしまっている状態・・・

でも、麻由香は慌てることもなく、そしてスカートを上げることさえせず、いきなり振り返った。

『エッチ』

ニヤッと笑いながら、麻由香が早見に言う。

早見は、うつむいて顔を赤くしたまま、もう一度ゴメンなさいと言った。

そんな早見の姿を見て、麻由香は今まで感じたことのない興奮と、イタズラ心を感じていた。

『じゃあ、スカート直してくれる?』

麻由香は、少し声が震えながらも、さっきよりは余裕を持っていた。

あまりにおどおどした早見の姿に、自信を持ったのだと思う。

うつむいていた早見は、そっと顔を上げ、うなずいた。

そして、緊張した感じのまま彼女のスカートを両手で掴み、下に引き下げるようにした。

引き下げるために少し中腰になったので、彼の目の前には麻由香の見るからに固くなっていそうな蕾がある。

『エッチ・・・ジロジロ見ないの』

麻由香は、普段の快活で清純な顔がウソのように、淫蕩な顔で言う。

こんな姿を見せられては、早見の我慢も限界だった。

職を失う覚悟で彼女に抱きつこうとした瞬間、先に彼女の手が早見の股間に触れた。

『どうしてこんな事になってるの?お客さん相手に、失礼じゃない?』

麻由香は、少しからかうようなニュアンスでそんな事を言う。

そして、自分から握っておきながら、麻由香はその固さと太さに驚いていた。

(鉄で出来てるのかしら?幸雄さんのよりも固いわ・・)

早見は、いきなりのことに驚いて後ずさりをしようとした。

しかし、ギュッと握られた股間は、解放される気配もなく、彼は振りほどくのを諦めた。

「ゴメンなさい。でも、麻由香さんのそんなの見たら、誰でもこうなっちゃいますよ」

早見は、言い訳がましく言う。

だが、そんな言葉も麻由香は嬉しいと思ってしまう。

女性は誉められるのに弱いと言うが、麻由香はそれがいきすぎているように思える。

それだけ、長い期間夫にかまってもらえなかったことが、トラウマのようになっているのかもしれない。

だが、今は夫と昔のように・・・いや、昔よりもセックスをする機会が増えていた。

それでも、一度失った自信は、なかなか取り戻せないということなのかもしれない。

『許してあげるから、見せてくれる?』

早見の股間を握ったまま、麻由香が妖艶にささやく。

「そんな・・・恥ずかしいです」

早見は、完全に腰が引けていた。

『じゃあ、会社に連絡しちゃうわよ。襲われちゃったって』

イタズラっぽく言う麻由香だが、言っていることはほとんど脅迫だった。

それでも、まだ若く、経験の少ない早見には効果てきめんだった。

「わかりました・・・会社にだけは」

落ち込んだ様子で言う早見を見て、麻由香は胸が痛んでいた。

でも、それ以上にこの背徳的なシチュエーションに酔っていた。

早見は、覚悟を決めたようにズボンを脱ぎ始めた。

そして、ズボンを膝まで降ろすと、盛り上がった淫棒がトランクスを突き破りそうになっていた。

『凄い・・・』

麻由香は、思わずささやいた。

大きさとしては、幸雄の方が大きいのかもしれない。

でも、トランクスを突き破りそうに盛り上がっているそれは、圧倒的な存在感を見せていた。

そして、早見はトランクスを下ろし始める。

すでに全開に勃起した淫棒は、トランクスに引っかかるようにお辞儀をし、そしてそのまま一旦下向きになるが、限界を超えた途端、ブルンッ!と、音がしそうな勢いで跳ね上がった。

『きゃっ!』

そのあまりの迫力に、ついつい声が出てしまう麻由香。

幸雄のものを見たときと、まったく同じリアクションをしてしまった麻由香は、デジャビュのように感じていた。

早見のそれは、驚くような太さだった。

長さは幸雄ほどではないので、一見短いように見える。

だが、その異常な太さが短く見せているだけで、夫の浩介のモノと比べると、大人と子供ほどの違いがあるように見える。

その太すぎるモノは、缶コーヒーの缶・・・下手をしたら、ペットボトルほどあるのでは?と思ってしまうほどだった。

麻由香は、驚愕の目でそれを見ながら、思わずそれを掴んでいた。

それは、まったく指が回らないほどの太さで、幸雄のものも指が回りきらなかったが、それ以上だった。

何よりも、固さが違った。

幸雄のものが硬度10とすれば、15とかあるように思えた。

(こんなの、入るのかしら?)

麻由香は、思わずそんなことを考えてしまった。

だけど、すぐに、

(ダメっ!そんなこと考えたら・・・絶対ダメなんだから・・)

と、その考えを振り払おうとした。

しかし、それとほぼ同時に、手の中でビクンと大きく跳ねるように動く早見のそれが、麻由香の心を捕らえて放さない。

「もう、しまっても良いですか?」

早見が、恥ずかしそうに言う。

普段から憧れていた相手に、いきり立ったそれを見られて、恥ずかしと思っているのは間違いないが、このままもしかしたらという期待も持っている早見は、そんな質問をしながらも、少し胸を張るようにしていきり立った淫棒を誇示している。

