妻はその場に崩れるように座り込むと・・・

一年前、私の住む城山団地と隣接する美田(よしだ)村の合同盆踊り大会があった。

美田村も日本各地の農山村地域の例に漏れず過疎化が進み、村民が高齢化し減少している。

盆踊りも踊り手が少なく、取止めにすると言う案があったらしい。

しかし、城山団地の若いパパやママ、そして子供達にも参加してもらっては言う案が急浮上し実現した。

お盆休みなので団地の多くの人々が実家に帰省している。

それでも子供達を含めて、村民の2倍位の人数が参加した。

私の家族(私・35歳、妻・麻優・32歳、男の子・10歳、女の子・8歳)も、全員参加した。

65歳以下の男性は、昼過ぎから美田村の公民館に集合、前の広場に盆踊りの櫓を組んだりテントの設置、提灯の飾り付けと会場の準備をする。

今年は河原で花火大会をすると言うのでその会場作りもする。

と言っても河原の草刈りとその上にシートを張るだけだった。

大方、準備が出来、盆踊りらしい音楽が村中に聞こえるほどの音量で流れ始める。

一旦、家に帰り、シャワーを浴びてから浴衣に着替える。

妻や子供達も浴衣に着替え5時過ぎに家を出る。

まだ日は高く妻は日傘をさしている。

盆踊りの後で花火大会をするので例年より1時間早く始める予定だ。

太陽が西の山に沈む直前だ。

会場に着くと、先ず屋台が何軒も並んでいるのが目に入る。

子供達が群がっている中へうちの子供達も入って行く。

屋台で買ったのはかき氷だ。

子供達と妻が食べながら歩いて行く。

私はその後を付いて行く。

次は金魚すくいだ。

三人で始めたが、子供達はすぐに紙を破ってしまった。

しかし、妻は次々と金魚をすくい上げていく。

もう得意満面、有頂天になっている。

ふと、その妻を誰かが見ていると感じ顔を上げると、私と歳の変わらないイケメンと言うに相応しい男性が立っていた。

先ほどの会場準備の時、一緒に参加した美田村の人だ。

妻は人目を引くほどの美人ではないが、何となく男を引き寄せる雰囲気を持っている。

私もそれに引き寄せられ、いつしかプロポーズし結婚していた。

もう家庭を持ち子供も二人でき本人にそんな気持ちは無いと思うし、あってもらっては困る。

ようやく金魚すくいも終わり今度は三人でタコ焼きにぱくついて腹ごしらえをしている。

そこへあの男が近づいて来て笑顔で妻に話しかけている。

妻も笑顔で受け答えをして笑っている。

きっと金魚すくいの事だろう。

盆踊りが始まった。

私が踊りが苦手なので、こちらの縁台に座ってビールを飲みながら見学。

妻と子供達が見様見真似で踊っていると、あの男がやって来て子供の手を取って教えてくれる。

そして自分も踊り出す。

なんと囃子に乗って上手に踊る。

妻も彼を見ながら、踊っているようだ。

時々、顔を見合わせて笑っている。

踊りが小休止すると、彼はすかさず子供には飲み物を、そして妻にはビールを手渡し、近くの縁台に一緒に座って飲んでいる。

上手にアプローチしているようだ。

まさか妻がそんなアプローチに乗るはずがないと信じている。

私の座っている横に村の人と

思われる年配の男性が座った。

あの男の正体を知るのにいい機会と思い話しかける。

「こんばんは、私は団地の者ですが、今日は村の皆様のお世話になり楽しませてもらっています」

「いや、なにをおっしゃる。もうだめかと思っていた盆踊りが、団地の方々のお陰でできました」

「どこの農山村地域も同じような事情の様ですね。ところでこの村の主要な産業は何ですか」

「やはり、米作りが一番多いかなあ。それからぶどう作り、ハウスのイチゴぐらいだなあ」

「そうですか、農業中心ですか。それではなかなか若い人が生活できないですね。ところであの踊りの上手な人は、お若いように思うのですが、何をされているのですか」

「ああ、あの男は山野修作と言って、歳は40歳だったと思います。なかなか頭のいい男で踊りも歌も上手で、いっぱしの芸人です。3年前に親父が亡くなり、今はお袋と二人暮らしです。今は米作りをしながら、ぶどう園をやっていますが、甘くて良いぶどうを作ると評判になっています」

