- 第1章
- 『×××××~♪』
聞き慣れた携帯電話の着信音で、私は心地よいまどろみから目を覚まされた。
「んぁ・・・っと、」
どうやら寝室のソファーで一人でビールを飲んでいるうちにウトウトしてしまったらしい。
壁の時計は既に12時を回っている。
私は、浅い眠りの中で確か妻の声を聞いていたような気がする。
『・・・あなた、愛してる。私の夫はあなただけよ。でもね・・・』
“でもね”という言葉の後、妻が何を言おうとしていたのか、あるいは言ったのか、たった今見ていた夢に対する私の記憶は曖昧だった。
しかし・・・
『・・・×××××~♪』
「あっと」
私はテーブルの上に置きっ放しにしてあった携帯電話を手に取るとディスプレイを覗き込んだ。
予想どおり、そこには私の妻、悠里の名前が表示されていた。
「はい、もしもし」
「あぁ、あなた?」
耳に当てた携帯から聞こえてくる妻の声に、私の表情は一瞬引きつったようにこわばっていたかもしれない。
「遅くなってごめんね。まだ起きてた?・・・子供たちは?」
「あぁ、大丈夫だよ。二人とも自分たちの部屋だ」
大学生の娘と高校生の息子。
幼いころと違ってそれぞれ自分の時間を持つ子供たちに、最近では私たち夫婦はそれほど干渉することはなくなっていた。
「あなたは?・・・今・・・し、寝室?」
「うん、少しウトウトしちゃってたらしい」
妻の声が途切れがちなのはもちろん電波状態のせいではない。
私は乾いた喉に無理やり唾を飲み込むとその小さな機械に向かって絞り出すように声を発した。
「そ、それで、君の方はどうなんだい?」
「は、ぁぁん・・・あ、あ、あのね」
妻の声が甘い喘ぎ声となって震えている。
「ごめんね。まだ帰れそうにないの。まだまだ・・・あっ、あっ・・・!ダメェーッ!」
込み上げる快感を押さえ切れないように悠里の声が途切れた。
その声の調子は明らかにかなりの快感を感じている時の妻のもので、
それもそのはず、電話の向こうで私の最愛の妻悠里は今まさに若いセックスフレンドとの激しい性行為のまっ最中であるはずなのだ。
「ぁぁぁ、あ、あなた、ごめんなさいぃぃ・・・私、もっともっとセックスしたいぃぃーー・・・あっ、あぁぁっ、ス、スゴイのぉぉぉっ!」
親子ほどにも年の違う男に向かって、妻は私との性行為では聞いたことのない淫らな台詞を口にしていた。
「あっ、あぁっ!ま、またイッちゃうぅぅっ!イッ、イッ・・・ぁぁん、と、止めちゃだめぇ・・・!も、もっとぉぉ、もっとマンコ・・・チンポで突いてぇぇーーっ!」
男の指示なのか悠里の意志なのか、たぶんその両方なのだろう。
これが妻の感じている様子を私に聞かせるための電話であることは明らかだった。
「ゆ、悠里っ・・・!」
私は思わず小さく叫ぶように声を発してしまっていた。
恥ずかしいことに電話機を握り締めていないう片方の手は、無意識のうちにパジャマの股間に伸びてしまっている。
「ぁぁぁ、あなたぁ・・・私、すごく感じちゃってるのよぉぉ・・・ぁぁん、イイィィ・・・チンポいいぃぃぃーーーー」
電話の向こうでは若い男の肉棒が妻の秘部を激しく突き上げているのだろう。
啜り泣くような妻のよがり声とそんな光景を想像することで、私の股間はこっけいなほどの興奮を訴えていた。
こんな私の性癖を、妻の相手の男はもちろん、妻も十分承知した上でこのような電話をかけてきているのである。
いや、むしろ今のこの状況は私自身が望んだものと言ってもいい。
子育ても一段落し良き主婦、良き母親としてのみ生きてきた妻に未知の性の快楽を教え込み、自由奔放にセックスを楽しむ女へと目覚めさせたのは他ならない私なのだから・・・
「ぁん・・・あん、あん、ぁぁぁん・・・ぁぁぉぉぉぉーーっ・・・!」
「・・・・・・・・・」
男が妻に何か囁いているらしく、妻の喘ぎ声に重なって男のくぐもった声が聞こえてくる。
「あ、はぁぁん・・・そんなぁぁ」
何を言っているか分からない男の声に、妻は甘えるような声で答えている。
「あ、あなた、ごめんなさい。・・・あっ、あぁんダメェ・・・ちょ、ちょっと、いったん電話切りますぅ・・・あんっ!」
ツーツーツーツー・・・
思わせぶりな言葉を残して、妻の電話は一方的に切れてしまった。
- 第2章
- 「ぅぁ」
後に取り残された私は呆気に取られて携帯電話のディスプレイを見つめた・・・
と、一時の間のあと、手の中の携帯電話が再び着信を告げ始めた。表示されているのは妻の名前・・・しかも今度は・・・
「あ、も、もしもし」
「ぁぁん、あなたぁぁ」
小さなディスプレイの中から、愛しい妻がトロンと潤んだ瞳でこちらを見つめている。
もう何時間も続いているのだろう淫交の激しさを物語るように乱れた髪と口元から滴る涎・・・
そう。妻はいったん電話を切り、今度は携帯のテレビ電話を使って電話をかけてきたのだ。
「あぁ、あなたぁ、見えるぅぅ?わ、私の感じてる顔ぉぉ」
画面には妻の顔がアップで映し出され、その背後に男のものらしい裸体がチラチラと写っている。
どうやら妻はどこか部屋の中で男からバックで貫かれているらしい。
「あ、あぁ、よく見えるよ」
携帯電話の画面の中の少し粗い画像でも、妻の乱れようは手に取るようにわかる。
目を凝らしてみれば妻の口元に滴っているのがただの唾液ではなく男の精液が混ざっているらしいことはもちろん、
髪や顔のあちこちにもこびりついた精液が乾いたような跡があるのを見て取ることができる。
私はゴクリと唾を飲み込み絞り出すように声を発した。
そんな私の歪んだ表情が沸きあがる興奮を抑えているものであることに、妻はもちろん気付いているに違いない。
「ゆ、悠里っ・・・すごく感じているんだね」
「うふふっ」
携帯電話の小さなディスプレイ越しに、好色そうに光る妻の瞳が子猫のように細められる。
「すっごくイイの。この人・・・弘平くんのチンポすっごく大きくてぇぇ・・・何回イッても全然柔らかくならないのよぉぉ」
何人かいる妻のセックスフレンドのうちの一人、弘平は確かまだ10代である。
自分の息子とさほど年も違わない少年との肉交に、妻はすっかり溺れてしまっているのだ。
「あっ、スゴイィィーーッ!」
画面の中の妻の頭が大きく揺れ、首がガクリとのけ反る。
若い愛人の趣味に合わせてライトブラウンに染めたロングヘアーが揺れ、ほつれた髪が唇に張り付く。
「あぁっ、チンポいいのぉっ!マンコ、マンコ突いてぇぇっ!もっと奥までぇぇぇっ!マンコ感じるのぉぉぉーーっ!」
ほんの数年前までそんな単語を口にすることはおろか、セックスの最中でも慎ましやかな喘ぎ声しか漏らさなかった妻が、今は淫らな言葉を進んで口にし込み上げる快感を大声で訴えている。
「はぁぁっ!あなたぁぁっ、弘平くんのチンポすごくイイのよぉぉぉーーっ!はぁぅぅーーん、おぉ・・・イイィィィーーーッ!」
快感のあまり携帯電話を顔の前にかざしておくことができなくなったのか、画面から妻の顔が消え、少し暗くなったディスプレイにユサユサと揺れる乳房が大写しに写し出された。
どうやら携帯電話を握りしめたまま上体を支えるために手を突いているらしい。
「はんっ、あぁっ・・・ぁん、ぁあん・・・ぉおおぅぅーー・・・ぉぉぅぅうーー・・・!!」
少し遠くから響く獣のような喘ぎ声に重なって、ディスプレイの中に鮮やかな柄の蝶が舞っている。
私の記憶に、半年ほど前のある晩の興奮が蘇ってきた・・・
- 第3章
- 『・・・ねぇ、あなた、見て』
あれは確か半年ほど前のことだったと思う。
一週間の海外出張から帰宅しようやくリビングで一息ついた私の前で、妻は身に付けていたナイトガウンを突然ハラリと脱ぎ捨てた。
『ゆ、悠里っ!』
そのときの衝撃は今でも鮮明に覚えている。
明るいリビングの照明に照らし出された妻の裸体は、私の記憶にある清楚で慎ましやかな妻のものとはまるで別人のように変わり果てたものになってしまっていたのだ。
『うふふ、みんながね、こうした方がスケベっぽくて私らしいっていうからしちゃった。・・・どう?』
もともと年齢の割に肉の弛みもほとんどなく、二回の出産を経験しているとは思えないそのスレンダーさがむしろコンプレックスになっていた妻のスラリとした細身の裸身・・・
その細い体はそのままにして、大ぶりのメロンのような乳房が妻の上半身に揺れていた。
『すごいでしょう?Gカップよ、Gカップ!』
少し恥じらいながらも無邪気な笑みと興奮に頬を赤く染め、妻は弛み一つなくピンと張りつめたボールのような乳房を両手で揺らして見せる。
その裸体はとても40過ぎの人妻のものには見えず、私はまるで見ず知らずのショーガールのストリップを見ているような錯覚に襲われてしまっていた。
『こんなに大きくなっても感度は変わらないの。ううん、むしろ前より感じやすくなったみたい。今の手術ってすごいのよねぇ』
両手で巨大な乳房を持ち上げながら、妻はその指先で乳首をこね回してみせる。
贅肉のほとんど付いていない細身の体に巨大な乳房が付けられることで、妻の裸体は日本人離れしたプロポーションへと劇的な変化を遂げていた。
『う、あああ・・・』
私は声にならない声で呻きながら、その先端に佇む色素の沈着した乳首とそれを取り巻く大きめの乳輪が、まさしくそこだけが元と変わらない妻のものであることに新鮮な驚きを覚えたものだ。
そして私の視線は次に、右の乳房の中ほどに揺れる鮮やかな蝶の模様に惹きつけられていた。
『うふふふ、これはね・・・』
私の視線に気付いた妻が、自分の胸元を見下ろす。
『これは、弘平くんのリクエスト。・・・セックスの楽しみを全然知らない普通の主婦だった昔の私はまだサナギで、今の私は自由に羽ばたく蝶に羽化したんですって。だから私には奇麗な蝶のタトゥーがよく似合うって・・・子供のくせに生意気なこと言うのよねぇ』
クスクス笑いながら実の息子のように年若い愛人の名を口にして、妻は双の乳房を揉み上げるように揺らしてみせる。
半開きにした唇を舌で舐め回しながら娼婦のような妖艶な眼差しで夫の私を見つめる妻の胸元で、青紫の蝶はまさに生命を持って羽ばたいているようにさえ見える。
『ステキでしょう?昔の私だったら体にこんな一生消えない刺青を入れるなんて考えられなかったわよね。でも、今はこんなふうにできることが嬉しいの。男の人が喜ぶような淫らな体・・・この蝶の刺青だって、ちょっとブラウスの胸元を開けば丸見えになっちゃうのよ。ううん、本当は私が花から花に自由に舞う女だっていう印のこの蝶を、たくさんの男の人に見て欲しいの』
私たち家族四人が幸せに暮らしてきた家のリビングで、一匹の蝶が淫らに舞っている。
『このおっきなオッパイで男の人のチンポを挟んで気持ちよくしてあげたい。ヌルヌルクチュクチュ扱いてあげて、最後はこの蝶に大好物の蜜・・・ドロドロのザーメンをたっぷりとかけてもらうの。あぁぁ、感じちゃうわぁぁ・・・』
妻は妖しく腰をくねらせながら獲物を捕らえた肉食動物のようにきらめく瞳で私を見つめ、巨大な乳房を持ち上げて自分の乳首に舌を這わせた。
私の分身はスラックスの下でこれ以上ないほどに堅くなり、今にも達してしまいそうになっている。
『ねぇ、あなた?あなたも嬉しいでしょう?私の体がこんなにエッチになっちゃって・・・あなたも喜んでくれるわよね?私がスケベになればなるほど、あなたは嬉しいのよね』
その時の妻の言葉は今でも私の耳にはっきりと残っている。
その時の私はただ呆然と妻の淫らな体を見つめ、興奮に下半身を熱くしていただけだった。
そう、その時の私は、愛する妻がまだ羽化したての幼い蝶であることすらも知らなかったのだ。
- 第4章
- 「あぁぁ、あなたごめんなさいぃぃ・・・私ったらすごく感じちゃってぇぇ」