すると、麻由香はその質問に答えずに、『これって、彼女さんとか痛がったりしないの?』と、素直に疑問を尋ねた。

「しっかりとほぐせば大丈夫です。慌てて入れると痛いみたいですけどね」

早見は、素直に経験を答える。

麻由香は、早見のそれを握りながら会話を続けているが、子宮の奥が熱くうずくのを自覚していた。

『ほぐすって?』

麻由香は、本当にほぐすの意味がわからずに質問した。

「え?それは・・・触ったり、舐めたり、指を入れたりですけど?」

早見も、麻由香の質問の意味がイマイチわからないで答えている感じだ。

『そ、そういう意味ね・・・出すところ、見せてもらえる?』

麻由香は、恥ずかしさを打ち消すようにそんな事を言い出した。

麻由香は、この前幸雄のものをしごいて手でイカせた。

その時の、達成感と興奮が忘れられない麻由香は、本当に早見のイクところを見たいと思っていた。

「だ、出すところですか!?・・・わかりました。でも・・・その・・・麻由香さんの手でイカせてもらえませんか?」

早見も、ダメ元で言ってみた感じだ。

しかし、すっかりと興奮してしまっている麻由香は、深く考えることもなく、

『いいわよ。でも、下手くそだわよ』と、安請け合いをした。

そして、おずおずと手を動かし、太くて異常なまでに固い淫棒をしごき始めた。

幸雄のものをした時に、どうすれば気持ち良くなるのかを学んだ麻由香は、さっそくそれを生かして、的確にしごいていた。

「あぁ、麻由香さん・・・全然下手じゃないです。気持ちいいです!」

夢にまで見たようなこのシチュエーションに、早見の胸も躍っていた。

『痛くない?』

麻由香は、早見のものをしごきながら、少し心配そうに聞く。

「全然痛くないです。凄く気持ち良いです!」

早見は、本当に気持ちよさそうに答える。

そして、早見は麻由香の顔が上気してとろけてきていることに気がついていた。

早見は、それを見て思い切った行動に出た。

目の前にある、手の動きにあわせてユサユサと揺れている、たわわな膨らみに手を伸ばした。

柔らかい感触が手の平に広がると同時に、

『イヤァッ!ダ、ダメっ!』

麻由香は、慌てて身体をよじって逃れようとした。

しかし、初めて夫以外の男性に胸を触られたショックで、身体が固まったように動けなくなる。

早見は、そのまま柔らかな膨らみを揉み続ける。

そして、一気に勝負に出るように、その頂きの蕾も触り始めた。

『ヤァァ・・・ダメぇ・・・んンッ!』

麻由香は、乳首に触られた瞬間、腰が抜けそうだった。

触られた場所から一気に広がる快感は、声を抑えるのが困難なほどだった。

早見は、麻由香の抵抗がほとんどないことに安心をして、

「麻由香さん、手が止まってますよ」

と、麻由香に注文をつけた。

『ゴ、ゴメンなさい!』

麻由香は、ついそんな風に謝ってしまう。

もともと、温和な性格で引っ込み思案なところもある彼女は、押しにめっぽう弱い。

早見にそんな風に催促されて、ついつい謝り、手も動かし始めてしまった。

(こんなの、ダメなのに・・・でも、こんなの、信じられない・・・あの人のより倍くらいは固くて太い・・)

そんな事は許されないとわかっていながらも、ついつい夫の浩介と比較をしてしまう麻由香。

その美しい顔は、快感と苦悩で眉間にしわが寄り、苦しげにも見える。

麻由香は、すでに早見の手を止めるつもりはなくなっていた。

早見の手が生み出す快感に、抵抗することが出来なくなっていた。

『んっ、んンッ!ン、あぁ・・・ダメぇ・・・』

必死で声を抑えようとしながらも、可愛らしい声が漏れてしまう麻由香。

早見は、そんなリアクションを見て一気に勝負をかけた。

サッと麻由香のアゴに手をかけ、一気に唇を奪った。

その瞬間、思い切り目を見開き、驚いた顔で固まる麻由香。

かまわずに、早見は舌を差し込んだ。

舌を差し込まれ、少し遅れて早見を押しのけようとする麻由香だったが、早見は後がないと腹をくくり、麻由香を抱きしめながらキスを続行する。

『んんっーっ!!』

麻由香は、うめきながら彼を押しのけようとするが、身体が溶けそうな快感を感じていた。

もちろん、麻由香は夫以外の男性とキスをするのは初めてだった。

愛する相手とでなければ、してはいけないもの・・・

そして、愛がなければなにも感じないものだと思っていた。

それなのに、麻由香の身体は燃え上がり、子宮の奥は痛みと錯覚するほどに強くうずいていた。

早見は、自分の持つテクニックのすべてを使い、麻由香の口内を責め続けた。

そして、徐々に弱くなっていく麻由香の抵抗・・・

(ダメ、こんなのダメ、あなた、ゴメンなさい・・・あぁ、どうして?こんなにも・・・ダメ・・・あなた・・)

麻由香は、心の中で夫に詫びれば詫びるほど、快感が高まってしまうことに戸惑っていた。

そして、麻由香の抵抗が消えた瞬間、早見はイケると踏んで、右手を麻由香のスカートの中に差し込んだ。

そのまま、麻由香の秘部に手を伸ばし、ショーツの上からクリトリスをまさぐり始めた。

『んんっっーーー!!んあぁーーっ!』

早見に唇をふさがれ、声が出せない中でもうめき声をあげる麻由香。

(そ、そんな・・・あなたゴメンなさい・・・私・・・イキました・・)

麻由香は、ショーツの上から的確にクリトリスを触られた瞬間、オーガズムに達してしまった。

『もうダメ、入れて・・・早見君のおちんちん、麻由香の中に入れて・・・』

麻由香は、ほとんど無意識にそんな言葉を言っていた。

そして、その言葉を聞いて、早見は夢が叶った気持ちになり、舞い上がりそうな気持ちのまま麻由香に覆いかぶさった。

客先の、しかも人妻・・・

手を出してはいけない相手だと、よくわかった上で、それでも気持ちを抑えることの出来ない早見は、麻由香に覆いかぶさったまま、じっと彼女の目を見つめた。

そして、麻由香もその真っ直ぐな早見のまなざしを受け止めながら、自分がもう後戻り出来ないところまで来ていると感じていた。

夫の顔が脳裏をよぎる。

しかし、燃え上がったその熟れた身体は、目の前の若い身体を狂おしいまでに求めていた。

『来て・・・』

麻由香は、とろけきった顔でそう言った・・・

早見は、自らの唾液と、麻由香の秘密の蜜で濡れそぼった膣口に、暴発しそうなほどいきり立った淫棒を押し当てた。

一瞬、避妊のことが頭をよぎるが、それよりも、このオンナを孕ませたい・・・

そんな、雄としての本能が上回ってしまった。

早見は、そのまま自らの淫棒を押し込んでいく。

すぐに、驚くほど濡れそぼった熱い膣肉が彼のモノを包み込んでいく。

早見は、その複雑にうねるように絡みつく肉の感触に、腰が抜けそうだった。

そして、麻由香はググッと膣肉を押し広げてその太すぎる淫棒が分け入ってきた瞬間、夫のことを考えた。

(あなた・・・ゴメンなさい・・)