「もう40歳にもなられるのですか。イケメンだから、もっと若い人かと思っていました。だったら、女性にもてるんじゃないですか」

男性は、ニヤッと笑いながら、急に声をひそめた。

「万能な男にも、1つや2つ、弱みがあるもんです。あれの弱みはここです」と言いながら自分の股間を指差す。

私は「えっ、何」という様な顔で男性の顔を見る。

「ちんぽですよ。私は見た事が無いのですが、あれのちんぽは人並み以上に大きいと聞きました。子供時代には『デカチン』と言うあだ名だったそうです。成人式の後、同級生ばかりで風俗に行った時若い女があれのちんぽを見て、急に奥に入ってしまい、代わりに年増の女が出て来たと言いますから相当大きかったのでしょうな。村の親睦旅行でも、泊りの時は絶対に参加しません。縁談の話があっても、聞き合わせがあると、誰がしゃべるのか、没になってしまうそうです」

「そうですか、いろいろな人が居るものですね。その点、私なんか、すべて平平凡凡です」

それから、世間話をしながら、互いにビールを勧め合って、踊りが済むのを待った。

その間にもあの男は、踊りの合間に妻のもとへ、焼きそばやイカ焼き、ビールを運び、妻と飲みながら

楽しそうに話していた。

子供達は踊りに飽き、それぞれの同級生と遊んでいたようだ。

盆踊りが終わり、男の子に妻を迎えに行かせる。

私は女の子を探して連れてくる。

「楽しそうに飲んでおしゃべりしていたけど、踊りの方はどうだった?」

「ええ、汗をかくほど踊らせていただきましたよ。それにビールを勧められ酔っちゃったわ」

「それは良かったじゃないか。俺もいつになくビールを飲み過ぎて、酔いがまわった」

「ねえ、花火大会の会場ってどこなの」

「ここから少し離れた河原だよ。道が狭くて暗いから、足元に気を付けて、みんなで行こうか」

私は下の子と手を繋ぎ、妻は金魚の袋を持った上の子と手を繋いで会場へと向かう。

道が暗がりに差し掛かった時、妻はバックを下の子に預けながら、「飲み物を買って行くから」と小銭入れだけを持って、盆踊りの会場へ引き返した。

そのまま花火の会場へ行き、四人の席を確保する。

しかし、いくら待っても妻はやって来ない。

その内、会場の照明が消され、花火が始まった。

もう、終わるまで、私達の所へ来られないだろうと諦め、子供達と一緒に花火を楽しむことにする。

約1時間半後、花火が終わり照明が灯された時、真っ先に妻の姿を探した。

後ろの方に1人ポツンと立っていたので、急いで子供達を連れて行く。

さっきと違ってションボリして「買って来る」と言った飲み物も持っていなかった。

それに浴衣も少し着崩れているようだ。

「どうしたんだ。待っても待っても来ないから、心配したじゃないか」

「ごめんなさい。途中でママ友に捕まっちゃって、話し込んでいたら遅れちゃって。ねえ、早く帰ろう。汗かいて気持ちが悪いから」と言う。

私は眠そうにしている下の子を背負い

荷物を妻に持たせて家に帰った。

妻は帰るとすぐにバスルームへ飛び込んでシャワーを使い始める。

私は子供達の浴衣を脱がせ、入浴の準備をする。

いくら待っても、妻が子供達を呼ばないので

ドアをノックする。

シャワーの音で聞こえないのか、返事が無いので外から開けると

妻は裸になって、自分の着ていた下着を懸命に洗っていた。

「何してんだよ。子供達の事が先だろう」と言うと

「ごめんなさい。すぐに子供たちを連れて来て」と言って、洗っていた下着を隅にやる。

「麻優、お前、さっきから少し変だよ。何かあったのか?それともまだ酔ってるのか」

「ううん、そんな事無い。本当にごめんなさい」と謝る。