一気にエクスタシーに上り詰めたあと自分と私を繋ぐ携帯電話の存在を思い出したのか、ディスプレイに涙でぐしょぐしょの妻の顔が戻ってきた。
「ぁぁん、もう何回イッたかわからないぃぃ・・・ああぁん、こんなにずっとシテてもぉ、チンポまだすっごぉぉく堅いのぉぉ」
しどけなく乱れた髪を揺らしながら、小さな画面の中で妻が泣き笑いのような表情を浮かべている。
その後ろではエクスタシーの余韻に浸ることも許さず、達する気配すら見せない男の抽送が続いているようだ。
「ぁぁぁ、またズンズン突いてくるぅぅぅ・・・お、おぉっきいチンポォォォ・・・あああ、あなた見てぇぇぇ」
再び画面から妻の顔が消える。
今度は妻は携帯を持った手を自分の背の方に伸ばしていた。
チラリと見える周囲の風景から、そこがどこか明るいホテルの一室であることが伺える。
しかも妻は大きくカーテンを開け放たれた窓際に手を突いて、背後から男の肉棒を受け入れているらしいのだ。
「ったく、しょうがないなぁ。そんなに旦那さんに見て欲しいの?」
今日初めて、妻の年若いセックスフレンドである弘平の声が聞こえた。
男は笑いを抑えて呟きながら、妻の手から携帯電話を受け取ったようだ。
「・・・あ、」
思わず私は小さな声で叫んでしまっていた。
携帯電話のディスプレイに一瞬写った窓の外の風景・・・
見誤りようもないショッピングセンターやゲームセンターのネオン。
・・・・ごくごく見慣れたその風景は、間違うはずもない我が家のすぐ近くのものだったのだ。
我が家から歩いても数分の所にあるシティホテル・・・
どうやら妻は私が子供たちと夕食を食べ明るく親子の会話を交わす家のすぐ近くで、もう何時間も男とこのような淫戯を行っていたらしい。
「ぅあああ」
この数年の間に、妻はどのような仕打ちが私をより興奮させ、自分もまたより深い快感を味わうことができるかすっかり心得ているようだった。
携帯電話のディスプレイには最近瑞々しい肌の張りを増したようにすら見える妻の双臀と、そこに打ち付けられる男の下半身が写し出されている。
「はぁっ、あぁぁぁ・・・あなたぁぁ、見えるぅぅぅ?弘平くんのチンポぉぉぉ、悠里のマンコにズコズコ入ってるのぉぉーー」
私のような性癖の持ち主にとってこれ以上の興奮があるだろうか。
巨大な肉根が愛する妻の真っ白な臀部に潜り込み秘肉を貫く様が、小さな画面一杯に映し出されている。
その太さは妻の手首ほどもあり、それが出入りを繰り返すたびに妻の秘唇からは白濁した粘液がジュプジュプと滲み出しその胴部を白くまだらに染め上げている。
「はぁぅぅぅ・・・イイィィーーッ!チンポぉぉぉーー、チンポイィィーーッ」
画面の外から聞こえる妻の喘ぎ声に重ねて、携帯電話の高性能のマイクは肉と肉が擦れ合うニチュニチュ、バスバスという音までも克明に拾い上げていた。
妻の携帯電話にはそれを呆然と見つめる私の歪んだ表情が写っているに違いない。
妻の若い愛人は二人の結合部をカメラに写しながら、こんな私の間抜けな顔を嘲笑交じりに眺めているのだろう。
「は、ああああっ!いやぁぁぁぁーーーー・・・ぁぁん、いやぁぁぁん!」
大切なおもちゃを取り上げられた子供のように、今にも泣き出しそうな妻の声が響き白い尻がうねるように揺れる。
「ぅぉ・・・!」
私は言葉もなく画面に見入ってしまった。
妻を焦らすと同時に意識して私に見せつけるように、男は妻の秘肉から分身を引き抜こうとしていたのだ。
「はぁぁぁぁーーん、ダメダメ、ダメェェェーーッ!・・・ぁぁぁ、お願いぃぃぃ・・・ぁ、ぁぁぁーーん」
まさに妻の体内から生み出されたかのように、巨大な肉棒がズルズルとその姿を現す。
「あ、ぁぁぁーーーん」
まるで拳のような雁首が引き抜かれる瞬間、携帯電話のスピーカーからは喪失感を訴える妻の喘ぎ声が響いた。
ヒクヒクと震える妻の裸体からその全容を現した肉の塊は、白濁した粘液でヌラヌラと輝きまるで湯気が立っているようにさえ見える。
小さな画面に映るそれは、その大きさが滑稽なほどに強調され妻の腕ほどもあるかのように感じられるのだった。
- 第5章
- 「ぅぁ、ぁぁぁ」
私は思わず自分の股間に手を伸ばしてしまっていた。
下着の下で今にも暴発してしまいそうなほど堅くいきり立っていても、私の分身は男のそれとは比較にもならないほど貧相でみすぼらしいもののように感じられてしまう。
同じ男なのになぜこんなにも違うのか・・・
しかしそのあまりにも残酷な道具の差にも、私は胸を締め付けられるような辛さと同時に息も止まるような興奮を感じてしまっていたのだ。
「ゆ、悠里ぃぃ」
絞り出すような私の声は、おそらく妻の耳には届いていなかっただろう。今の妻はただ貪欲に男を求める牝の獣と化してしまっていた。
「いやぁぁぁーん、入れて入れて入れてぇぇぇーーっ!チンポ入れてぇぇぇーーーっ!」
その体を満たすものが一時でも欠けることが我慢できないのだろう、白く濁った淫液を纏わり付かせた巨大な肉の凶器を求め、妻の尻が妖しくくねる。
「悠里のオマンコにぃぃぃーー・・・あああ、チンポ欲しいのぉぉぉーーーっ!あぁっ、ひぃぃぃっ!」
男の分身の先端が僅かに触れただけで、妻の体は感電でもしたようにビクビクと震える。
画面いっぱいに広がった肉棒をたっぷりと私の目に焼き付け、男はまた再びその分身を妻の体に押し込もうとしていた。
「はぁ、あ、ああああ、ああぁぁぁーーーーっ・・・!」
その差を十分に私に思い知らせた肉の塊が、妻の肉体に再びゆっくりと潜り込んでいく。
男の手は妻のほっそりとした腰をしっかりと抑え、もう片方の手は携帯電話を妻の顔の前に差し出そうとしていた。
「あ、ぁぁぁ、あなたぁぁぁ」
携帯電話の画面に、再び妻の顔が戻ってくる。
「あなたぁ、見てくれたぁ?弘平くんのおチンポぉぉ・・・すっごく堅くて大きいの。昼間から何度もイッてるのに全然柔らかくならなくて、もう悠里のマンコ、めちゃめちゃにされちゃったわぁ」
携帯の画面の中で、妻は額に汗を浮かべてこちらを見つめている。
その好色そうに細められた瞳が何を欲しているのか、私にはもうすでにわかっていた。
「あ、あぁ・・・たくさん感じさせてもらってよかったね。感じている悠里すごく色っぽいよ」
「ぁぁん、あなた、ありがとぉう」
小さな画面の中で、妻の瞳が妖しくきらめいた。
「ねぇぇ、あなたも感じてくれているの?私が逞しいチンポでめちゃくちゃにされて感じていると、あなたも興奮するんでしょう?」
「ぅあ・・・ぁぁぁ、」
興奮のあまり張り付いた喉に無理やり唾を飲み込もうとするが、カラカラになった口の中にはその唾さえもない。
「も、もちろんじゃないか。悠里がいっぱい感じると僕も・・・僕も嬉しいし、その・・・こ、興奮するよ」
「・・・プッ、」
まるで寝取られマゾ夫を絵に描いたような私のセリフの滑稽さに、男は思わず吹き出してしまったらしい。
画面の中では妻もまた口元にいやらしい笑みを浮かべて私を見つめていた。
「うふふ、嬉しいわぁ。・・・ねぇ、本当?奥さんがよその男にヤラレちゃう所を見て感じてるの?ねぇ、見せて、あなたのオチンチン。どうなっているのか見せてみてぇ」
どうやら事のなり行きを見極めるために、男は妻への抽送を止めているらしかった。
しかしピクリとも動かなくとも、男の巨大な逸物による圧迫感は妻に至上の快楽をもたらしているらしい。
妻は猫のように目を細め、頬を紅潮させて私の反応を伺っている。
いや、私が妻の依頼を拒否するはずのないことを、妻は十分に承知しているのだ。
「ふふふ、ねぇ、見せて。私のいやらしい姿に興奮しているあなたのオチンチン。私に・・・それと、」
妻が込み上げる快感に耐えるように眉をしかめる。
妻のたおやかな臀部が男の肉棒をひときわ深くまでくわえ込もうと淫らに揺れている様子が私の脳裏に浮かび、私の興奮はさらに高まってしまうのだった。
「ふふっ、・・・それとこの人にも・・・私の夫のお道具がどんなモノなのか、この人にも見せてあげてちょうだい」
「ぅぁ、あ、あぁ」
私の口からは、返事とも呻きともつかない声が漏れていた。
私は携帯電話を手にしたままノロノロと腰を上げると、パジャマのズボンごとブリーフを引き下げた。
- 第6章
- 「あら、・・・うふふ、」
携帯電話越しに私の分身を見た妻がクスリと笑う。
もともとそれがどの程度の物なのかいやになるほど知っている妻である。
あまりにも予想通りの結果に、妻の声は満足そうに踊っていた。
「いやだわぁ、一人前に堅くなっているのにその大きさ?ねぇ、見て」
「ククッ・・・・・・」
画面の向こうで妻は男を振り返っているのだろうか。
男が笑いながら何かボソボソと囁く声が微かに聞こえる。
妻はその声に笑いながら答えていた。
「うふふふ、そうなの。携帯の画面にアップで写しているのにこの大きさよ。いやよねぇ。・・・・弘平くんのコレ・・・はぁぁん!・・・この逞しいチンポとは全然比べ物にならないわぁ。まるで・・・あっ、いやぁぁん!」
妻の喘ぎ声が甘く媚びるような調子を帯び、かすれて途切れる。
「はぁぁん、まるで大人と子供みたいぃぃ・・・ぁぁぁ、なのにほら見てぇ、一人前に先っぽヌルヌルにしているのよぉぉ・・・あ、ぁぁぁん、あんっ・・・あなたぁぁ」
「あ、あぁ、」
今まさに妻の秘肉を貫いている肉棒とは長さも太さも比較にならないお粗末な分身を握り締め、私は慌てて携帯電話の画面を覗き込んだ。
「な、な、なんだい?」
「あ、はぁぁぁん・・・あなたぁぁ」
画面に写る妻の顔が再びユサユサと揺れ始めている。
ラストスパートに向けて、男がいったん止めていた抽送を再開したのだ。
「そんなの触っちゃイヤぁぁ・・・・私のことちゃんと見ててぇぇーー・・・・本物のチンポにイかされる悠里を・・・私の顔を見ていてぇぇーーっ!あなたの奥さんが夫じゃない若い男の精子をドクドク注ぎ込まれるところを、ちゃんと見ていて欲しいのぉぉぉーーーっ!」
「ぅあ、あ、ぁああ」
はたから見ていればこの時の私の姿ほど滑稽なものはなかっただろう。
私は下着を膝まで降ろしたままの格好で、先端から先走りの滴を垂らす分身を股間にそそり立たせて立ち膝になり、両手で携帯電話を握り締め屈折した嫉妬と興奮に上気した顔で小さな画面を食い入るように見つめていた。
「さ、触っちゃダメよぉぉー・・・・そんなちっちゃなぁぁ・・・・あっ、あっ、す、すぐにイッちゃうオチンチン触らないでぇぇーー!そのまま見ててぇぇぇーー!あっ、あぁん、ダメェッ!わ、私、またイッちゃうぅぅぅーーーっ・・・・あ、あああ、チンポ!本物のチンポにイかされちゃうのぉぉぉーーーーーっ!」
携帯電話の小さな画面からはみ出すほどに、妻の顔が大きくぶれ始めた。
男の抽送が徐々にその激しさを増しているのだ。
私の分身は指一本触れていないにもかかわらずまるで見えない手で扱かれているようにヒクヒクと震え、今にも暴発してしまいそうな様子である。
「あっ、あ、あぁっ!イイッ!イク、イク、イッちゃぅぅぅーーっ!こっ、弘平くんも一緒にぃぃぃーーーっ!い、い、一緒にイッってぇぇぇぇーーっ!悠里のドロドロマンコにぃぃぃーーーっ、若いザーメン注ぎ込んでぇぇぇぇーーーーっ!」
今にも達してしまいそうな妻のかん高い叫びが、携帯電話の小さなスピーカーから割れんばかりに響く。
「あぁぁっ!イッ、イッ、イッ!イクイク、イクぅぅぅーーーっ!イイッ!来て、来て、来て、来てぇぇぇーーーーっ!!」
弾むようにリズミカルに揺れる画面の動きに合わせて震える妻の叫び声を聞きながら、私は再び半年ほど前のある日のことを思い出していた・・・
- 第7章
- 『ぅぁ、ゆ、悠里・・・!』
それは、妻が乳房に蝶の刺青を入れてからさらに数週間ほど経ったある日のことだった。