でも、そんな気持ちも、早見の亀頭が膣口を越えた瞬間、一瞬で霧散した。

『あぁっ!?うぅあぁぁっ!ヒィ、ダメぇ・・・んっくぅっ!あぁっ!!』

一気に彼の淫棒は、半分ほども挿入されてしまった。

麻由香は、圧倒的な異物感に、一瞬痛みを覚えた。

でも、それはほんの一瞬で、その太すぎる異物が、彼女の膣壁のGスポットに触れた瞬間、彼女は軽くオーガズムに至っていた。

夫とのセックスでは、一切刺激されることのなかったそこは、彼女に圧倒的な快感をもたらしていた。

あの、夫のものよりも、日本人の平均よりも太く長かった大人のおもちゃですら、麻由香のGスポットを刺激しなかった。

それが、早見の太すぎるそれは、ただ挿入しただけで、ゴリゴリッとGスポットを削っていった。

(こんな、あぁ、ダメぇ・・・こんなに簡単にイッちゃうなんて・・)

麻由香は、あまりの快感に戸惑いながらも、もっと奥まで入れて欲しいと思っていた。

早見は、いつも清楚で、そしてほがらかな麻由香が、とろけた顔で自分を見つめていることに気がついた。

そして、早見は吸い寄せられるように麻由香にキスをした。

麻由香は、キスをされた途端に身体に電気が流れたような感じがした。

さっき不意打ちでキスをされたとき、麻由香は夫への罪悪感を強く感じた。

でも、それ以上に子宮の奥がうずき、狂おしいほどに身体が燃え上がるのを感じた。

そして今、麻由香は夫への罪悪感を感じることもなく、夢中で早見の舌に自らの舌を絡めていた。

早見は、キスをしたまま腰を押し込んでいく。

すでに、限界まで広がったように感じていた膣が、さらに押し広げられていくような錯覚に陥りながら、麻由香はより大きくなっていく快感に、恐怖を感じ始めていた。

(まだ入ってくる!そんな・・・こんなのダメ、怖いっ!)

麻由香は、恐怖のあまり思わず早見の身体を押しのけようとしたが、早見が腰を押し込む方が早かった。

一気に彼の太くて熱いものが奥まで到達し、麻由香の全身から早見を押しのけようとした力が抜けていく。

『うあぁあぁっ!!ヒィッ、あっ!んんっあぁぁっーっ!!』

麻由香はさっきとは違い、大きなオルガズムを感じながら、しがみつくように早見に抱きついた。

リビングのカーペットの上で、紫色の時代遅れなボディコンを着た麻由香が、宅配業者の若い男に避妊をする事もなく生で貫かれている。

そしてそれは、レイプをされているという感じではなく、麻由香が固く早見に抱きついているので、一見恋人同士の営みのように見える。

まるで、アダルトビデオの中の一場面のようだった。

麻由香は、夫のことを考える余裕も消え、必死で早見の見た目と違って逞しい身体にしがみついている。

早見も、理性も何もかもなくしてしまったように、いきなり激しく腰を振り始める。

早見は、今まで経験したどのセックスよりもはるかに気持ちのよいセックスに、夢中になっていた。

そして麻由香も、夫とのセックスとはまったく違う、荒々しいまでのピストンに、すでに意識がもうろうとするほど感じてしまっていた。

『あっ!あっ!んっフゥッ!フゥッ!ダ、ダメっっ!ヒィッ!こんなの、あぁーっ!アンッ♥あっ♥』

早見に抱きつき、今までしたことのないようなあえぎ方をしている麻由香。

何も考えることが出来なくなっていた。

夫のことも、子供のことも、そして避妊のことすらも忘れて、この未知の快感に身体をゆだねてしまっていた。

「麻由香さん、凄く気持ち良いです!俺、こんなの初めてです!」

早見は、我を忘れたように言う。

『わ、私も!こんなの、こんなの知らない!早見君!気持ちいいぃっ!』

麻由香は、彼を止めることもなく、とろけきった顔でそう叫んだ。

早見は、麻由香のその言葉にホッとして、安心したように麻由香にキスをした。

キスをされた瞬間、麻由香はまたオルガズムを感じていた。

キスをしながら膣奥を突かれることが、こんなにも気持ち良いものだとは、麻由香は想像もしたことがなかった。

夫とのセックスでは、膣奥を刺激されることは一切無い。

悲しいかな、夫の粗末なそれでは届かないからだ。

そして太さも、麻由香のGスポットを刺激するには、ほど遠いほどに細い。

麻由香は、立て続けにオルガズムを感じながら、今までのセックスはなんだったのだろう?と、疑問を感じてしまっていた。

愛する相手とのセックスが、一番気持ち良い・・・

麻由香は、本心でそう思っていたし、信じていた。

でも、それはまったく間違っていたことを思い知らされていた。

杭を打ち込まれるように、早見の極太が子宮口を荒々しくノックする度に、信じられないほどの多幸感に包まれていく。

(ダメェェ・・・こんなの、戻れなくなる・・・でも、もっと!もっと欲しいっぃっ!あぁ、キスしてぇ・・)