子供達が入って来た。

お盆休みも終わり、私も妻も会社に行く。

子供達は学童保育へと通常の生活が始まる。

その週の土曜日の午前中、私は少し用事があり出社した。

昼過ぎ帰ると妻が待ちかねたように

「ママ友が『今日、開園するぶどう園の招待券があるから行こう』と誘ってくれるから

行ってきます。

パパの食事は用意していますから。

子供達はもう済ませています」

「えー、子供達も連れて行ってやればいいのに」

「彼女がもらった招待券だから、それは無理よ。それにママ友ばかり大人だけよ」

「そうか、仕方ないね。じゃあ、子供達は俺が見とくよ」

妻はすぐに出掛けて行ったが、1時間も経たない内に帰って来た。

「ぶどうの生育が今一で、もう一週間、延期だって。

「実り良い物だけを寄せているけど』と

言って頂いたぶどうです」と紙箱を机の上に置く。

開けてみると立派なぶどうだ。

昔、叔母の家でぶどうを作って販売していた。

しかしこんな立派な物は見た事が無い。

これだけ熟していると言う事は、他の物も熟しているに違いない。

妻の言葉が嘘っぽく聞こえる。

ふと、あの男の顔を思い浮かべ、彼も評判の甘いぶどうを作っていると聞いた事を思い出す。

妻は来週もぶどう狩りに行くと言うに違いない。

その時はぶどう園の名前を聞いてみよう。

土曜日、思った通りぶどう狩りに行くと言う。

ぶどう園の名前を聞くと「美田観光農園」と答える。

私は「山野」と聞いたいたので、拍子抜けがした。

それでも一応確かめようと、妻の後をつける。

車は「美田観光農園」の看板が上がった駐車場に入り、妻は一人でぶどう園の入口の料金所でチケットを渡し、中へ入って行く。

私も追い掛けて行って、入口に立つ。

「入られますか」とおばさんが尋ねるので「いいえ」と言いながら、料金所の後ろに回る。

そこから園の中を見ていると、妻の前を二人の女性が歩いて行く。

連れかと思ったが、

彼女たちは左の方向へ行く。

妻が右の方へ進むと、男が立っている。

あの男、山野修作だ。

この時やっと気付いた。

彼がここの経営者である事を。

二人は更に右の方へ歩いて行く。

その先には倉庫風の白い建物が見える。

私は園の周りに張り巡らされたフェンスに沿ってその建物を目指して歩いた。

やはりそれはスレート葺きの倉庫だった。

そのすぐ脇に小さな木造の平屋が建っている。

サッシのドアを開けると長い机と椅子、古びた木製のロッカー隅には流しと茶箪笥がある。

多分ぶどう農園の従業員休憩所に違いない。

その奥にも部屋があるのか木製のドアが見える。

その前には妻の物と思える靴と男物の靴が揃えてあった。

建物に隙間が多いのか、話し声が良く聞こえる。

スマホの録音機能をセットし金具に吊るす。

「麻優ちゃん、先週の土曜、本当にごめんなあ。開園初日で客が多いうえに、お袋が急用で俺が入口の番小屋(料金所)を離れる事ができなくってさ。でも盆踊りの日一夜限りだと思っていたのに、なんと麻優ちゃんの方から来てくれるなんて夢を見ている思いだったよ。それで俺が作った、今年最初の最高のぶどうを持って帰ってもらったけど味はどうだった」

「ええ、すごく美味しかったわよ。主人が『こんな立派な物見た事が無い』って言ってた。一晩で、あの箱全部食べちゃった。修さんって、ぶどう作りの名人ね」

「ははは(笑)名人なんて大げさだよ。本当はね、麻優ちゃんだけに食べて欲しかったのさ。でも家族がいるからそんな訳にはいかないよね。ねえ、麻優ちゃん、わざわざ俺の所へ来てくれると言う事は、俺に麻優ちゃんを、もう一度味見させてやっても良いと言う事なの」