珍しく早い時間に帰宅した私を、妻は夕食の支度中のキッチンへ招き入れクスクス笑いながらフレアのスカートを大きく捲り上げて見せたのだ。
『うふ、うふふふ・・・』
子供たちが帰宅する時間にはまだ早い時間。
窓からは陽が傾きかけた夕刻の、オレンジ色の日差しが射し込んでいる。
『今日ね、この前のタトゥー屋さんにまた行ってきたの』
調理中のシステムキッチンに寄りかかるように立ち、妻はスカートを捲り上げたままゆっくりと脚を広げていく。
『うふっ・・・今度はね、新一くんのリクエスト聞いちゃった』
若い愛人の一人の名を口にした妻の内腿から、真っ赤な花が私の目に飛び込んできた。
『あ、ああああ・・・』
真っ白な内股に描かれた一輪の薔薇・・・
『うふふふ・・・これも奇麗でしょ?奥さん肌が白いから鮮やかな色が映えるって、彫師の人が誉めてくれたのよ』
色鮮やかな薔薇の花に魅き寄せられるように床に跪いた私の顔を、妻は目を細めて見下ろしている。
『不思議よね。これ・・・・タトゥーって、自分が今までとは違った女になったような気がするの。今まで抑えていたものを解き放てるような・・・なんだか癖になりそうな感じよ』
確かに妻の言う通り、そこに刻み込まれたもう消すことのできない真紅の小さな薔薇の花には、普通の主婦として暮らしてきた女をまるで別世界に住む淫らな女へと変える力があるような気がした。
・・・目の前にいる女が私の妻であって妻でない別人であるかのような不思議な感覚・・・
豊胸手術を施した右胸に刻まれた青紫の蝶の刺青を初めて見た時と同じ興奮に、その時私は襲われていたのである。
『ねぇ、見て』
捲り上げたスカートの下に、妻は下着を着けていなかった。若い愛人たちとのセックスに溺れるようになってすぐの頃に脱毛処理を施した無毛の秘肉に、妻はゆっくりと片手を伸ばす。
『うふふ・・・今日もこれが出来上がったらなんだかすごくエッチな気分になっちゃってぇ・・・』
本来そこにあるべき翳りを失った妻の秘唇は、この数ケ月の間にまるで別人のような変貌を遂げていた。
とても二度の出産を経験したようには見えない清楚な佇まいを見せていた左右の花弁は、荒淫を重ねた結果大陰唇は色素が沈着して浅黒く変色し、小陰唇は左右に大きく広がり中央の飴色の部分をさらけ出して大陰唇よりはみ出すように肥大してしまっていた。
さらに肉襞の合わせ目に隠れてふだんはほとんどその存在が分からなかった陰核は、肥大した陰唇の上からでもその存在が常にはっきりと分かるようにまで大きさを増し、ヌネヌメと赤黒く光る先端を覗かせていたのである。
- 第8章
- 『はぁぁん・・・我慢できなくなってそのままそこで、・・・ぁぁぁ、彫師の人のチンポおしゃぶりさせてもらいながらぁ、新一くんに思い切り突いてもらっちゃったのぉ・・・』
『ぁぁ、ぁぁぁ・・・』
たった今彫りあがったばかりの薔薇の花をヌラヌラと光らせながら二人の男に上下の口で奉仕している妻の姿が脳裏に浮かぶ。
私は興奮に下半身を熱く疼かせながら、声もなく妻の内腿に咲く花を見つめていた。
『うふふふ、あなたも見たことあるでしょう?新一くんのチンポってカリが大きくてすごいの。入れる時もだけど抜く時がすごく感じちゃうのよ。・・・はぁん、あのマンコの中を掻き出されるような感じ・・・あああ、思い出しちゃうわぁ。彼、この薔薇にすごく感動してくれてぇぇ・・・悠里のこと、その後も何度も何度も・・・いっぱい感じさせてくれたのぉ』
妻は調理台の上からまだ皮を剥いていないニンジンを手に取り、妖しく輝く瞳で私を見つめながらヌメヌメと光る秘肉をなぞり上げた。
『あ、はぁぁん・・・悠里のマンコ、まだ中に彼の出したものが入っているのぉ。・・・ほら、出てくるぅぅ、・・・ぁぁぁん、彼がドクドクと注ぎ込んでくれた、ドロドロのザァーメェーン・・・』
妻の秘唇から、粘り気の強い白濁した液体がドロリと滴る。
妻はそれを指先ですくうと、内腿の薔薇の花にヌルヌルと塗り付けた。
『あぁぁ、すごくエッチな気持ちになっちゃうぅぅ・・・ねぇ、あなたも脱いでぇ。あなたも感じてるんでしょう?あなたの可愛いオチンチン出してぇ、私のいやらしい姿見てぇぇ・・・』
『ぅあ、あ・・・あぁ、』
お預けを許された犬のように、私は妻の目の前で慌ててスラックスと下着を引き下ろした。
ブリーフの下からピョコンと飛び出した私の粗末な分身を、妻は快感に細めた瞳で見つめている。
『やぁぁぁん、本当に可愛いオチンチンー。きっと本物のチンポで広げられちゃった私のマンコにはユルユルだわぁ。・・・ぁぁん、このニンジンより小さいのねぇ』
クスクス笑いながら、妻は手にしたニンジンを濡れそぼつ秘肉にあてがうと、私に見せつけるようにゆっくりと上下に動かし始めた。
『はぁぁぁ・・・あなたは触っちゃダメよぉ。私の体にも自分のオチンチンにもぉぉ・・・そのまま、そのまま私を見ていてぇぇぇ・・・』
淫蕩の限りを尽くした淫婦のように醜く爛れた、そして淫靡に変形した肉襞の狭間に、太ぶととしたニンジンがズブズブとめり込んでいく。
細い部分から太い部分へと、明るいオレンジ色のニンジンが徐々に潜り込んでいく様は、男の一物に貫かれる妻の姿とはまた違った興奮を私に与える。
『はぁぁん、これ、すごく堅いぃぃぃ・・・・あぁん、見てぇぇ、あなたのオチンチンより、ニンジンの方が何倍も堅くて逞しいのぉぉ・・・ぁぁぁ、出ちゃうぅぅぅ・・・彼のザーメンが出てくるぅぅぅ・・・』
明るい日差しの射し込むキッチンで、その日差しと同じ色のニンジンが妻の秘肉にニチャニチャと出入りを繰り返す。
その度にその隙間から大量の白濁液が溢れ出しポタポタと床に滴り落ちるのを、私は呆然と見つめていた。
『ぅぁ、ぁぁぁ・・・ゆ、悠里ぃぃぃ・・・』
私の股間の分身は、今にも暴発しそうなほどに堅くいきり立ちその存在を精一杯誇示しようとしていのだった。
- 第9章
- そして今、私はあの時と同じように自分の分身に触れることすら禁じられたまま、妻がよその男によって絶頂に上り詰めていく姿を見守っていた。
小さな画面の中で揺れる妻の顔に、キッチンでの自慰で絶頂に達した時の顔が重なる。
私に見せつけるように達した妻の手からボトリと床に落ちたニンジンは大量の白濁液にまみれ、ホカホカと湯気を立てていた。
妻の秘唇からシャワーのように吹き出した飛沫を顔中に浴び、私の分身もまた指一本触れることなく熱い迸りを放ったのだった・・・
「あぁぁ、悠里」
だが今、愛する妻悠里は私の前にはいない。
妻は小さな携帯電話のカメラを隔てたホテルの一室で、若い男の肉体に溺れその巨根の虜になっているのだ。
妻の目に、興奮と自虐の思いにクシャクシャになった私の顔は写っているのだろうか。
我が家から歩いても数分のところにあるホテルの一室で、妻が今まさにエクスタシーの高みへと上り詰めようとしている・・・
この小さな画面に映る妻の姿と喘ぎ声はまさしく今この瞬間に起きていることなのだという事実は、私をもまた興奮の限界へと近付けていた。
「あぁぁ、もうダメッ!イッちゃうイッちゃう、ホントにイッちゃうぅぅぅーーーっ!ああん、チンポイイッ!マンコ感じるのぉぉぉーーっ!あぁっ、おごぉぉぅ!ああ・・・ぁぁあ、ひっ、ひぃぃぃぃーーーーっ!」
妻の携帯電話はすでにその手から落ちて顔の下に転がっており、たまたまアングルの合った画面に妻の顔が下から見上げる格好で映っていた。
獣のような叫び声に重なって画面の中で揺れる妻の顔は自慢のロングヘアーが振り乱されてバラバラになり、その顔は涙と汗、涎でグショグショになっている。
妻は既に断続的なオルガスムスに襲われているようだ。
「あああああ、うぅぅぅぅ・・・あうっ、うっ、あうっ・・・あひぃぃぃっ!いっ、いっ、いひぃぃぃぃーーーーっ!」
いったいこれが今日何度目のエクスタシーなのだろうか。
おそらく妻も男も、これで今日の逢瀬を最後とするつもりでいるのだろう。
最後の最後まで貪欲に快楽を貪ろう、一滴残らず男の精を吸い尽くそう・・・妻の声からはそんな覚悟すら伺える。
「あっ、あぁっ!あぁぁっ!出して、出してぇぇぇっ!ザ、ザ、ザーメンーーーッ!悠里のマンコにぃぃぃーー、はぁぁっ!ひぐっ、イッ、イッ、イッ、ぐぅぅぅーーーーっ!」
「うぉっ・・・おぁぁぁぁ、あっぐぅぅーー!」
夫の私とのセックスでは決して聞くことのできないような声を画面の中の妻は発し、それと同時に相手の男もまた限界間際の呻き声を漏らしている。
「ぅぁ・・・ゆ、悠里」
興奮でカラカラに乾いた喉から絞り出すような私の声は、おそらく妻の耳には入っていないのだろう。
男の巨根に比べれば子供サイズの私の股間の分身は、今にも暴発してしまいそうなほどにその精一杯の大きさで堅くいきり立ち、先端は滲みっぱなしの先走り汁でヌラヌラと光っている。
私は震える両手で携帯電話を握り締め、食い入るように小さな画面を見つめていた。
そして・・・
「あっ、あっ、あっ!イクイクイク、イッ、イクゥッ!ま、またイッちゃうぅぅぅーーーっ!あっ、ひっ、ひぃぃぃっ!イッ、イッ、イィィィィーーーーーーーッ!」
「うっ、ぁぁぁっ・・・おぉぉぅぅっ!」
・・・プツッ、
「ゆっ、ゆ、悠里っ!」
ほぼ同時の絶頂を告げる二人のひときわ大きな叫び声と同時に、妻からのテレビ電話はぷつりと切れてしまったのだった。
今にも達してしまいそうな下半身を剥き出しにしたまま、私は言葉もなく通話の途切れた携帯電話を呆然と見つめていた。
- 第10章
- そしてそれから30分ほど後・・・
「うふっ、ただいま」
そっと玄関のドアを開ける音に慌てて飛び出した私の前に、妻は少しはにかむような表情をその顔に浮かべ立っていた。
「遅くなってごめんね」
照れ臭そうに笑う妻の顔は数時間にも及ぶ荒淫の疲れも見せず、むしろ肌はつやつやと輝きその瞳も精気に満ちあふれている。
いったい何度達したかもわからないような激しいセックスの後だというのに、妻の瞳はまだ物足りないとでも言うかのようにいたずらっぽい光を浮かべて輝いていた。
「弘平くんね、うちの前まで送ってくれたのよ。ぶらぶら歩いてきたけど外の空気が気持ちよかったわぁ」
エナメルのパンプスを脱ぎながら妻が笑う。
二人が会っていた場所がうちのすぐ近所のホテルであったことを思い出させるための、妻のわざとらしいセリフである。
「でね、家の前・・・車庫の陰でまたシちゃったの」
ペロリと舌を出す妻の表情に悪びれた様子は全くない。
しかもそんな妻のセリフの一つ一つに反応し、私の股間は恥ずかしいほどに反応してしまっているのだ。
「ぅぁ・・・よ、よかったね」
慌てて穿いたパンツの股間を隠すようにしながら、私はかろうじてそんな言葉を吐くしかなかった。
「うふ・・・うふふふ」
男たちとの逢瀬を繰り返すようになってからの妻はひいき目に見ても10歳以上は若返ったように感じられる。
それは化粧や服装など、若い男と付き合うことによるファッションの変化だけではない。
淫らなセックスにはまればはまるほど、若いエキスを吸えば吸うほどに妻の肌も髪の艶も、そして表情も、妻のすべてが妻を若く、とても成人した子を持つ母親には見せないほどに変化させていたのだ。
『今日ねー、また街でナンパされちゃった。高校生くらいの若い男の子がね、”お姉さん、一緒に遊ばない~”だって』
息子と同じ年頃の男に声をかけられたことを嬉々として報告する妻。
そんな妻の顔を見ながら、私は幾人もの少年たちとの乱交に耽る妻の姿を想像し股間を熱くしてしまうのだった。
「ねぇ、ほら、」
その生き生きとした表情の反面・・・いや、その表情の理由を裏付けるかのように、妻の様相はすさまじいものだった。
私に見せるためにわざとそうしたのだろう。