麻由香は、夢の中にいるような気持ちだった。

『キスしてぇっ!』

そしてとうとう、麻由香は心の中の声を実際に叫んでしまった。

早見は嬉しそうに笑うと、麻由香の唇を奪った。

唇を重ねた途端に、麻由香の小さな舌が絡みついてくる。

早見は、麻由香からの予期せぬ口撃に、あっという間に限界が来てしまった。

さっき射精したばかりなのに、もう限界が来てしまったことに、早見自身も戸惑いながら、「ま、麻由香さん、俺、イキそう・・・麻由香さん、好きですっ!」と、叫んだ。

麻由香は、射精しそうになってさらに膨らんだ淫棒がもたらす快感と、早見の言った”好き”という言葉に、頭が真っ白になった。

『イ、イクっ!私もイッちゃうっ!一緒にイッてっ!!す、好きぃっ!』

麻由香は真っ白になった頭で、思わずそう叫んでいた。

「イクっ!」

『あぁああぁぁっっ!』

激しく震え、麻由香の膣奥深く射精した早見。

膣奥深くに熱を感じながら、麻由香は意識が飛んでいた。

今までの人生で一番と言っていいほどの快感を感じながら、何度も何度も精を放つ早見。

そして、心の底から愛おしいと思いながら、麻由香に唇を重ねた。

すでに半失神状態の麻由香は、キスをただ受けるだけだった。

そしてそのまま、繋がったまま麻由香を抱きしめる早見。

もう、すべてを捨ててもいいとさえ思っていた。

そのまま、5分程度麻由香を抱きしめていた早見。

すると、彼の携帯が鳴った。

慌てて携帯を取りだし、画面を見る。

会社からではなく、携帯電話からの着信だったので、おそらく客先からだと思う。

早見は着信音を消すと、携帯をしまった。

『ダメでしょ?ちゃんと出ないと』

イタズラっぽく笑う麻由香。

「だ、大丈夫です!ゴメンなさい」

思わず謝る早見。

麻由香は、身体をひねるようにして早見から身体を離した。

『シャワー使う?』

麻由香は、そんな風に余裕のあるフリをするが、実際は心臓が壊れそうなほどドキドキしていた。

それほど、早見の言った”好き”という言葉は、麻由香の心を波立たせていた。

麻由香は、それを気取られないように平気なフリをして立ち上がる。

早見も、慌てて立ち上がる。

麻由香は、乱れたボディコンを直しながら、『早く行かないと、配達まだあるでしょ?』と、早見をせかした。

すると、早見が麻由香のことを抱きしめた。

抱きしめられた瞬間、麻由香はとろけそうな気持ちになった。

しかし、大きな熱い波が去り、多少なりとも冷静さを取り戻していた麻由香は、

『ダメよ。休憩長すぎるわよ。ほら、お仕事頑張って!』と、彼を押し離した。

「麻由香さん・・・俺」

早見が何かを言いかけたが、麻由香がそれをさえぎるように彼にキスをした。

舌を荒々しく早見の口の中に差し込み、彼の身体をきつく抱きしめながら、夫にもしたことのないキスをした。

『ほら、早くシャワー浴びなさい』

さっきまでのとろけた顔も、淫蕩な顔も消え、いつものほがらかで清楚な顔の麻由香が言う。

早見は、その顔に冷静さを取り戻し、「い、いえ、このまま行きます!本当に、ありがとうございました!」と言い、慌ただしく玄関に向かう。

そして、出ていこうとする彼に、

『また、お茶しましょうね』

麻由香が意味ありげな笑みを浮かべながら言った。

早見は、心からホッとし、そしてこみ上げてくる嬉しさに顔をほころばせながら、

「はい!また来ます!!」と言って、出ていった。

麻由香は一人きりになると、

(しちゃった・・・他の人と・・)

と、自分がしてしまったことに戸惑っていた。

そして、太ももを伝う彼の名残に、強い罪悪感を感じていた。

(避妊もせずに・・・

どうしよう?今日、安全日だったかしら?)

麻由香は、初めての不倫に、熱に浮かされたように膣内への射精を求めてしまった。

夫以外の男に、子宮に直接注がれるように膣奥深く中出しされた瞬間、麻由香は牝としての喜びを感じていた。

だが、今は後悔と反省の気持ちで、泣き出してしまいそうなほどだった。

麻由香は、慌ててその時代遅れで過剰なまでにセクシーなボディコンを脱ぐと、シャワーを浴びた。

流しても流しても流れ出てくる早見の精液を、麻由香は指で掻き出すようにして膣から排出しようとした。

しかし、指を差し込んで精液をかき出そうとしたはずが、そのままオナニーを始めてしまう麻由香。

(ダメ・・・こんなの・・・思い出しちゃダメ・・・あなた・・・ゴメンなさい・・・私・・・私・・)