「さあ、どうでしょう。一度味わってみてどうだった?不味ければ止めてもいいのよ」

うん、上手い事言うね。

あの夜はすごく美味しかったよ。是非、もう一度味わってみたいと思い焦がれていたところさ。ねえ、麻優ちゃん、こっちに来なよ」

それから部屋の中に静寂が続き、人の動く気配と微かな衣擦れの音が時々する。

しばらくして妻のため息とも呻きとも思える声が聞こえ始める。

あの男の執拗な愛撫を受けているのだろう。

「あっ、修さん。そこ舐めないで。恥ずかしいわ。ああ感じちゃう」

「麻優ちゃん、すごい、いっぱい濡れているよ。美味しい!美味しいよ!」

「ああ、すごく気持ち良い、感じちゃうー!  ねえ修さんのも舐めさせて」

「えー、本当に舐めてくれるの。じゃあ、俺のトランクス脱がせてみて」

「わっー、大きい!修さんのおちんちん、なんて大きいの。男性はみんな同じかと思ってたわ。あの夜修さんが私の中に入って来た時、あそこが裂けるかと思うほど痛かったのはこのせいだったのね。少しずつ、ゆっくり入れてくれなかったら、本当に裂けていたかもね」

「麻優ちゃんたら、『痛い、痛い』と泣き出すので本当に裂けたと思ったよ。それで、あそこに指を当てて確かめながら、ゆっくり入れさせてもらったという訳。すごく時間がかかった」

「でもね、修さんが全部は入ちゃうと、少しずつ痛みが取れて、気持ち良く成って来たわ」

「麻優ちゃん、今日が俺のちんぽと初対面だ。あの時は暗くて見えなかったものなあ」

「そうよ。初対面でーす。キスしてあげるね。風俗の人ほど上手じゃないけど」

「おお、気持ち良いよ。麻優ちゃん、なかなか上手だ。なあ、俺にもあそこ舐めさせて」

おそらく、シックスナインの体勢で、互いの性器を舐め合って楽しんでいるに違いない。

再び、長い静寂が続き、人の動く気配だけが感じられる。

「ああ、感じちゃう。ねえ、修さんのおちんちんが欲しい。入れてー お願い!」

「麻優ちゃん、いくよ。痛くない?」

「痛くないよ。大丈夫、もっと入れてー、すごく感じるー」

「もう少しだよ、入れちゃうよ」

「ああ、気持ち良い。感じちゃいそうよ。修さん大好きよ!」

「俺もすごく気持ち良い、麻優ちゃん、大好き!」

二人が共に頂点に達したのか、部屋中、響くような音が続く。

そして音が突如止まったかと思うと、一瞬、二人の叫びが上がり、しばらく静かになった。

「麻優ちゃん、痛くなかった?気持ち良かった?」

「うん、大丈夫。すごく気持ち良かったわ。修さんのおちんちんから精液がいっぱい出てお腹の中に入って来るのが分かったわ。きっと量が多いからね。今、動かないでね。修さんが私の中から出る時、あそこから溢れるほど出るから拭く物を用意しておかないと」

「そうか、何となく他の人より多いと思っていたけど、やはり俺のは量が多いのか」

「ほら、見て。飛び出してくると言う感じでしょう。それが次から次へと出て来るの。このタオルがすぐにグショグショになってしまうのよ」

「あっ、本当だ。すごい量だね。あれ、そのタオル、うちのタオルだ。どうしたの?」

「あら、覚えていないの?これ修さんのタオルよ。あの夜、私が『中出しだけはダメ』と言ったので、修さんたら、途中であそこから抜くから太腿からお腹、下着から浴衣まで精液を撒き散らして汚したのよ。だから修さんの首に巻いてたタオルを使って拭いたの。修さんが中に出した精液が、あそこから溢れ出てくるので、このタオルを当てて下着を付けたら、まるでオムツをした感じ。肌に触れる処が精液でヌルヌルした感じで、気持ち悪かったわ。家に帰るとすぐにバスルームで体と下着とこのタオルを洗ったけど、途中で主人に見つかって、叱られちゃった。だから浴衣は洗い損ねて処分したの。でもこのタオルのお陰で、修さんに会えたのよ。ほら『美田観光農園』と電話番号が書かれているでしょう」