セックスの後シャワーすら浴びずに帰ってきた妻は肩下までかかるロングヘアーは乾いた精液がこびりついて所々で固まり、口紅は半分擦れ落ちて涎が乾いた後のようになっていた。
さらに、皺だらけになったワンピースの胸元は大きくはだけ、蝶の刺青はもちろんこぼれ落ちそうな乳房が、ブラジャーを付けていない乳首の先端までほとんど丸見えになってしまっていた。
「ふふっ・・・あなた、見て」
明るいライトに照らされた玄関先で、妻は全身から男の精液と自らの淫液、そして汗の混じった淫らな匂いをプンプンと発散させながら膝上丈のスカートを捲り上げる。
「ぅぁ・・・ぁぁぁ」
ストッキングは愚かショーツすら穿いていない真っ白な下半身がツルリと現れ、明るい蛍光灯に照らし出された。
たび重なる荒淫ですっかり肥大しみっともなく広がった左右の肉襞。
その中心からヌメヌメと赤黒く光る頭部を覗かせる巨大な肉芽。
その下に位置する肉穴は、ついさっきまでそこに埋め込まれていた肉柱の巨大さを示すようにまだぽっかりと口を広げたままになっている。
「ふふっ、まだ彼のザーメンがたっぷりと入っているのよ。何回も出してもらったから、お腹がザーメンでたぷたぷみたい」
クスクスと笑いながら、妻は捲り上げたスカートのホックを外し、かろうじて身にまとわりついていたワンピースをはらりと脱ぎ捨てた。
「ぅぁっ、ぁぁぁっ!」
全身の至るところに男に吸われた跡の赤黒いあざと精液をこびりつかせたあまりにも淫らな妻の裸体が、ドア一枚で外界と隔てられた玄関先に晒け出される。
その存在を誇示するようにツンと上向いた巨大な乳房の付け根には青紫色の蝶が淫らに羽ばたき、肩幅に開いた太股の内側には鮮やかな深紅の薔薇が淫靡に咲いている。
そしてさらに・・・
「うぁっ・・・ゆっ、悠里っ・・・!」
あるべき恥毛を永久に失った妻の秘丘・・・
その時私の視線は、その一点に釘付けにされてしまっていた。
- 第11章
- 「ふふっ、びっくりした?・・・これがね、私が誰とでもセックスしちゃう淫らな尻軽女に変身する、最後の仕上げなんですって」
妻がクスリと笑うのに合わせて、口を開いたままの肉穴から白濁した粘液がトロリと滴り内股の薔薇の花を白く覆う。
「ねぇ、よく見て」
妻は情欲に濡れた瞳で私を見下ろしながら、囁くように声を出す。
妻の言葉を待つまでもない。
私はそこがどこであるかも忘れたかのように、廊下に四つん這いに這いつくばり妻の足下ににじり寄って食い入るように”それ”を見つめていた。
「ぅぁ・・・な、なんて」
妻の胸元を飾る蝶。
内股に咲く深紅の薔薇。
それに加えて妻の無毛の恥丘に彫り込まれたのは・・・一輪のカトレアの花だった。
「す、すごい」
私の口からは、絞り出すように感嘆の声が漏れてしまっていた。
・・・カトレア・・・・妻が好きな花でうちのリビングにも飾ってあり、毎日見慣れた花である。
その花がこんなに淫猥な花だったことを、私はこのとき初めて気付かされていた。
まるで女性器がもう一つそこに描かれているような、そんな錯覚に私は襲われていたのだ。
左右に広がる大きな花弁・・・
いったいどんな技術で彫り込まれたのか、その淡い薄桃色に塗られた花弁の輪郭は、極小の文字・・・
「淫乱人妻」「肉欲奴隷」「精液便所」といった文字の羅列で、まるで経文のように縁取られて描かれている。
そしてその中央に陰唇のように広がった花弁は濃いピンクがかった紫に染め上げられ、その合わせ目にはまるで第二の肉芽と見まごうばかりの赤紫色の小さく丸まった花弁までもが緻密に描き込まれているではないか。
さらにそんな淫らな花を濡らす露の滴が中央から滴っているのは、まさに秘肉から滴る愛液そのものを示しているようだった。
「ふふっ、・・・こうして見ると、カトレアってエッチな花よね。まるでオマンコが二つあるみたい」
その思いは妻も同じようであった。
妻はいやらしく口元を歪めながら私の顔をじっと見つめ、そのまま本物の方の秘肉から滴る白濁液を指先ですくい口元に持っていくとペロリと舐めた。
「ぁぁ、美味しい・・・ねぇ、あなたも欲しくないの?私のカラダの中で私のお汁と混ざり合った彼のザーメン・・・私のドロドロジュースを、あなたにも味わってもらいたいわぁ」
淫液と混ざり合った精液のこびりついた指をピチャピチャと舐めながら、妻は私の頭を跨ぐように大きく脚を開く。
「ぁ、ぅぁぁぁ」
妻の秘丘に彫り込まれた大輪のカトレアを食い入るように見つめながら、私は犬のように妻の足下に這いつくばり舌をその内股に這わせた。
「ぁ、ぁぁぁ、も、もちろんだよ」
”君のカラダから出てくるものだったら何でも好きだよ。”
・・・そんな言葉を口にすることもできないまま、私は内股の薔薇の花を覆った少し苦い粘液を舐め取り、そのまま舌を這い上らせていく。
「あふ・・・・ぁぁぁ、好きよ、あなた。・・・そんなあなたが大好き。・・・はむ、んんんっ、」
いったん治まりかけていた性感が再び高まってきたのだろう、妻は双の乳房を持ち上げ自らの乳首をピチャピチャと舐めしゃぶっているようだ。
「はぁぁっ・・・あなた、愛してる・・・こんなスケベなカラダになった私のことを受け止めてくれるあなたが大好き・・・あぁぁ、あなただけよ。・・・あなただけなの」
ジュプッ・・・
湿った音を響かせて、妻の秘穴からひときわ大量の白濁液がドロリと溢れ出した。
「んぁっ・・・んぁぁぁ、ゆ、悠里ぃぃぃ」
妻の愛液と混ざり甘美な香りさえする男の精が、私の口に大量に注ぎ込まれた。
「んぐっ、んんんっ!ぅむむむむ・・・!」
「あぁぁ、あなたぁぁ」
ドクドクと白濁した液体を吐き出す秘肉を、妻は私の頭を押さえてグリグリと押し付ける。
「あぁぁん、あなた、飲んで、飲んでぇぇぇ・・・あなたに飲んで欲しいのぉぉぉ・・・ドロドロザーメンとオマンコ汁ぅぅぅ・・・あなたに味わってもらいたいのぉぉぉぉ・・・!あぁぁ、感じるぅぅぅぅーーーっ!オマンコ感じるぅぅぅぅーーーーっ!」
私の顔を道具のように使い淫液と精液まみれに汚しながら、妻は今日何度目かもわからないエクスタシーへと達しようとしているようだった。
「ああああ、イイわぁぁ・・・大好きなあなたがぁぁ、私のいやらしいお汁を飲んでくれてるぅぅぅ・・・ぁぁん、イッちゃうぅぅぅぅ!ゆ、悠里、夫にザーメン吸われながらイッちゃうのぉぉぉぉーーーっ!あああ、イイッ!イ、イ、イイィィィィーーーーッ!」
・・・ゴボッ!
甲高い喘ぎ声と共に、体内に残っていた液体を最後の一滴まで一気に吐き出し、妻は絶頂へと上り詰めた。
「ぅぁ・・・ゆ、悠里ぃっ・・・!」
そして私もまた、妻が達するのと同時に妻の淫液にまみれながら、下着の中に妻の愛人の何分の一でもない量の精を放出したのだった。
- 第12章
- 妻の裸体に三つ目のタトゥーが彫り込まれてから、数ケ月が過ぎた。
この何ケ月かの間に、私の妻悠里は彼女の愛人の少年が予言したように、まさに蝶がサナギから成虫へと脱皮するような劇的な変化を見せていた。
あれ以来、それまで特定の男との比較的ノーマルな性交を楽しんでいた妻の淫行は、ますますその対象を広げ、SMじみたプレイから露出プレイ、時には複数人での行為も自分から積極的に楽しむようになっていた。
その相手も自分の息子とほとんど同じ年頃の少年から、上は親子ほども年齢の離れた老人まで幅広い年代となっていたし、その中にはいったいどういうルートで知り合ったのか、名前を聞けば驚くような超一流企業の社長なども加わっているようだった。
それまで経験のなかったアナルでのセックスもいつでもたやすく行えるように訓練され、
時折私に見せつけるように行われる自慰も、陰部だけを刺激するノーマルなものから二本の極太のバイブを使用したハードな両穴オナニーへと変わっていた。
さらに男たちの誰かの趣味なのか、妻の裸体を飾る装飾として、タトゥーに加えていくつものボディピアスがその身体に施されていた。
大輪のカトレアの花の上部、臍の脇に一個。
豊胸手術を施したGカップの乳房の先端の肥大した乳首を貫通して左右一個づつ。
加えて陰部にはいまや巨大な突起と化した陰核の根元を貫いて一個と左右の陰唇に二対と、計8個もの大小のピアスが妻の裸体を飾るようになっていたのだ。
40過ぎの、しかも成人した子を持つ母親とはとても思えない妻の淫らに改造された身体だったが、私の目には不思議とそれが妻本来の姿のようにさえ、最近では見えてしまっていた。
肌の瑞々しさも日を追ってさらに増し、目立ち初めていた皺もほとんど目立たないほどになり、またその表情はふだんの時でも生き生きとした精気に満ち溢れているようになっていた。
若い頃の妻の魅力の一つだった自由奔放でコケティッシュな雰囲気までもが、男の視線を惹き寄せる妖しい雰囲気と共に妻の全身に漂うようになっていたのだ。
妻の奔放な性遍歴と淫らな身体改造は、妻を自分の意志で自由に行動する、若々しい魅力に満ちた女性へと変化させていたのだった。
夫や家族に束縛されることなく様々な男を自由に愛し、自由にセックスを楽しむ妻・・・
私のことも夫として認め愛してくれながらも、夫以外の男にすべてを捧げ自ら進んで淫らな行為に耽る妻・・・
時には相手の男の命令で見ず知らずの男たちの前にその淫らな裸体を晒し、欲望のはけ口となる妻・・・
逞しい男根で前後の穴を同時に貫かれながら歓喜の涙を流し甘い喘ぎ声を張り上げる妻・・・
男たちの放尿をその口に受け止め全身に浴び、嬉々として飲み下す妻・・・
そして、男たちとの密戯の数々を生々しく語りながら、あるいはその行為を詳細に記録したビデオや画像を見ながら、夫である私に男たちの残滓を吸わせ喜ぶ妻・・・
すべてが、私が望み、理想とした妻の姿だった。
妻が男たちとの情事に耽る間自慰すら禁じられてその帰りを待ち、秘裂や菊門の奥深くに舌を潜り込ませて残滓を啜ることに喜びを感じる私にとって、そんな妻はまさに理想の妻・・・
私たち二人は理想の夫婦なのだった。
そして私の愛しい妻悠里は、今日も私が顔すら知らない男との逢瀬を楽しんでいる・・・
- 第13章
- そのホテルは、私もめったに利用したことがないような、高級ホテルだった。
自分の父親と同じような年齢のその社長と妻とのデートは、たいていこのホテルで行われる。
70間近にしてなおあり余る精力を持て余しているその社長は、この高級ホテルの、それも最上階のスイートルームで時には丸二日間も妻との爛れた行為に耽り、鋭気を養っているのだ。
「うふふ・・・社長さんったら、今日もすごかったわぁ」
妻がクスリと笑って私の顔を見下ろす。
この頃では、その社長との時間を楽しんだ後の妻をこのホテルへ迎えに来るのが私の努めになっていた。
テレビや新聞で名前を見ることも多いその男にたっぷりと精を注ぎ込まれた妻を、諾々として迎えに行く私・・・そんな私を、妻はまずロビーのトイレへと連れ込む。
「んぁ・・・ぁぁぁぁ」
広々としたスペースのトイレの個室で床に跪き、私は体にフィットするデザインのドレスの裾を捲り上げた妻の股間に口を付けていた。
「はんっ、いいわぁっ」
私の舌は妻の秘肉の奥深くに潜り込んでいる。
妻の秘壷からは、妻自身の愛液と男の精が混ざり合ったほろ苦い粘液が、トロトロと滴り私の口へと注ぎ込まれていた。
「あむ・・・んんんっ・・・んぐんぐっ」
「はぁん、いっぱい出ちゃうぅぅっ、」
・・・ゴプッ
むせ返るような匂いを立ちのぼらせ、ひときわ大量の粘液がドロリと溢れ出した。
「んんっ!んぐんぐ・・・!」
飲み下しきれないで口元から溢れる粘液が、ナメクジの這うような生暖かい感触と共に顎から喉へと伝っていく。
私はシャツの襟が汚れるのもかわまずに一層顔を股間に摺り寄せ、舌を秘壷から菊門へと這わせた。