夫への罪悪感を感じれば感じるほど、膣に差し込んだ指の動きが速くなる麻由香。

そして、声もどんどん大きくなっていく。

『んっ♥ン、くっぅ・・・あっ!アンッ♥こんなの、ダメ・・・あぁっ♥イッちゃうぅ、ダメぇっ!イクっ!早見君!!あぁっ!』

麻由香は、風呂でシャワーを浴びながら、はしたなくオナニーをし、夫ではない男の名前を呼びながらオーガズムに達した。

もう、自分でも色に狂っているのがわかる。

そして、麻由香は身体を洗い清めると、脱ぎ捨てたボディコンを身にまとい、夕食の準備を始めた。

麻由香は、ある思いを胸に抱いていた。

麻由香は、もう夫とのセックスだけでは、欲求不満を解消出来ないと思った。

そして、それを解決するには、方法は一つしか無いと思っていた。

夕食の準備が終わり、しばらくすると夫が帰ってきた。

「ただいま!あぁ、麻由香、すごいよ・・・凄くセクシーだ」

浩介は、麻由香の姿を見た途端、欲情にまみれた顔になった。

そして、辛抱しきれずに麻由香に抱きついてキスをしようとした。

『だぁ~め、あとで』

麻由香は、夫の唇に人差し指を押し当てながら、イタズラっぽくそう言った。

少し前の麻由香は、夫に抱いてもらえないことで、ノイローゼ寸前までいっていた。

その時の麻由香なら、夫に抱きしめられて、キスをされそうになれば、涙を流さんばかりに喜んだはずだ。

それが今は、夫を挑発するようにキスを避けた。

でも、浩介はそうされたことで、より興奮しているような感じだった。

追いかければ逃げる、逃げれば追ってくる・・・

男女の関係は、難しいものだと思う。

そして、二人での夕食が始まる。

浩介は興奮したまま、舐め回すように麻由香の身体を見つめる。

ノーブラでタイトなボディコンを着ているので、彼女の豊満な膨らみの頂きには、クッキリと蕾の形が浮き出ている。

浩介は、早く食事を終え、彼女のことを抱きたい・・・それだけしか考えられないような感じになっていた。

麻由香は、そんな夫の視線にゾクゾクするほどの快感を感じていた。

一時は、夫は自分に無関心になってしまったと悲しい気持ちになっていた麻由香だったので、夫がこんな風に夢中で自分を見てくれるのは、心の底から嬉しかった。

『あなた、私が他の人に抱かれたら、どう思う?』

麻由香は、妖艶にも見える笑みを浮かべながら、直球を投げ込んできた。

浩介は、一瞬麻由香が何を言ったのか理解出来ず、ポカンとした顔になる。

でも、すぐにいつものイジワルが始まったのだと理解し、

「それは・・・興奮する」

呼吸を荒くしながら答えた。

浩介は、最近の麻由香のイジワルプレイで、麻由香が幸雄に抱かれる場面を何度も想像していた。

繰り返し何度も想像することで、浩介はそれを本当に見たいと思い始めていた。

だが、浩介は今の麻由香の発言を、いつものイジワルプレイとしか考えていなかった。

『あなた・・・今日ね、宅配便の若い男の子を、家に上げたの。お茶どうぞって・・・』

麻由香は、少し緊張気味に、そして少し挑発的に言った。

「えっ!?家に上げたの?も、もしかして、その格好で!?」

浩介は、幸雄に麻由香を抱いてもらいたい・・・

そんなことすら考えていたのに、麻由香が宅配便の男の子を家に上げたと聞いただけで、嫌な汗がどっと噴き出すような焦燥感に捕らわれた。

『はい・・・このままの格好で、お茶を出しました・・・』

麻由香は、少し緊張した顔で夫に告げる。

浩介は、麻由香の態度や表情から、これがいつものイジワルプレイではなく、本当に起きたことなんだと理解した。

「そ、それで?どうなったの?」

浩介は、麻由香の行動をとがめるのではなく、なにが起きたのか聞くという行動を取った。

もう、浩介は妻の麻由香が寝取られるということを本気で期待するようになっていた。

『彼ね・・・早見君ていうんだけど、じっと私の事見てたんだ・・・乳首が浮いてるの、バレちゃったかしら?』

麻由香は、妖艶に笑いながら浩介を挑発するように言う。

『ご無沙汰してます。今日はゆっくりしていって下さいね』

麻由香は、久しぶりに自宅に遊びに来た幸雄に、他人行儀な挨拶をしていた。

この前麻由香が幸雄と会った時は、酔いのせいもあってか、あんな事になってしまった。

それもあって、麻由香は必要以上に幸雄のことを意識してしまい、そんな態度を取ってしまっているのだと思う。

その上今日は、麻由香は夫の浩介の強い希望で幸雄に抱かれようとしている。

意識するなと言う方が無理なのかもしれない。

もちろん、夫の指示で麻由香が幸雄と関係を持とうとしていることを、幸雄は知らない。

幸雄はあの日以来、麻由香に会うのは初めてだった。

あの時、確かに麻由香は寝室に誘ってくれた。

浩介さえ起きなければ、最後まで行けたはずだ。

今日はもしかしたら・・・

幸雄はそんな期待をしていた。

(本当に良いのかしら?実際に私が他の人としてるところを見たら、浩介さん私のこと嫌いになるんじゃないかしら?聞くのと見るのとでは、全然違うんじゃないかしら?)

麻由香はいざ幸雄を目の前にすると、そんな心配を始めてしまった。

「なに固まってるんだよw早く上がれって!」

浩介は、麻由香と幸雄の間に漂う微妙な空気を感じながらも、もう進むしかないと覚悟していた。

浩介は、麻由香から宅配便の男の子との浮気セックスの話を聞かされた時、信じられないくらいに興奮した。

それがきっかけで、麻由香を幸雄に抱かせる事に決めた。

でも、話で聞くのと、実際に見るのとでは、違うのではないか?実際に見てしまったら、やはり興奮よりも怒りや絶望感の方が強いのではないか?そんなことを考えていた。

偶然にも、夫婦で同じようなことを考えていた二人。

やっぱり、夫婦は似てくるものなのかもしれない。

そして、いつものように3人での楽しい食事が始まった。

「麻由ちゃん、なんか綺麗になったよね?恋でもしてるんじゃない?」

幸雄が冗談めかしてそんな事を言う。

でも、幸雄は実際に麻由香が綺麗になったと感じていた。

女性はセックスで綺麗になると、雑誌やテレビなどで言われるときがある。

しかし、麻由香を見ると、それもあながちウソではないと思える。

たった一度の不倫セックスで、麻由香は引っ込み思案で少しおどおどしていた態度が消えた。

はるか年下の宅配便の早見を夢中にさせたことで、内側から女としての自信があふれ出しているようだった。

『してますよ~。ずっと浩介さんに恋してます♥』

麻由香は、幸雄にそんな事を言われても、こんな風に切り返していた。

「ホントに?実は誰かに恋してるんじゃないの?宅配便の子とか」

浩介は、ニヤけた顔で笑いながら言う。

『そ、そんな事ないですよ!』

いきなり早見のことを出されて、動揺する麻由香。

「あれ?何かあったの?麻由ちゃんもやるなぁ」

幸雄は、事情もよくわからず話に乗った。

でも、もしかしたら先を越されてしまったのかな?と、何となく察してもいた。

『そんな事よりも、もっと飲みましょ?』

麻由香は少し頬を赤くしながら、幸雄の持ってきてくれたワインを浩介と幸雄に注ぐ。

浩介のグラスにはなみなみと、幸雄のグラスには半分程度しか注がない麻由香。

浩介は寝たふりをするので、実際に酔わせる必要なんてないのだが、それでも無意識にそんな行動を取ってしまう麻由香。

麻由香は、昨日の夜から発情したようになっていた。

幸雄とのセックスを想像して、身体が熱くなるのを止められない麻由香は、今も楽しい食事の時間を過ごしながら、セックスのことしか考えられないほど発情していた。

(いやだわ・・・

私、浩介さんを酔いつぶそうとしてる・・)