「そうか、ごめんなあ。麻優ちゃんが寸前で『ダメ』と言うから、俺、慌てちゃて半分くらい中に出してから、あそこから抜いたので後は全部麻優ちゃんにかけてしまったのか。ねえ、もう大方、出てしまった様だけど、まだ出て来る?もしよかったら、俺のも拭いてくれないかな」

「あら、ごめんなさい。自分の方に気を取られて、修さんのおちんちんに気付かなかったわ。このタオル、グショグショだけど、とりあえず拭いておくわね。ねえ、もう一枚無いかしら」

「うん、ここには無いよ。番小屋にはあるけど。そうだ、休憩所の流しで洗えばいいじゃん」

「えー、裸で洗いに行くの?修さん、洗ってきて」

「麻優ちゃん、行って来てよ。今日は誰も来てないから」

「うーん、仕方ない人ね。じゃあ、洗って来るから、後で一杯サービスしてもらいますからね」

私は慌てて隠れる場所を探す。

木製のロッカーが目に入り、その中に身を隠す。

妻が裸で部屋から出て来るのを見たかったが、のぞき窓が無いので見えない、音は聞こえる。

ドアが開く音がした。

そして流し方へ歩く足音が聞こえる。

金具に吊るしたスマホを思い

出したが見つからない様にと心の中で祈る。

蛇口から水が流れ出しタオルを洗っている。

そして、水の音が止まったも妻の足音がしない。

何をしているのだろう。

再び水が流れ出しタオルを洗っている。

そうだ、洗ったタオルで自分の体を拭いていたに違いないと思う。

そして、茶箪笥を開けてコップを取り出す音がし、それに水を満たしたようだ。

部屋の方へ歩く足音がしてドアが閉まる音がする。

スマホは見つからなかったようだ。

「はい、お水を汲んできましたよ。ここの水、美味しいね。井戸水なの?」

「ありがとう、そうだよ。ここの井戸は前の家があった時から使っているから、100年以上前に掘られた物らしいよ。ぶどう園に来てくれるお客さんも、ここの水は美味しいと言ってくれる」