「はんっ、やだぁ、ソコもぉ?そっちもいっぱいなのにぃ」
私が口を付けやすいように、妻はクスクス笑いながら壁の手摺りに掛けた片足をさらに大きく広げていく。
パチン・・・
頭の上でライターを擦る音がする。
その後ふーっと深く息を吐く音。
付き合う男の誰かの影響だろうか、最近の妻は子供たちがいない場所では私の前でも平然と、それまで吸ったことのなかったタバコを吸うようになっていた。
「ふぅー・・・やだわぁ、タバコでも吸っていないと、また我慢できなくなっちゃうぅ。・・・せっかくの休憩時間なのにぃ」
「・・・んぐっ・・・きゅ、休憩時間・・・?」
妻の菊蕾から流れ落ちる白濁液を啜りながら、私は思わず妻の顔を見上げてしまった。
「あ、ごめんなさい。言ってなかったかしら」
菊穴から滴るよその男の精液を夫に吸わせながら、妻はいたずらっぽく微笑んでふーっと煙を吐き出す。
「ふふっ、何人分ものザーメンが混ざっているから、あなたなら味の違いで分かってくれるかと思ったわ。・・・今日はね、社長さんだけじゃなくて他にも何人か一緒だったの」
「な、何人か、って・・・ゆ、悠里」
口の中にドロリと流れ込む粘液の量と苦さに、私は思わず蒸せてしまいそうになる。
「ふふふ・・・あなたも知っている人たちよ。社長さんはどうしても外せない仕事があるって先に帰ったんだけど、他の人たちはもう1ラウンドしようってことになって残ったの。今頃はたぶんお部屋でシャワー浴びたり休憩しているんじゃないかしら」
それでは今日の妻は半日以上もの間、幾人もの男たちとの複数セックスに興じていたというのか。
やすやすと舌を受け入れるほど緩んだままのこの菊門も、あの社長だけではない、何人もの男によって蹂躙された結果のものなのか。
口中に注ぎ込まれる粘液の量が、妻の告白につれてひときわ増したように感じられる。
「ねぇ、せっかく来てくれたんだし、このあとあなたも一緒にどう?・・・実はね、みんなもそう言ってくれているのよ。私ももうちょっと楽しみたいし」
「・・・んぁ・・・ゆ、悠里」
それでは今日は、妻が他の男に抱かれてよがり狂う姿を妻のそばで実際に見ることができるのか。
口元から白濁液を滴らせた私の呻き声は、おそらく歓喜と興奮に震えていただろう。
「・・・ふふっ、もちろんあなたは見てるだけだけどね。・・・あ、あとオマンコのお掃除係と。うふふっ」
妻の秘肉から溢れ出した蜜液が、私の額にトロリと滴り落ちる。
「ぅぁ・・・ぁぁ、悠里」
私は顔中を男の精と妻の淫液まみれにして、紫煙をくゆらせる妻の顔を見上げた。
「・・・ぁ・・・い、いいのかい?ぼ、僕まで・・・その、一緒に」
妻の言葉によって与えられるマゾヒスティックな快感とこの後起きるだろうことへの期待に、私の分身はスラックスの中で痛いほどに疼き異様な高ぶりを感じていたのだった。
- 第14章
- コンコン・・・
静かな廊下にノックの音が響く。
「」
少し間を置いて音もなく開かれたドアの透き間から、私は身を滑り込ませるようにその部屋へ入る。
妻がいるはずのその部屋。
・・・ロビーのトイレでの密戯の後、妻は私にその部屋の番号を告げ、30分ほど経ってから来るように言った。
その30分が何のための時間なのか、もちろん私はそれを妻に尋ねはしなかったし、妻もそのわけを私に説明したりはしなかった。
妻の言葉どおりならば、この部屋には少なくとも妻以外に二人以上の男がいるはずである。
その男たちと妻が今どのような状況になっているのか、それを想像しただけで私の股間はさっきから痛いほどに熱く疼いてしまっているのだ。
「ふふっ、こんにちは」
「ぅぁ・・・あ」
しかし部屋に入った私を出迎えたのは、全く私の予想外の人物だった。
「うふふ・・・お久しぶりです」
私を部屋に招き入れドアをロックしながら、その人物・・・女性が少しはにかむようにほほ笑む。
妻よりもかなり若いその女性は、全裸の上に薄手のガウンだけを纏った格好で私を出向かえていた。
「か、か、可奈子さん」
驚きのあまり言葉に詰まる私の顔を、その女性は笑いながら見つめている。
妻に紹介されて何度か会ったことのあるその女性は、妻が通っているスポーツクラブの仲間で名前は橋本可奈子。
確か夫は外資系の商社に勤めていて小学校に上がる前の娘が一人いたはずである。
「うふふ、びっくりしちゃいました?何度かお会いしたことありましたけど、奥さまと私が”こういう”お友達だってこと、ご主人にはお話ししてなかったですものね」
少し首を傾げてニコニコと微笑む夫人の胸元はガウンがはだけ、艶やかな乳房がほとんど丸見えになっていた。
美人だが一見大人しそうな清楚な若母の印象しかなかった夫人の想像もつかない姿に、私は言葉をなくしてしまっていた。
「うふふふ、・・・さ、こっちへいらして」
私が目のやり場に困ってどぎまぎしているのを楽しむようにいたずらっぽく笑って見つめ、夫人は私の手を引き広い部屋の中に招き入れた。
「ぅぁ、ぁ」
夫人に手を引かれるまま私がよろよろと進んだ部屋は、さすがに高級ホテルの最上階のスイートルームだけあって、設備も広さも私の常識をはるかに上回る豪華さだった。
ここだけで普通のホテルの部屋の何倍もあるリビングルームに豪華な調度品・・・
壁際のサイドボードには見たこともない洋酒のボトルやピカピカに磨き上げられたグラスが並び、その横には畳ほどの大きさもあるかと思われる巨大なプラズマテレビ。
天井までの高さの大きなガラス戸の外はベランダになっているらしく、バランスよく配置された観葉植物とウッドテーブルの向こうには、爽やかに晴れ渡った青空が見える。
「さぁ、どうぞ、」
夫人は私の手を引いてそのだだっ広いリビングを横切るとの、奥の寝室へと続くらしい二つのドアの一方へと招き入れた。
「・・・あ、」
てっきりそこに妻がいると思い込んでいた私は、巨大なベッドだけがあるその部屋に誰もいないのを知って拍子抜けしてしまう。
「か、可奈子さん、ゆ、悠里は」
「しっ!」
悠里はどこに?と尋ねようとする私の口に、夫人は人差し指を立てて押し当てる。
どうやら私の疑問も夫人にはすっかりお見通しらしい。
「奥さまたちは隣の寝室ですよ。・・・ほら、聞こえるでしょう?」
夫人は私たちが入ってきたドアとは違う、もう一つのドアを指差す。
私は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
『はぁぁ・・・イイッ!そこ、スゴク感じるぅぅぅっ!あぁぁん、イイのぉぉぉっ!!』
防音の効いた部屋だけに微かな大きさではあるが、確かに妻の叫び声がドアの奥から響いていた。
分厚い木製のドア越しにでも聞こえるほどの大きな声で、妻はその身を襲っている快感を訴えているのだ。
「うふふ、悠里さんったら、またすっかりスイッチ入っちゃったみたいですね」
妻の喘ぎ声に耳をそばだてながら夫人が笑う。
「それじゃぁ支度して私たちも行きましょうか。みんな、ご主人がいらっしゃるの楽しみにしているんですよ」
「し、支度って」
「うふふふ」
私の問いには答えず、夫人はニコリと笑うと身に着けていたガウンをはらりと脱ぎ捨てたのだった。
- 第15章
- 「ぁぁっ、か、可奈子さん・・・!」
一瞬、隣の部屋から響く妻の喘ぎ声すらも忘れ、私は夫人の姿に見とれてしまっていた。
とても一児を出産したとは思えない瑞々しいプロポーションの裸体・・・
手を当てたらスッポリと包み込めそうな程好い大きさの乳房はツンと上向き、細くくびれたウエストは強く抱いたらぽきりと折れてしまいそうですらある。
淫らな改造を施された妻の裸体がまさしく妖艶に咲く大輪のカトレアならば、夫人の裸体は可憐な秋桜の花にでもたとえればいいのだろうか。
「うふふ・・・そんなに見られたら恥ずかしいです。私のカラダなんて、奥さまのいやらしい体に比べたら全然エッチじゃないでしょう?」
艶やかに濡れ光る濃くもなく薄すぎもしない股間の翳りを隠そうともしないまま、夫人は私のシャツのボタンに手をかける。
「私だけこんな格好にさせておかないで、ご主人も脱いでくださいね」
「ぅぁ・・・ぁぁぁ」
夫人の細い指が手早くボタンを外し、私の肩から抜き取る。
「ふふっ、こっちもですよ」
次に夫人の手は、私のスラックスのベルトにかけられた。
「あぅ・・・か、可奈子さん・・・!」
「うふふふ、なんかパンツがちょっと突っ張っちゃってるみたいですねー。どんなオチンチンなのかしらぁ」
私の妻もそうだが、およそふだんのごく普通の人妻あるいは母親の顔からは想像もつかない夫人の姿とその口にする言葉に、私の股間は下着の上からでもはっきりとわかるほどに反応してしまっていた。
その上ドアの向こうからは、興奮しきった妻の喘ぎ声が微かにではあるがはっきりと、ほとんど絶え間なく聞こえてきているのだ。
「あらっ、・・・うふふっ、」
夫人の手によって、私の下半身からは下着とスラックスが剥ぎ取られてしまった。
靴下だけの間抜けな格好になった私の股間から、いきり立った分身が夫人の目の前にぴょこんと突き出す。
「悠里さんから聞いていたとおり、可愛いオチンチンですねー。うちの主人のといい勝負かしら。・・・こんななのに精一杯硬くなっちゃってぇ」
クスクス笑いながら、夫人はいきなり屹立の先を指先で弾いた。
「あ・・・はぅっ!」
思わず腰を引く私の顔を上目遣いに見上げ、夫人は悪戯っぽくニコリと微笑む。
「ぁぁん、こんなの見ていたら、なんか主人を思い出しちゃいますわぁ。・・・小さいのにこうやって必死に大きくなっているところがスゴク可愛いんですよねぇ」
そう言って夫人はぺろりと舌なめずりをした。
「ちょっとだけご挨拶・・・奥さまには内緒ですよぉ」
「ぅぁ、あああ・・・!」
股間にいきり立っていた屹立が、突然生暖かいものに包まれた。
「はぐ・・・ん、んむむむ・・・んちゅ、ん」
「あ、あ、あ、か、可奈子さ、ん・・・!」
可憐な唇が私の分身に吸い付き、チロチロと動く舌が先端に絡みつく。
私はただ四肢を突っ張り、下半身を痺れさせる快感に耐えるしかなかった。
「はむ・・・ん、お、おいひぃ・・・う、うひの主人も同じなんでしゅよ・・・んちゅっ、んむむむ・・・自分の奥ひゃんがよしょの男の人に・・・ぁむ、んっ、・・・抱かれるのに、ぁ、こ、興奮しちゃうんでひゅ・・・ん、じゅるるっ、」
「うぁ、あああ、だ、だめだっ、か、可奈子さんっ!」
私自身の性的嗜好を満たすためとはいえ、妻の浮気は公認していても私自身は悠里と結婚して以来二十数年、悪友に誘われて遊びで風俗へ行った以外は妻以外の女性との経験はない。
初めての妻以外の女性・・・
しかも知人の人妻による巧みな口唇愛撫の快感に、私の分身はあっという間に限界に達しようとしていた。
「あぁん、ダメですよぉ」
私の声の震えと口の中の分身の高まりに射精の気配を察したのだろう、夫人は私の分身の根元をしっかりと押さえ慌てて口を離した。
「いくらなんでも今イッちゃったら、私、悠里さんに怒られちゃいますぅ」
そう言いながら私の顔に寄せられた夫人の口からは、私の肉柱の匂い以外に、明らかに男の精の香りがした。
「ふふっ、すぐにイッちゃいそうになるのも、うちの人そっくりなんですよねぇ。・・・まだまだ、今日は悠里奥さまのお許しが出るまではイッちゃいけないんですよー」
指先で口元を拭いながら夫人が微笑む。
その手の薬指には、プラチナの結婚指輪が光っている。
「でも可愛いオチンチンをこれ以上焦らすのも可愛そうですね。それじゃぁ、奥さまとご対面の支度しましょうか」
ニコニコと笑いながら、夫人はベッドサイドの引き出しから銀色に輝く手錠と黒革のアイマスクを取り出した。
「これ、付けてくださいね。奥さま、ご主人にエッチな姿を直接見られるのは恥ずかしいんですって」