自分の無意識の行動に気がつき、頬を赤くする麻由香。

(私、幸雄さんに早く抱いてもらいたいって思ってる・・・

そんなのダメなのに・・・

で、でも、浩介さんが望むことなんだから・・・

そう、仕方ないの!)

自分の心の中で、必死に言い訳をする。

「麻由ちゃん、浩介寝ちゃったよ」

麻由香は、幸雄の声に我に返った。

心の中で必死に言い訳をしているうちに、浩介がテーブルに突っ伏して寝始めたことに気がつかなかった。

もちろん、浩介は寝たふりをしているはずだ。

でも、麻由香は心が弾んでいた。

(私、おかしくなっちゃったのかな?早見君とエッチして、ストッパーが壊れちゃったのかな?ダメ・・・

もう我慢出来ない・・)

麻由香は心の中でそんな事を思いながらも、スッと立ち上がった。

そして、エプロンを外した。

すると、ブラウスにはクッキリと二つの蕾みが浮き出ていた。

それは、麻由香の発情具合をあらわすように、鮮明に浮き出ていた。

【すごくエッチな寝取られ体験談と萌えた体験談から転載】

幸雄はそれを見て、麻由香の気持ちを悟った。

そして麻由香も、幸雄の横に移動して椅子に座った。

『本当に、綺麗になったって思ってますか?』

麻由香は胸に幸雄の視線を感じながら、興奮で震える声で聞いた。

「本当に綺麗になったと思うよ。

さっきの話、本当なの?宅配便の子と何かあったの?」

幸雄は、ドキドキしながらそんな事を聞く。

『女って、エッチをすると綺麗になるんですって・・・

それも、夫以外の男の人とすると・・・』

麻由香は何があったのか直接説明するのではなく、挑発的にそんな事を言う。

「そうなんだ・・・

じゃあ、もっと綺麗になる?」

幸雄は、生唾を飲み込みながら言う。

『ふふ。

浩介さんがいるのに、出来るの?』

麻由香は、唇を舌で舐めながら妖艶な雰囲気で言う。

つい最近まで、夫に抱いてもらえなくて自信を喪失していたとは信じられないほど、麻由香は妖しい雰囲気を醸し出していた。

幸雄は、覚悟を決めた。

麻由香の質問に答えることなく、ファスナーを降ろし淫棒を取り出した。

麻由香は、剥き出しになった淫棒を見て、よだれが出るような何とも言えない物欲しい気持ちになった。

早見のモノと比べると少し細い感じがするが、それは単に長いからかもしれないと気が付いた。

(やっぱり、凄い・・・

早見くんのより、長くて大きい・・・

こんなの、入るのかしら?あぁ・・・

でも、欲しい・・)

完全にスイッチが入ってしまった麻由香は、それを凝視しながら我知らず、自らのブラウスの上から堅くしこった蕾を指で撫でていた。

幸雄は、自分の淫棒を熱いまなざしで見つめながら、自ら乳首を触り、オナニーじみたことを始めた麻由香を見て、息が苦しいほどに興奮していた。

すぐ目の前には、浩介も寝ている。

そんなシチュエーションで、いきり立った淫棒を取りだし、麻由香に対して誇示している・・・

そう思うだけで、何度も淫棒がビクンビクンと跳ねてしまうほど興奮していた。

麻由香は、気がつくと浩介の淫棒を握っていた。

握ろうとか、具体的に考える前に無意識に握っていた。

『堅い・・・

それに、本当に太い・・・』

麻由香は、指が回りきらないその淫棒を見て思わずささやいていた。

その声は、寝たふりしている浩介の耳にもしっかりと届いていた。

浩介は、二人がソファに移動するまでは、目を閉じているしかないと考えていた。

目を閉じ、耳だけど聞いていると、想像がどんどん膨らみ、浩介の興奮は爆発しそうなほどだった。

実際、浩介は麻由香の”本当に太い”という言葉を聞いたとき、自分が射精してしまうのではないかと思うほど興奮し、快感を覚えていた。

「今日は、口でしてくれるよね?」

幸雄は、期待のこもった声で聞いた。

すると、麻由香は椅子に座る幸雄の前にひざまずき、見上げるように幸雄の顔を見た。

そして、黙ってうなずくと、幸雄の血管が破れそうなほど浮き出ている破裂寸前の淫棒に顔を近づけていった。

それは、すでに先走りでヌラヌラと光っていた。

麻由香は、その先走りを舐め取るように舌を這わせた。

舌が亀頭に触れると、その何とも言えない柔らかさと、柔らかさの下にある鉄のような堅さを感じ、子宮の奥の方がキュンとうずいた。

(ダメ・・・

舐めただけなのに、イッちゃいそうだった・・・

浩介さんが聞いてるのに・・・

でも、あぁ、この堅さ・・・

欲しい・・・

欲しい!)