「へー、そうなんだ。私は生まれた時から水道水だから、井戸水はあまり飲んだ事が無いの。だから、井戸水は美味しいと聞いていたけど、本当に美味しい」

「なあ、麻優ちゃん、井戸水も良いけど、麻優ちゃんの井戸から出る水、もう一度飲ませてよ」

「まあ、修さん、エッチな事言うわね」

「なあ、いいだろう。もうあすこから湧き出しているんじゃないの?」

「ああ、止めてー。何するのー」

「やっぱり、いっぱい出てるよ。頂きまーす」

妻は押し倒され、あの男がクンニを始めたようだ。

水をすする、わざとらしい音が響く。

それに続いて、妻は愛撫されているのか、再びため息とも呻きとも思える声を上げ始めた。

今度の長い時間を費やしている。

あの男は、余程執拗な性行為が好きなのだろうと思う。

「修さん、感じちゃいそう!修さんのも頂戴!」

そして、二人の動く気配がして

「わあー、修さんのおちんちん、すごく大きくなっている。舐めてあげるね。うふふ(笑)口の中に入らないわ。ねえねえ、見て。先っぽからお汁が出てる。舐めちゃおうっと」

「麻優ちゃん、俺の方を見てごらん。うーん、すごくエロくて可愛い顔だ。こんな可愛い麻優ちゃんに、フェラしてもらって、俺、最高に幸せだ」

「まあ、修さん、お上手ね。私、もう三十路のおばさんよ。可愛いなんて歳じゃないわ」

「そんな事無いよ。麻優ちゃんはまだまだ娘で通用する。俺が保証するって本当に気持ち良いよ。なあ、麻優ちゃん、変な事だけど聞いても良い?」

「なーに?」

「麻優ちゃん、対面座位と言う言葉、知ってる?」

「うん、まあ、知らないと言う訳じゃないけど」

結婚した当時、妻が毎晩のように私を椅子に座らせて求めてきた体位である。

「愛する人が、俺に抱かれてどんな顔で感じているのか見たくて」

「修さんって、おかしな趣味があるのね。じゃあ、やってみる?修さの膝に乗っかるね」

二人が動き出す音がする。

「修さん、おちんちん支えていてね。私が腰を落としていくから」

「おっ、麻優ちゃんのあそこが丸見えだ」

「うん、ばか。エッチな事言わないで。ああー、修さんのおちんちんが入って来るーすごく気持ち良い、奥に当たってるわ。感じちゃいそう」

「麻優ちゃん、本当に可愛い。

俺の可愛い、可愛い麻優ちゃん」

「ねえ、もっと突いて。もっと突き上げて。気持ち良いー。キスしてー」

二人の激しい動きが部屋の外に伝わって来る。

その動きが突如止まる。

同時に昇り詰めたのか

二人の吐息が同時に漏れる。

「麻優ちゃん、うっとりして幸せそうな顔してたよ。こんな、麻優ちゃん見るのは初めてだよ」

「私ね、修さんと本当に一つになれたような気がしたわ。これが女としての幸せなのかなあ」

「なあ、麻優ちゃん、俺と一緒になってくれるかい」

「何言ってるのよ。私には主人も子供もいるわ。そんな事できる訳ないでしょう」

「そうだよなあ。麻優ちゃんには家族が居るものあ」

「まあ、そんなにションボリしないで。もし生まれ変わったら一緒になってあげる」

「そうだなあ。楽しみにして待っているよ。そろそろ抜いちゃっていいかなあ」

「ああ、待って。タオルで受けとくね。いいわよ。見て―、すごい量でしょう」

「うん、すごい量だね。これで全部なの?」

「ううん、まだ私のお腹の中に残っていると思う。それは家で流すから」

「ごめんなあ。麻優ちゃん一人に任せちゃって。あっ、もう4時だ。そろそろお袋と交代だ」

「そうだ。私も夕食の支度しないと。ねえ、今度、何日にする?」

「そうだなあ、やっぱり来週の土曜かな。そうだ。記念に写真撮影しようよ。えーとスマホは何処に置いたかなあ。あっ、そうだ番小屋に置いたままだ。麻優ちゃんのスマホを貸してよ」