「・・・あ、」
私に有無を言わせず、夫人は背伸びをして私の顔にアイマスクを付け、両腕を背中に回して手錠を填めてしまう。
「さ、行きましょう。みなさんお待ちですよ」
視界を奪われ右も左もわからない私の腕に腕を絡ませて歩かせながら、夫人は私の耳元に囁いた。
「うふふ・・・それにご主人のおチンチンにご挨拶したら、私もまた欲しくなっちゃいましたわ。・・・何も見えないでしょうけど、奥さまだけじゃなくて私のエッチな声もちゃんと聞いてくださいね」
「ぅぁ・・・ぁぁぁ」
私の前で、隣の寝室に繋がるドアが開く気配がする。
それと同時に、私の耳には甲高い妻の叫び声が飛び込んできた。
『はぁぁーーん、スゴイのぉぉぉっ!お尻裂けちゃうぅぅぅーーーっ!いっぱいになるぅぅぅーーーーっ!』
- 第16章
- 「へへっ、やっと来たね。・・・ほらっ、悠里ちゃん、最愛の旦那さまのご登場だぜ」
私の背後でドアの閉まる気配がするのとほとんど同時に、どこかで聞き覚えのある声が私の耳に飛び込んできた。
私の妻を”悠里ちゃん”などと馴れ馴れしく呼ぶその声、その口調を、私は記憶の糸を手繰るように探る。
「はぁぁぁ・・・あなたぁぁぁ」
啜り泣くような妻の声・・・
可奈子夫人に導き入れられた隣の寝室は、目隠しされていてもすぐにそこで何が行われているかわかるほどの淫臭に満ちていた。
おそらくもう何度も放たれているのだろう、いったい何人分かさえもわからない濃厚な精の香り、それに加えて妻と可奈子夫人の陰部が放つ生臭い香りとすえたような汗の匂い・・・
それらの入り混じったまさに性臭とも呼ぶべき香りが、この部屋で数時間にもわたって行われてきた淫戯のすさまじさを物語っていた。
「よっしゃ、ボビー!もういっちょ激しくヤッテやろうぜ。せっかくの夫婦ご対面だってのに旦那さんの方は目隠しときたもんだ。せめて奥さんの可愛い鳴き声を旦那さんに聞かせてやらなきゃな」
「Yes!ワカリマシタ!」
ボビー?ボビーといったか。そしてその呼び声に答えた片言の日本語・・・
「うふふ、ご主人、ボビーのことは知らないんでしたよね。アメリカからお仕事で来ている人で、やっぱり私たちのスポーツクラブのお仲間なんですよ」
可奈子夫人が私の肩を押し床に座らせながら耳元で囁く。夫人は私の両手を背で拘束した手錠を、さらに柱か何かに繋ごうとしているようだ。
「ご主人は見えないから想像してくださいね。ボビーはナイジェリア出身の黒人ですごく体が大きいんです。身長も2メートルくらいあるかしら。街を歩いているとプロレスラーに間違われるくらい。・・・で、ですね」
私の耳元で、夫人がクスリと笑う。
「うふふっ・・・体だけじゃなくてぇ、アレ・・・オチンチンもすごいんですよぉ」
夫人の囁き声の背後で、妻の喘ぎ声がひときわ大きく響く。
「はぁぁん、ダメ、ダメェェェ!悠里、壊れちゃうぅぅぅーーーっ!スゴイ、スゴイのぉぉぉーーーーっ!!ああああ、中でおチンポぶつかってるぅぅぅぅーーーっ!!」
「・・・うふふ、あんなバットみたいなオチンチン、オマンコに突っ込まれてその上後ろにもですもの。奥さますごく気持ちよさそうですよぉ」
やはり・・・妻は前後の穴に男たちの分身を受け入れ、その肉体を強大な肉の凶器で串刺しにされているのだ。
「中本さん・・・中本さんはご存知ですよね。中本さんのオチンチンもものすごぉーく太くて、先っぽの張り出しがすごいんですよねぇ。あの引っかかる感じがものすごいんですよぉ」
・・・中本!その名前を耳にして、私はようやくその声の主を思い出した。
中本というのは、そう、私の勤める会社の取引先・・・しかも昨春から私が担当している会社の社長ではないか。
ギラギラと脂ぎっていつも汗をかいているような中本の顔が脳裏に浮かぶ。
では、私の妻は妻の好みとはおよそ縁遠いはずの、あの中年太りで頭も剥げ上がった男にこともあろうか排泄のための器官を犯されているというのか。
しかも前には巨漢の黒人男の巨根を受け入れながらなのである。
鮮やかな刺青で彩られた妻の白い裸体が漆黒の裸体の上で踊り、その背後からでっぷりと腹の突き出た中本の裸体がビタビタと臀部を突き上げている様が、私にははっきりと見えたような気がした。
「へへっ、旦那さん、すみませんねぇ。いつも仕事でお世話になりながら、奥さんまでいただいちゃってぇ。奥さん・・・悠里ちゃんがねぇ、こんな浅ましくセックスに狂う姿をご主人に直接見られるのは恥ずかしいってんで目隠しなんてさせてもらったけど、ヘヘッ・・・わかるでしょう?悠里ちゃんのアナル・・・いや、糞穴かなぁ。・・・クフフッ、こりゃ最高ですよぉ」
ヒヒヒッ、と中本が下卑た声で笑う。
それに重なるようにして、妻の喘ぎ声のトーンもひときわ高く上がっていくようだ。
「はぁぁぁーーん、あなたぁぁぁ、わかるでしょう?中本さんのチンポぉぉぉ、太くてスゴイのぉぉぉっ!お尻の穴にズンズン突き刺さってぇぇ、ぁぁん、カリが引っかかるぅぅぅーーーっ!お尻の穴が引きずり出されちゃうのぉぉぉ!・・・あ、あああああ、お、お尻の中でボビーのデカチンポと擦れるのよぉぉぉーーーっ!」
「OHoooou!ユウリサン、ベリーベリー、ナイスデスー!ユウリサンノcunt、サイコウネー!」
「ぅあ・・・ああああ」
私の口からは、言葉にならない呻き声が漏れていた。
視界を奪われることによって聴覚が研ぎ澄まされるのだということを、私はこの時初めて実感していた。
妻の喘ぎ声と中本の笑い声、それとボビーという外人の早口のスラングに混じって、ヌチャヌチャと肉と肉の擦れ合う音、妻の秘唇に通されたリングがぶつかり合う音までもがはっきりと聞こえてくるのだ。
「うふふっ、奥さま、すごく気持ちよさそうですよぉ。おっきなオッパイも中本さんに揉みくちゃにされちゃって、胸の蝶が本当に舞っているみたいですぅ」
男の精の香りのする生臭い息を私の耳に吹きかけながら、可奈子夫人が悪戯っぽく笑う。
甘く媚びるような声の調子は、夫人もまた明らかに欲情しきっていることを示しているようだ。
私の腕にさっきから押し付けられている夫人の乳首は、興奮のために痛いほど堅くなっている。
「奥さまの感じている姿を見れなくても、声を聞いているだけで嬉しいんですねぇ。・・・うふふふ、ご主人もこんなにしちゃってぇ。もう、先っぽヌルヌルですよぉ」
「ぅぁ、ぁ・・・ひ、ひぅっ!」
夫人がクスリと笑って私の分身の先端を指先で弾く。
「ふふっ・・・こんなにちっちゃいのに精一杯大きくなっちゃってぇ、かっわいいですぅぅぅーーっ!」
夫人の無邪気で艶っぽい笑い声と絶え間なく快感を訴える妻の叫び声に、私の股間の屹立はさらにその堅さを増していくのだった。
- 第17章
- 「ぁ・・・!」
その時、妻たちが絡み合う音のする方角とは別の方で何かが動く気配がし、私は思わず小さな叫び声を漏らしてしまった。
今さらだが、興奮と快感のさなかで、私はこの部屋にもう一人誰か別の人間がいることにこの時になってようやく気が付いたのだった。
「・・・フフッ、」
物音にピクリと反応した私の姿がおかしかったのか、その方向からクスリと小さく笑う声が聞こえる。
それは、明らかに若い男の声だった。
いったい・・・いったい誰が・・・私の頭の中に妻の若い愛人たちの顔が浮かぶ。
「うふふ、もしかしてやっと気が付きました?」
私の哀れな分身を指先で弄びながら顔を覗き込んでいたらしい可奈子夫人も、私の発見に気が付いたようだった。
「いつ気が付くかなーって思っていたんですよね。今日、奥さまと私のお相手してくださっているの、中本さんとボビーだけじゃないんですよぉ。いくら中本さんやボビーがタフでも、そうそうシ続けられないじゃないですかぁ。やっぱり若い人・・・若くて逞しいおチンポがないと物足りないでしょう?」
「ハハッ、可奈ちゃんもずいぶん言ってくれるなぁ」
ベッドのある方角から、中本の笑い声が聞こえる。
「俺だってまだまだそこらへんの若いやつには負けないぜぇ。悠里ちゃんや可奈ちゃんとヤル時はたっぷりと溜め込んできているからな。・・・ほらほらっ、悠里ちゃん、どうだ?俺のぶっといチンポもイイだろう?」
「あっ、あぁぁん!すっ、すっごぉぉぉい!イイの、イイのぉぉーー、中本さんのぶっといのがイイぃぃぃーーーっ!」
妻の叫び声と共に、中本が妻の尻に腹を打ち付ける音がピタピタと響く。
「Oh!ワタシモ負ケナイデェェス!」
「あ、ひぃぃっ!ボ、ボビーもスゴイぃぃぃーーーっ!そ、そんなにしたら・・・あ、ああああ、こ、壊れちゃうぅぅぅーーっ!」
妻の半狂乱の叫びはもはや理性のかけらも感じられない、ただ快楽のみに溺れるケダモノの咆哮のようになっていた。
「はぁぁ、は、はぅぅぅーーーっ!スゴイッ!チンポぶつかってるぅぅぅっ!あぁぁん、どっちもイイィィィーーーッ!オマンコもお尻もイイのぉぉぉーーーっ!おっきいチンポぉぉぉーー、すごく感じるぅぅぅーーっ!」
「うふっ、悠里さんすごぉぉい。でもぉー、中本さんのふっといマツタケチンポもいいけどぉぉ」
可奈子夫人がクスクス笑いながら、堅くしこった乳首を私の腕にひときわ強く押し付ける。
私のすぐ横に、もう一人この部屋にいる誰かが近づいてきた。
暖かい体温の感触が、ごく間近で感じられる。
「あぁん、弘平くん、もうこんなにしちゃってぇ。スゴォォイィ」
・・・弘平・・・
携帯電話を使ったセックスの実況で、私に極限の興奮を味あわせたあの少年・・・
何人かいる妻のセックスフレンドのうちの一人、まだ10代の少年である弘平の巨大な肉棒が、私の脳裏に浮かぶ。
その華奢な体とはおよそ不釣合いな、一度目にしたら忘れることのできないまさに凶器と呼ぶにふさわしい巨大な肉の塊・・・
それが今、おそらく私の顔のすぐ前で可奈子夫人の口元に突き出されているのだ。
「はぁぁ・・・スゴイわぁぁ」
ため息混じりの悩ましい声で可奈子夫人が呟く。
「この大きさと太さ、それにこの堅さと反り具合・・・ぁぁぁ、まるで鉄の棒みたい」
夫人の口調には、目の前の肉柱を心の底から欲する崇拝の念が込められていた。
「へへっ、いいですよ。可奈子さんも悠里さんのご主人のそんなのいじってないで、こういうのが欲しいんでしょう?」
ペタペタと肉が肉を打つ音・・・
弘平はこともあろうに自慢の肉棒で夫人の頬を打っているらしく、夫人はそれを陶酔の表情で受け止めているのだろう。
アイマスクを付けられた私の顔にまで、まるで巨大な肉棒が揺れる気配までもが感じられるようである。
「えへへ、ご主人、お久しぶりですー。今日もまた変態奥さんのスケベな体で遊ばせてもらってまーす」
可奈子夫人の頬を打ちながらの弘平の自信に満ちた笑い声が、私の被虐心をいっそう煽る。
もちろんこれもまたこの早熟な少年の演出なのだ。
「はぁぁん、もう我慢できないぃぃ」
焦らすように頬を打たれていた可奈子夫人が、たまりかねたように声を発した。
私の分身の先を弄っていた指が、何の躊躇もなく股間から離れてしまう。
・・・ヌチュッ
視界を奪われた私のすぐ鼻先で湿った音が響いた。
ついさっき私の分身を包んでくれたあの可憐な唇が、どうやら今度は弘平の巨根を含んだのだ。
「はぁ、んむむむ、・・・ぬちゅっ、んぐんん」
「おほっ、気っ持ちいいぃぃっ!ほら、可奈子さん、もっとこっちに目線向けて!そうそう、スッゲェいい感じぃ!」
「んぐ・・・んんんん」
ぬぷっ、じゅぽっ、じゅぷっ、というような卑猥な音を響かせて夫人が呻く。
「へへっ、こりゃいいや。・・・いやぁ、さっきからビデオ担当だったもんでずっと黙っていたんですけど、悠里さんのご主人も相変わらずですねー」
どうやら弘平はビデオカメラを構えたまま可奈子夫人の口に巨大な分身を突き立てているようだ。