麻由香は、淫らな思いにとらわれたまま大きく口を開けた。

早見の物をくわえ込んだときよりも、さらに大きく口を開ける麻由香。

そして、そのまま濡れて光る淫棒を口の中に押し込んでいった。

麻由香は、くわえてみてすぐに気がついた。

やはり、早見のモノよりも細く見えるだけで、実際には幸雄の方がわずかに太いということに。

麻由香は、夫のすぐ目の前で他の男性の淫棒を口にしているということに、どうしようもなく興奮してしまっていた。

(やっぱり太い・・・

それに、この味・・・匂いも凄い・・・

こんなの、おかしくなっちゃう)

麻由香は、夢中で舌を動かし始めた。

麻由香は、早見との昼間の情事で口での愛撫は経験済みとはいえ、やはり動きはぎこちなく、まだ経験2本目と言うことが伝わってくる。

だが、幸雄にとっては夢のような時間だった。

幸雄は、麻由香のことをずっと綺麗な女性だなと思っていた。

親友の妻でなければ、何とかしてものにしたいと思うくらいに彼女のことを気に入っていた。

それが、親友の浩介が眠るすぐ目の前で、こんな風に口でくわえてくれている。

歯が当たり、フェラチオ自体もぎこちないが、それでも幸雄は早々に射精してしまいそうな感覚に陥っていた。

麻由香は口の中いっぱいに広がる肉の感触に、膣の奥から何かが流れ出てくるような感覚を感じていた。

そして、こらえきれずに自らの淫泉を指でまさぐり始めた。

スカートから差し込まれた手は、すぐに麻由香の淫泉に触れた。

ブラジャーをしていないのと同じように、ショーツも身につけていない麻由香。

それは、浩介の指示だった。

浩介もまた、麻由香が幸雄のモノを口でする水音を聞きながら、痛いほど勃起をしていた。

こんなにもいきり立ったのは、高校生の頃以来・・・

そんな事を思っていた。

自分の妻が、他の男のモノをフェラチオする・・・

普通は怒りや絶望、そんな感情を持つものだと思う。

しかし浩介は、激しい嫉妬と敗北感を感じていた。

そして、その感情が浩介に信じられないほどの快感を与えていた。

(凄い・・・まだ大きくなる・・・あぁ、もう入れて欲しい・・・でも、こんな大きいのでされたら、きっと私戻れなくなる・・)

麻由香は、そんな不安を感じていた。

早見としてしまったとき、その大きな淫棒がもたらす快感に、麻由香は我を忘れた。

そして、許されないことだと思いながらも、夫と比べてしまっていた。

夫とのセックスに、不満があるわけではない。

でも、早見と経験し、比較するものが出来てしまった今、夫とのセックスだけで満たされるのだろうか?きっと無理なはずだ・・・

麻由香は、そんな自問自答を繰り返していた。

「麻由ちゃん、もう出ちゃうよ。口に出しちゃってもいいの?」

幸雄は、優しい口調で聞く。

すると、麻由香は慌てて口から幸雄の淫棒を吐き出し、

『ダ、ダメ・・・もう、欲しい・・・です・・・』

耳まで真っ赤にしながら幸雄に告げた。

浩介は、麻由香の口からその言葉が出たのを聞き、射精寸前だった。

妻が、他の男のモノを求めてねだる・・・

最悪な状況のはずが、最高の快感をもたらす不思議に、浩介はめまいがしそうだった。

「じゃあ、自分でまたがってごらん」

幸雄は、意地悪な口調でそう言った。

幸雄としては、万が一浩介に見つかってしまったときのことを考え、麻由香が自ら挿入したという形を取りたかったのかもしれない。

『自分で?どうすれば良いですか?』

麻由香は受け身のセックスしかしたことがないので、自分から上になるという事がイメージ出来ていなかった。

まして、椅子に座る幸雄に対して、どうして良いのかまったくわかっていなかった。

「上になったりしたことないの?」

幸雄は、驚いた口調で聞く。

30代半ばの人妻が、騎乗位をしたことがないなんてあるのだろうか?いくら何でも、ウブすぎやしないか?そんな疑問が浮かぶ。

でも、麻由香ならあり得るなと、思い直す幸雄がいた。

それにしても、本当にイヤらしい格好をしていると思う。

一見清純な白のブラウスは、生地が薄めなこともあってか、麻由香の二つの蕾がクッキリと浮き出ている。

そして、よく目をこらすと、その乳輪の姿もうっすらと確認することが出来る。

ミニスカートと言ってもいい丈のスカートからは、健康的で適度な肉感がある太ももが、伸びやかに突き出ている。

本当に、美しい足駄と思う。

ただ細いだけではなく、肉感的で生々しい太ももは、それを見た男性に性的な興奮を呼ぶだろう。

『そんなはしたないこと、したことないです!』

麻由香は、頬を赤くしながら強い口調で言う。

ウブな麻由香にとっては、女性が上になって腰を振るなど、はしたなく下品なものと考えているようだ。

「じゃあ、酔いつぶれた旦那の前で、旦那にもしたことがない事をするんだね」

幸雄は、わざと煽るような言い方をした。

しかし、麻由香はその言葉に強く反応してしまった。

(浩介さんともしたことがないことを・・・幸雄さんと・・・あなた、良いんですか?私・・・私、ダメになるかも・・・本当に、止めないんですか?)

麻由香は、寝たふりをしている浩介に、心の中で問いかけてみた。

しかし、浩介は返事をすることも、止めることもしない。

それどころか、麻由香が自ら幸雄のそれを膣内に招き入れる姿を想像して興奮し、呼吸が荒くなってしまうのを必死で押し殺していた。

麻由香は、見つめる視線の先の浩介が身動き一つしないことを確認すると、幸雄に視線を戻して彼にまたがり始めた。

片足を大きくあげて彼にまたがろうとすると、スカートがまくれ上がり、ショーツを履いていない麻由香の秘部が丸見えになってしまう。

幸雄は、チラッと見えた麻由香の秘部が、ビックリするくらいに濡れて光っているのを確認した。

麻由香は幸雄にまたがる形になると、いきり立った淫棒に秘部を押し当てていく。

彼の太すぎる淫棒が麻由香の陰唇に触れると、かすかにクチュッと水音がした。

そして、麻由香はそのまま腰を降ろしていく。

だが、幸雄の淫棒は最大限に勃起して反り返っているので、麻由香の秘部を滑るように逃げてしまう。

そして、幸雄の淫棒が滑りながら麻由香のクリトリスを刺激すると、

『ゥうっ!ン、ふぅ・・・』

麻由香は色っぽいうめき声をあげてしまう。

昨日の夜から、ずっと想像していた幸雄とのセックス・・・

麻由香は、発情した牝のようになっていた。

麻由香は一旦腰を上に上げ、もう一度幸雄のペニスを迎え入れようとする。

しかし、10代の若者のように反り返るほど勃起した幸雄のペニスは、同じように滑って逃げてしまう。

麻由香は、幸雄の柔らかくて固い亀頭がクリトリスに触れる度に、ゾクゾクするような快感を感じていた。

そして、麻由香は何とかしてそれを入れようと、腰を必死で押しつけていく。

(ダメ、上手く入らない・・・あぁ、欲しい・・・欲しい!)