「ごめん、カバンごと車の中に置いて来ちゃったわ。今度にしようか」

それから二人が慌ただしく動き回る音がする。

私も音を立てないよう気を付けてサッシの戸を開ける。

その時、後ろであの男の声がした。

「麻優ちゃん、車に乗ったら少し待っててくれない。

取って置きのぶどうを摘んで来るから」

「うん、待ってるよ。いつも、ありがとう」

私は急いで倉庫の陰に隠れた。

あの男が休憩所から出て、ぶどう園の方に向かって行くのを見る。

そして、スマホを金具に吊るしたままだったのを思い出す。

もう一度、倉庫の陰に身を隠して妻が出て来るのを待つ。

妻はすぐに出て来た。

私はスマホを取り戻すと、元来た道を走って車に戻った。

ぶどう園の入口には妻の姿が見えなかったので、そのまま車を発進させる。

私が家に帰ると子供達はテレビを見ていた。

一緒に見ていた振りをして妻を待つ。

間もなく妻も帰って来た。

「ただいまー、遅くなってごめんね。

みんな良い子してましたか?はい、お土産ですよ」と言いながら、ぶどうの箱を机の上に置く。

子供達が妻のもとへ駆け寄り

「わっ、前と同じぶどうだ。美味しそう、早く食べようよ」

「はい、はい、みんなで食べようね。でも食事の後よ」と、子供達を諭し夕食の準備を始める。

私も箱の中を見た。

̘前より房が大きく、粒も大きい。

子供達が言う通り、確かに美味しそうだ。

夕食の後、家族でぶどうを食べた。

たちまちぶどうを盛った皿は空になり、みんなが口から出した

皮の残骸だけが残った。

妻はそれを寂しそうな眼付きで見ている。

あの男の事を思い出しているのだろうか。

子供たちが寝静まり、妻が風呂に入っている間、私はテレビを見ていた。

そして妻がバスルームから出て来た時、私は言った。

「麻優、今日のぶどう狩りはどうだった?楽しかったか」

「ええ、楽しかったわよ。甘くて美味しいぶどうを一杯頂いてきちゃった」

「そうか。実は俺も美田観光農園へ行ってね。でもぶどう園の方では。君の姿が無かったので、農園の倉庫脇にある従業員休憩所へ行ってみたんだ。すると奥の部屋から君の声が聞こえてきてね」

妻の顔が、見る見る青ざめ、強張っていくのが分かった。

私はスマホを机の上に置きながら

「君とあの男の、甘くて美味しい、楽しい時間をここに録音しておいてあげたから、聞いてみるかい」

妻はその場に崩れるように座り込むと、両手で顔を覆い、声に出して泣き出した。

しばらく泣き続けていたが、床に両手をついて「パパ、ごめんなさい。私、本当に取り返しのつかない事をしてしまいました。こんな悪い女ですがパパの思うように処分してください。パパの言う事なら何でも従います。一つだけお願いがあります。それは子供達を私から引き離さないでください。出来ればパパと離れたくはありません」

何と勝手な事を言う女だと思いながら同情してします。

これが私の甘いところかもしれない。

「分かった。じゃあ、俺の言う通り誓約書を書け。その誓約に違える事無く、行動できるか」

「はい、必ずその通りにします。絶対違えません」と言う。

今後主人の言う事にはすべて従う。

仕事以外で外出する時は家族の誰かと一緒である事。

仕事上で、夜外出する時は、必ず定期的に連絡する事。

そしてあの男には今後絶対に会わない事。

これらの事を中心に、思いつくまま、2-3の事柄を付け足して誓約書を書かす。

あれから一年が経った。

今年は城山団地と美田村の合同盆踊り大会は中止になった。

去年の盆踊り大会の費用の件で、両者の役員が揉めたのが原因らしい。

期待して待っていた。

団地の多くの人々には残念な事である。

妻もあの男に会える事を期待していたかも知れない。

盆明けの週の土曜日、どこでどう調べたか、私の家の住所宛てにぶどうの箱が届いた。

「美田観光農園」からである。

箱の中は大きな房、大きな粒の見事なぶどうが入っている。

妻の目に触れぬように、別の箱に入れ替え机の上に置く。

妻が吃驚して「どうしたの?」と聞くので「俺が買ったと」答える。

夕食の後、家族みんなで去年と同じように食べた。

その夜、何故かふと目が覚めた。

妻は暑いのか布団からはみ出して、体を横にしてエビの様に丸まって寝ている。

寝ているのはずなのに布団を通して、小刻みに揺れが伝わって来る。

少し体を起こして覗くと、妻はオナニーしていた。

体を元に寝かして聞き耳を立てる。

妻が小さく「ああー」と呻き、微かに「修さん」と言った。

妻は夕食の後、食べたぶどうがあの男が送ってくれた物であることを知っていたのだ。

あの大きな房、大きな粒は彼の男性をあの甘い味は彼と過ごした時を、思い出させていたのだろう。

私が断ち切ったと思った。

妻とあの男の関係は決して断ち切れていなかったのだ。

あの男は自分の作った「取って置きのぶどう」を使って、妻に自分の存在を思い起こさせたのだろう。

なんと頭のいい男だろう。

来年もまたぶどうを送ってくるつもりだろうか?私としては気の重い事だ。