「ここへ来る前、ロビーのトイレでオマンコと尻に溜まったザーメン吸い出してたんですってぇ?それでチンポ堅くしちゃうんだから、ご主人も相当のMですよねぇ」
ヌチュッ、ジュプッ・・・ジュポッ、ジュルジュル・・・
私の顔のすぐ前で、可奈子夫人は弘平の巨根に丹念な口唇愛撫を施しているようだ。
その音の派手さからみても、私の時よりも熱がこもっているのは明らかなようである。
「はむ・・・んんんん・・・こ、こうへいぐんのおヂンポ、おいひぃぃぃ・・・やっぱり大きいのがイイのぉぉぉ・・・あむ、んんん」
「ははっ、すっげぇエロい顔。可奈子さん、もっと喉の奥まで・・・おほぉぉ、すげえイイッ!」
「おーい、弘平!可奈ちゃんのエロいフェラ顔撮るのもいいけど、こっちもちゃんと撮ってくれよぉ。社長に言われただろう?旦那のいる横で狂う悠里ちゃんのスケベヅラ、ちゃんと映しとくように、ってさぁ」
妻の尻にパンパンと腹を打ちつけながら中本が叫んだ。
もちろんその声にもこの状況を心から楽しむような笑いが込められている。
いったいどこまでタフなのだろうか。
私よりもかなり年上のはずなのに、この男の声にはまだまだ余裕があり、未だに達する気配すらも見せていないのだ。
「あ、うん、・・・へへっ、わかってますって。でもこのままじゃそう長くはもちそうに・・・あ、そうだ」
可奈子夫人の喉奥深くに巨大な肉柱を突き立てながら、弘平は何かを思い付いたようだった。
- 第18章
- 両手を柱に拘束されアイマスクで視界を奪われた私の顔のすぐ前で可奈子夫人に口での奉仕を強いながら、弘平はさもいいことを思い付いたというような口調で夫人に声をかけた。
「可奈子さん?可奈子さんもオマンコやお尻、さっきまでの僕らのザーメンでタプタプでしょう?どうせなら可奈子さんも悠里さんのご主人にお掃除してもらったらどうです?」
ヌポン、という何かが抜けるような音。
弘平の巨根が夫人の口から離れて跳ね上がる風圧が私の頬にまで感じられる。
「んぁ・・・ご、ご主人にぃ?」
ジュルリと涎を啜りながら、夫人が呆けたような声で答える。
弘平の巨大な肉柱に触れただけで、夫人もまたどこかのスイッチが切り替わってしまったようだ。
「はぁぁん、ゆ、悠里さんのご主人がぁぁ・・・私の・・・みんなのザーメンでドロドロの私のオマンコ、舐めてくださるのぉぉ・・・?」
「ハハッ、そりゃいいや」
ベッドの方角から、中本の笑い声が響く。
「ご主人、さっきから可奈ちゃんの手でさんざっぱら気持ちよくさせてもらったんでしょう?そのお礼、ちゃんとしないといけませんよねぇ。そんなチンポを可奈ちゃんみたいな可愛い若奥さまにいじってもらえるなんて、そうそうあることじゃないですからねぇ。・・・なぁ、悠里ちゃんもそう思うだろう?」
「ぁ、ぁぁぁぁ・・・あ、あなたぁぁ!」
中本がひときわ深く突き上げたのか、ベッドが軋む音と共に妻が絞り出すような声で喘いだ。
「そ、そ、そうよぉぉぉ・・・・中本さんの言うとおりぃぃ、か、可奈子さんのオ、オマンコも、キレイにしてあげてぇぇ・・・・あっ、はぁぁっ!わ、私にするのと、お、おな、同じようにぃぃっ、・・・・あんっ、ダ、ダメッ!はぅぅっ・・・・わ、私のカラダを使ってくれたのと同じぃぃ、本物のチンポのお汁ぅぅぅ・・・・ぁぁぁ、すっ、吸い出してあげてぇぇぇーーーっ!」
「ぅぁ・・・ぁぁぁぁ」
言葉にならない呻き声が、目隠しをされた私の口から漏れる。
妻に求められるまでもなく、私にはもちろん何の異存もなかった。
妻の体を蹂躙しつくした男たちが放った精。
・・・たとえそれが愛する妻のカラダでなくとも、私にとってはそれはまさしく妻に対する愛情の表現であるように思えたのだ。
そして私の可愛い妻もまた、私がそうすることを望んでいる・・・
そう思うだけで私の粗末な分身は悦びにヒクヒクと打ち震えていた。
「ほら、ご主人もこんなに喜んでいるじゃん。悠里さんもそうして欲しいっていっているし、可奈子さん、オマンコお掃除させてあげなよ。どうせ僕らのザーメンだけじゃなくて、もう恥ずかしい汁でドロドロになっちゃっているんでしょう?」
「ぁぁぁ、弘平くぅぅぅん」
私の分身に注がれる弘平と可奈子夫人の視線が痛いほどに感じられる。
そんな弘平の言葉の一つ一つに、私のマゾヒスティックな快感はいっそう煽られ、私の分身は透明な雫をトロトロと滲ませてしまうのだ。
「はぁん、悠里さん、ごめんなさいねぇ。・・・ご主人のお口、お借りするわぁぁ」
私のすぐ横で、可奈子夫人が立ち上がる気配がする。
そして目の前に近づく精液と淫汁が混ざったあの独特のムッとするような香り・・・
「はぁぁぁ・・・ご主人・・・私のドロドロマンコ、キレイにしてくださいぃぃぃーー」
私に答える間も与えずに、私の顔全体を覆うように可奈子夫人の陰部がべチャリと押し当てられた。
「ぁ、ぁぁぁ・・・んっ、んむむっ!」
その可愛い顔からは想像もつかない強烈な臭気を放つ女陰に、私は躊躇うことなく舌を潜り込ませていく。
「は、む・・・んじゅっ、じゅるじゅる・・・んむむむ」
「はぁんっ、すごいぃっ!」
可奈子夫人の秘肉は、弘平が指摘したとおりその興奮を示す大量の淫液で溢れかえっていた。
私の舌がヌルヌルと滑る肉襞を掻き分けてその中心をなぞるたびに、私の頭の上では可奈子夫人の押さえきれない喘ぎ声が響く。
「舌が、・・・ぁぁぁ、舌がオマンコに入ってくるぅぅ・・・ぁんっ、イイッ!悠里さぁぁん、ご主人のお舐めぇぇ、気持ちいいですぅぅぅーーーっ!」
両手で私の頭を押さえた夫人が喘ぐたびに、私の口にはあの青臭い粘液がドロリと流れ込んでくる。
夫人は妻がいつも私にそうしているように、私の顔と口を自慰の道具のように使い、私の顔に陰部をグリグリと押し付け乱暴に腰を動かすのだった。
「あぁん、イイ、イイッ!悠里さん見てぇぇ・・・私、悠里さんのご主人にオマンコお掃除してもらってるぅぅ・・・ぁぁぁん、気持ちイイのぉぉぉーーーっ!はぁぁん、ご主人の顔、みんなのおチンポ汁と可奈子のマン汁でグチャグチャになっちゃうぅぅぅーーっ!」
「ぁぁぁぁぁ・・・可奈子さぁぁぁん」
私の顔と舌を使って淫らな自慰に耽る可奈子夫人の姿を、二本の巨根で串刺しにされた妻も喘ぎながら見つめているようだった。
「ぁぁん、使ってあげてぇぇぇ・・・うちの主人の・・・はぁぁ、いやらしい舌ぁぁ・・・役に立たないオチンチンの代わりにぃぃぃ、顔でオマンコしていいのぉぉぉーーーっ」
「えへへへ、こりゃいいや。・・・悠里さんの旦那さん?奥さん、すっごくイイ顔してますよぉ。大好きなご主人が仲良しの可奈子さんに”使われ”ちゃっているのがよっぽど嬉しいみたいですねぇ」
頭の上で弘平の笑い声が響く。
「ふふっ、僕もカメラだけじゃ退屈だな。・・・可奈子さん?こっちいただいちゃいますよぉ」
「はぁっ!こっ、弘平くんっ!」
弘平の笑い声が近づくのに合わせて、可奈子夫人の陰部がひときわ強く私の顔に押し付けられる。
「あっ、そ、そんな・・・!あぁっ、スッ、スゴイィィッ!」
息の詰まるような圧迫感に耐えながら、私は懸命に舌を動かし絶え間なく溢れ続ける夫人の蜜液を吸い続けた。
そう。弘平は私の顔面に陰部を押し付けたままの夫人の菊門を背後から一気に貫いたのである。
「あひっ!すごっ!あああっ、お尻っ、お尻がいっぱいぃぃぃーーーーっ!ああん、オマンコ溢れちゃいますぅぅぅーーーーっ!あぁぁん、もっとぉぉ、もっと奥まで舐めてぇぇぇーーーーっ!弘平くん、イイィィィーーーーッ!!」
さほど間もなく、広い寝室には絶頂を訴える二つの声が、淫靡な二重奏となって響き渡ったのだった。
- 第19章
- まだ高かった陽が沈み、あたりが夜のとばりに包まれ始めるまで、妻たちの性宴は数時間に渡って延々と続けられた。
汗の匂いと濃厚な性臭が充満する広いベッドルームで、私はその間延々と妻と可奈子夫人の下半身に対する奉仕を強いられていた。
もちろん両手は柱に拘束され目隠しをされたままであったし、そればかりではなく指一本触れないまま二度も薄い精を放出していたにもかかわらず、私の下半身には誰一人としてさほどの注意も払っていないようだった。
「うふふ、触ってもいないのに、またイッちゃったの?ホントにだらしないオチンチンね」
ただ、私が二度目に達した時、それにたまたま気が付いた妻が私の耳元で囁いた笑い声が私の耳に木霊のように残っている。
「あなたがイッちゃっても、誰も気にしてないわね。・・・ふふっ、たくさんの本物のチンポに愛されてるから、あなたの大好きなドロドロマンコもヌルヌルのお尻も今日は特別美味しいでしょう?・・・うふっ・・・さ、また続きよ」
耳元で生臭い息と共に囁かれた言葉の後、妻の柔らかい臀部がヌチャリと私の顔面に押し付けられた。
もう十分すぎるほど解きほぐされた肉襞に懸命に舌を伸ばす私の頭の上で、妻の声はすぐにくぐもったものに変わり、その口が誰かの肉棒をくわえ込んだことを示すのだった。
「・・・ぁぁん、もったいないわぁ、ザーメン溢れちゃってますぅぅ」
「ホント、だらしない掃除機ね。せっかく可奈子さんが飲ませてくれているのに、もっとちゃんと啜らないとダメよぉ」
あまりの量の多さと匂いの強さに私が咽せて口から溢れさせた粘液は、妻と可奈子夫人が両側から舌を伸ばしてピチャピチャと舐め啜った。
そうして四つん這いになった二人の背後から、男たちがまたその巨根で貫くというような光景がいったい何度繰り返されただろうか。
私の顔は妻たちの淫液と男たちの放った精でドロドロになり、顎から滴った粘液は胸元から腹部にまで至る一帯をヌラヌラと覆い尽くしてしまっていた。
視界を奪われた私には、いったい今顔面に押し付けられているのが妻の肉体なのか可奈子夫人の肉体なのかさえ、途中から判別が付かないほどになってしまっていた。
ただ、かろうじて時折鼻や頬に当るリングピアスの存在だけが、それが妻の陰部であることを私に気付かせた。
しかしそれも陰部への奉仕をしている時だけで、ぽっかりと口を開いたままの菊門に舌を這わせている時はそれが誰のものなのか、私には全く区別が付かなかったのだ。
私の頭の中では、二人の嬌声と男たちの笑い声がぐるぐると渦巻きのように回り、いったい今誰が誰を犯しているのかさえも定かではなくなっていたのである・・・
ことセックスに対する貪欲さにかけては、やはり男よりも女性の方が上なのだということを、私はこの日改めて認識させられた。
途中、さすがにタフな男たちもしばしの休息を求め注文したルームサービスの軽食・・・
こともあろうにそれを運んできたボーイにまで、妻たちの淫らな欲望は向けられたのである。
「うふふふ、びっくりしていたわねー、彼」
「そりゃそうですよぉ。悠里さんったら裸のまま出ちゃうんですものぉ。ルームサービス届けに来ていきなり悠里さんみたいにエッチな体の人が裸で出てきたら、たいていの人は腰抜かしちゃいますよぉ。それを悠里さんったら、『私はこっちをいただくわ』なんて言っちゃって、いきなりオチンチン引っ張り出しちゃうんですものー」
ルームサービスのボーイから搾り取った精を私のアイマスクの上にドロリと吐き出し、それを再度二人で舐め啜りながら、妻と可奈子夫人が無邪気に笑っている。
「あ、そっちこぼれちゃう!」
「あ、あん!・・・んんんっ!ズズッ!」
背後では届けられた軽食を口に運びながらゲラゲラと笑う男たちの声が聞こえる。
「うふっ、でも可奈子さんだってすぐに出てきて、ボーイさんのおチンポ、美味しそうにしゃぶっていたじゃない?」
「だぁってぇ、悠里さんだけ新しいオチンチン美味しそうにしゃぶっていて、ズルイじゃないですかぁー」
男の精液が滴る私の頬を、可奈子夫人の舌がベロリと舐め上げた。