麻由香は、焦れて叫び出したい気持ちだった。

「手を添えたら良いんじゃないの?」

幸雄は、麻由香の必死の努力を見て、薄い笑いを浮かべたままそう言う。

麻由香は幸雄にそんなアドバイスをもらい、どうしてそんな事に気がつかなかったのかと恥ずかしくなった。

そんな単純なことにも気がつかないくらいに、麻由香は必死だったということだ。

そして麻由香は、幸雄の反り返った淫棒を手で掴んだ。

そして、そのまま自らの蜜があふれ出す淫泉にあてがった。

そのまま腰を降ろそうとした瞬間、麻由香はふと浩介の方を見た。

すると、浩介は大胆にも少し顔を上げてしっかりと目を見開いて麻由香を見つめていた。

確かに幸雄は椅子の向きを変え、浩介に背を向けるような格好にはなっている。

それでも、幸雄が急に振り返ったら見つかってしまうような危うい状況だ。

浩介はそんなリスクを冒しても、見たいという気持ちを抑えられなかったようだ。

そして、麻由香は浩介と目があった瞬間、心臓が止まるかと思うほど驚いた。

でも、すぐに唇の片端をあげるように微笑むと、そのまま舌で上唇をグルッと舐めた。

恐ろしく妖艶で、挑発的な行動だった。

浩介はそんな麻由香の仕草を見て、立ちくらみを感じるくらいに興奮していた。

そして、麻由香は浩介の視線を受け止めながら、ゆっくりと腰を降ろしていく。

何も隔てるものがない、生の淫棒が麻由香の濡れすぎなほど濡れた淫泉をかき分けて押し入ってくる。

麻由香は、生理の周期から考えてまず安全な日だとわかっているが、確証があるわけではない。

それなのに、昨日は早見に膣奥に直接注ぎ込まれ、また今も幸雄のいきり立った雄そのものを受け入れようとしている。

妊娠してしまうかもしれない・・・

麻由香は、そんな意識も持ってはいた。

しかし、それがわかっていながらも、自分を止められないほど麻由香は色に狂っていた。

夫以外の男性に、膣奥深く注ぎ込まれる・・・

少し前の麻由香ならば、そんな事は想像しただけでも気分が悪くなったはずだ。

それが今、夫の泣きそうにも見える視線を受け止めながら、ゆっくりと腰を降ろしている。

幸雄の亀頭が膣口を越えた瞬間、

『ううっふぅ・・・アァンッ♥』

と、麻由香の口から甘い声が漏れた。

麻由香は、膣口を押し広げられる感覚に、腰が砕けそうになっていた。

(太い・・・あぁ、これ、本当に凄い・・)

麻由香は夫の目を見つめながら、顔を信じられないほどにとろけさせていた。

浩介は、麻由香の視線から逃げることも出来ず、射すくめられたように麻由香の目を見つめ続ける。

とうとう麻由香が、目の前で他の男と繋がろうとしている・・・

浩介はそれを止めるどころか、もっとよく見たいとさえ思っていた。

そして麻由香は、もう限界だった。

今にも幸雄のカリ首がGスポットに到達しそうになり、麻由香はそれがもたらすであろう快感を想像し、腰が抜けたようになってしまった。

麻由香は、脱力したように腰を落とす。

すると、幸雄のカリ首が、ゴリゴリッとGスポットを削りながら奥深くに突き刺さっていく。

『ぅぅうあぁっ!!うっくぅっ!あああぁぁぁっ!!』

麻由香は、一気に立ち上がった強い快感に、叫ぶようにオルガズムを感じていた。

トン・・・

そんな感じで、幸雄の淫棒が麻由香の膣奥に突き当たる。

麻由香は、それだけでイッていた。

夫とのセックスでは、どれだけ浩介が頑張ってもイクことは出来ないのに、あっさりと一突きでイッてしまった麻由香。

麻由香は、昨日の早見とのセックスでも、子宮口を刺激されると狂ったようにオルガズムを感じていた。

出産を経験していない女性は、子宮口を刺激されると痛みを感じるという。

しかし、経産婦の麻由香は、子宮口に最大の性感帯があるようだ。

麻由香は必死で幸雄にしがみつく。

椅子の上で対面座位で繋がる麻由香。

そして、浩介は震えながらそれを見ていた。

浩介は麻由香がイったことに気が付いていた。

そしてその様子を見て、麻由香は自分とのセックスではイッていなかったことに気がついた。

それくらい、麻由香の反応は激しいものがあった。

「あれ?麻由ちゃんイッちゃったでしょ?」

幸雄は、笑いながら少しからかうように言う。

『ぅ、うん、イッちゃったぁ・・・幸雄さんの、奥に当ってるよぉ』

麻由香は、震える声で言う。

快感が大きすぎて、少し怯えているようにも見える。

麻由香は幸雄と繋がった今も、浩介から目を離さずにいる。

(あなた、私、戻れなくなる・・・いいの?)

麻由香は、とろけた声で幸雄にはしたない言葉を吐きながらも、心の中では夫の浩介にそんな事を問いかけていた。

でも、幸雄がいきなり腰を突き上げた瞬間、そんな思いは霧散した。