「まったく、女性陣のタフさには呆れるね。あのまま放っておいたらボーイを床の上に押し倒して、そのままヤッちまいそうな勢いだったからなぁ」
「ハイ。私もビックリシマシタ。ユウリサンもカナコサンもVeryタフデスネー」
「ですよねー。今日はもういったい何時間ヤリ続けてます?ビデオのバッテリーも、もうすぐ全部なくなっちゃいますよー」
「ハハッ、そうか。それじゃぁ、そろっと最後のラウンドといくか?」
「Oh!ラストPlayデスネー!」
「へへっ、もうひと頑張りいきますかー!」
そんな男たちの会話すらも、その時の私の耳にはどこか遠くで交わされているように感じられた。
そう。その数時間は、私にとってそれほど至福と悦楽に満ちたひと時だったのである。
そしてその時間が私にとって最上の時間であったことを一番理解してくれて
いるのは、他でもない私の妻悠里なのだった。
男たちの笑い声に重なり、妻と可奈子夫人の艶やかな嬌声が再び響き始めた・・・
- 第20章
- 「ふふっ、今日はスゴかったわねぇ」
すっかり暗くなった街を、私と妻を乗せた車は我が家へと向かう道を走っていた。
「・・・はふ、ん、」
ハンドルを握る私をよそに、妻は助手席で今日の爛れたセックスの余韻を噛み締めているようだ。
「はぁぁん・・・もう、いったい何回イッたかもわからないわ。あんなに乱れちゃったの、ホントにひさしぶりかもしれない」
クスクスと笑いながら、妻は時々私の横顔を伺っているようだ。
その手は膝を肩幅ほどに開いた股間に伸び、時折湿った音を響かせ弄んでいる。
妻の下半身はスカートが腰の上まですっかり捲れ上がり、下着を着けていない股間をあらわにしていた。
「うふふ・・・アソコもお尻も、まだなにか入っているみたぁい・・・ぁ、はんっ、」
車内に淫らな香りを撒き散らしながら、妻は悶えるように身をくねらせた。
大きく広げたその内股に咲く大輪のバラが、街の明かりに照らされ妖しい夜の花のようにボウッと浮かび上がる。
「・・・ぁん・・・ねぇぇ?」
信号待ちで停車した時に伺う妻の表情は、まるで夜闇に瞳を輝かせる獣のように見える。
「ねぇ、あなたも・・・今日はあなたもいっぱい感じてくださったんでしょう?」
淫猥な色に目を輝かせながら、妻は私の膝にそっと手を伸ばす。
「手錠をはめられ目隠しされて・・・そんな姿で私のいやらしい声を聞いて・・・私のいやらしい姿を想像して」
妻の指がそろそろと、私の太股を這い上がってくる。
「・・・ふふふ・・・そして、私のオマンコからドロドロのお汁を啜って」
「ぅぁ・・・ぁぁぁ」
信号が赤から青に変わって車を発進させた後も、妻の手は私の太股から離れなかった。
この時間まだ通りの多い国道を、私はハンドルを握った車を興奮に下半身を熱くしたままゆっくりとしたスピードで走らせていく。
「うふふふ、・・・あなたったら、目隠しされているのにあんなに興奮しちゃって、すごいんですもの。・・・触ってもいないのにピュッピュッと勝手にイッちゃうから、みんなに笑われて、私、恥ずかしかったのよぉ」
その時のことを思い出しているのか、自分も皆と一緒にクスクス笑っていたことを棚に上げ、妻の笑い声が艶かしさを増してくる。
「はぁっ、ぅぅっ・・・ゆ、悠里っ!」
妻の手は、スラックスの上から私の股間を探り当てていた。
「あら、・・・うふふ、最後は水みたいなトロトロのザーメンしか出なかったのに、またこんなになってるの?」
立て続けに達してからまだ一時間も経っていないというのに、私の分身は最近では珍しい回復力を見せていた。
「あらあら・・・うふふふ」
スラックスの上からでもはっきりとわかるその憤りを、妻はその細い指先でゆるゆるとなぞっている。
「今日はスゴイのね。こんなにちっちゃいのに、こんなに堅い・・・ふふっ、大きさなんて弘平くんの半分もないのに」
手のひらですっぽりと包みこめる大きさの分身を弄りながら、妻はハンドルを握る私の肩に頭を寄せた。
「・・・ねぇ、」
「ぅぁ・・・な、なんだい?」
私の耳に妻の生暖かい息が吹きかけられる。
「コレ・・・このオチンチン、・・・こんな私のために、こんなになってくれているの?」
下着の下で痛いほどに堅くなった肉棒を、妻は二本の指で挟むように擦り上げた。その強烈な刺激に、私の背に電撃のような痺れが走る。
「ぁ、ぁぁっ!そっ、そうだよ」
必死にハンドルを握る私の表情を楽しむように、妻は私の耳たぶに舌を這わせる。
妻はさらに剥き出しの下半身を弄っていたもう一方の手を私の口元に差し出した。
「こんないやらしい・・・カラダも男のオモチャみたいにエッチになっちゃって、おっきいチンポのためならどんなことでもしちゃうような、淫らで浅ましい私のために?」
「ぁ、ぁぁ」
口元に突き出された男の精と淫液の匂いがプンプンする指を、私はためらいもなく口へと含む。
「ぁむ・・・ん、んんんっ・・・ぁ、あぁ、そ、そうだよ、」
口の中に広がる甘美な苦みを味わいながら、私はゴクリと唾を飲み込んだ。
「私のこと・・・好き?」
私の耳に囁きかけられる妻の声から笑いが消え、次第に甘く媚びるような雰囲気を帯び始めていることに、私は気が付いていた。
「も、もちろん、決まってるじゃないか」
小さく・・・ともすれば周囲の物音にかき消されてしまいそうな妻の囁き・・・
「こんな・・・こんないやらしい私のこと、愛してくれてる?」
「もちろんさ」
「お尻の穴にまで注ぎ込まれたよその男のザーメンを夫に啜らせちゃうような・・・そうすることで頭がおかしくなるほど感じちゃう私みたいな淫乱な奥さんでも?」
妻の問いに対する私の答えに、迷いや戸惑いは微塵もなかった。
そんなことは妻と私が互いの嗜好を理解し、この道に足を踏み入れた時から十分承知していたことなのだ。
「あぁ、そんな悠里が・・・そんなふうな君が好きなんだ。君は僕にとって理想の妻だよ」
「ああっ、嬉しいぃぃっ・・・!」
うぶな新妻のような歓喜の声と共に妻の上体が運転席に乗り出し、細い腕が私の首に巻き付く。
「あぁん、あなた、大好きっ!」
「ぅあ、ゆ、悠里っ!」
さすがに運転を続けていられなくなり、私は道路の端に車を寄せた。
「危ないよ。運転できなっ・・・!」
言いかけた私の口をまだ生臭い香りのする妻の唇が塞ぎ、Gカップの巨乳が私の胸に押し付けられるた。
妻の手は私の髪を掻き毟るように抱き、その舌はナメクジのように私の口中を這い回る。
「はぁん、好きっ!あなたが・・・ぁんんん、す、好きなの。・・・んんっ、私のカラダはあなただけじゃ満足できない・・・たくさんのオチンチンがないと生きていけない、・・・こんないやらしいカラダだけど・・・はぁぁ、私のココロはあなたのもの。・・・あなただけのもの。あなたを心から愛しているの。・・・ぁむ、ん、・・・ぁぁ、そしてあなたのカラダは私のもの。・・・私だけのものぉぉぉ」
国道を行き交う車のライトが妻の顔を照らす。
瞳をキラキラと輝かせて夜の闇に浮かび上がるその時の妻の顔は、私にはまるで女神のようにさえ見えた。
- 第21章
- 淫猥なセックスに溺れ快楽の波間を漂い続ける、美しくも限りなく淫らな私の女神・・・
情熱的な口付けを続けながら、いつしか妻の手は私の股間へと伸びていた。
「ぁぁぁ、悠里」
妻の手は私の股間を巧みにまさぐりベルトを外しジッパーを下げ、すでに先走りの汁を滲ませている私の分身を引き出す。
「はぁぁ・・・欲しい・・・あなたが欲しいわ・・・私だけのオチンチン・・・私の愛しいこのオチンチンで、私に愛を注ぎ込んで欲しいの」
ここがどこであるかさえ忘れたように、妻は狭いシートで身に着けていたものをかなぐり捨てると一糸纏わぬ姿になり、下半身を剥き出しにした私の腰に跨がった。
「はぁ、ぁぁぁぁーーーんっ!」
ついさっきまで私のものとは比べ物にならない巨根に蹂躙され尽くした妻の秘唇は、私の粗末な分身を何の抵抗もなくヌルリと飲み込んでしまう。
「ぅあぁ・・・ゆ、悠里ぃぃぃ!」
妻が喘ぐのとほとんど同時に、私の口からもまた妻の名を呼ぶ叫び声が漏れていた。
「はぁぁん、あなたぁぁぁーーーー」
妻の秘肉は、すでに大量の蜜液で溢れかえっていた。
しかも巨大な肉棒によって数え切れないほど突かれまくったにもかかわらず、その中はきつく締まり、暖かい肉襞が私の分身を締め付けるように包み込んでくるのだ。
「ぁぁぁ・・・ん・・・わかるでしょう?あなたがいいの。あなたのこの・・・皮被りの早漏チンチンが好き。・・・あなたが好きだから。あなたを愛しているから・・・あなたの全てが、わたしを満たしてくれるのよぉぉぉーーー」
妻との結合部から、吸い出しきれずに膣奥に残っていた男たちの残滓がドロリと溢れ出すのが感じられる。
「あああ、イイわぁっ。・・・あなたのオチンチンが感じる。ちっちゃくても感じるの。こんなに小さいのに私のすべてを満たして・・・埋め尽くしてくれる・・・はぁぁん、すごくイイィィ・・・!感じちゃうぅぅぅーーーー・・・!」
国道脇の路上に停めた車内で、私の分身をくわえ込んだ妻の裸体が上下に揺れる。
対向車のライトに照らされれば、その白い双臀がユラユラと淫らに揺れているのがフロントガラス越しに丸見えになっているだろう。
だが、それでもかまわない。
いや、むしろこんな妻の姿を道行く全ての人たちに見てもらいたい。
・・・私の頭にはそんな熱病のような考えまでもが浮かんでいた。
これが私の妻なのだ。
私が愛し、私のことを愛してくれる妻、悠里・・・
悠里が淫らになればなるほど、男たちのためにその際限の無い欲望をためらいもなく解放すればするほど、私は悠里を愛しく思うことができるだろうし、悠里もまた私を掛替えのないものとして感じてくれるのだ。
「はぁぁ、イイわぁぁぁ・・・あああ、感じるのぉぉぉ・・・見てぇぇ、悠里のいやらしい顔を見てぇぇ・・・セックスが好きぃぃぃ、チンポが好きぃぃぃーーー・・・いやらしいことが大好きなのぉぉぉ」
妻の喘ぎ声は、果たして私に向けられたものだったのだろうか。それとも私たちの横を走り抜けていく車に向けられたものだったのだろうか。
時折車のライトに照らされて浮かび上がる、陶酔の表情を浮かべた妻の顔と、自ら挿入をコントロールするリズムに合わせて大きくバウンドする巨大な乳房を見つめながら、私は私たち夫婦が入り込んだ性の深淵のことを思っていた。
おそらくもう二度と引き返すことのできないだろう、淫らで淫靡な快楽の底無し沼・・・
だが、後悔はしない。
このような往来の激しい路上でも自らの欲望のままに男の肉体を求める妻。
男たちの求めるままにそのカラダを差し出し、淫らな装飾でその裸体を彩ることをも厭わない妻を、私は誰よりも愛し、大切に思っているのだ。
そして悠里もまた、こんな私のことを愛してくれている・・・
そしてさらに・・・
悠里がその背中一面に、赤子を抱き乳房を与える全裸の聖母の姿を鮮やかに彫り込んだのは、それから一ケ月ほど後のことだった。
その顔に至福の表情を浮かべ愛しい赤子に乳房を吸わせながら、股間をしとどに濡らし蜜液を滴らせる聖母の姿は、いくら淫らな快楽に溺れてもなお清々しい美しさを失わない悠里自身の姿のようであった。
一方でその腕の中の赤子が、悠里の肉体を求める男たちの象徴であるのか、それとも夫である私の存在をイメージするものなのか・・・
その答えは、その絵柄を自ら依頼した悠里自身しか知らない。
そして私は、いまだにその答えを悠里に聞かずにいるのである。
ただ、最近になって私はこう考えるようになってきていた。
妻の背で聖母に抱かれる赤子・・・
何も身に着けず小さな股間の分身もあらわな赤子の姿は、妻にとってはこの世のすべての男性の象徴であり、その慈愛の対象なのかもしれないと・・・