興奮するんでしょ?他の男のザーメンをたっぷり吸い取った私のカ・ラ・ダ

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「・・・愛しているわ」

「あなた、愛してる」

これが私の妻の口癖である。

結婚して4年もたてば言われるこちらが気恥ずかしく感じるくらいなのだが、本人は照れるふうでもなく全く気にならないらしい。

朝起きた時、私が出勤する時、そして夜帰宅した時・・・妻の口からはごく当たり前のように私への愛情を示す言葉が出てくるのだ。

そして妻は言葉だけではなくその態度でもその気持ちを隠すことなく示してくれる。

常に私を信頼しきっているその笑顔。

私にとって最良のパートナーたらんとするその前向きな姿勢。

・・・外出する時はまるで恋人同士のように腕を絡ませ体を密着し、ともすると一人娘が焼きもちを焼いてしまうくらいなのである。

どんな時でも、どんな場所でも、私は常に妻の愛を感じることができたし、それは夜の夫婦生活においても例外ではなかった。

夫である私を喜ばせようとする献身的な態度。

自分も共に楽しもうとする積極的な愛情表現・・・

以前の私は、慎ましやかで清楚なふだんの姿からは想像も付かないそんな妻の姿が、私だけに向けられているものと信じて疑わなかったのである。

子供を産んでも張りを失わないつややかな肌や、出産後少し大きさを増したツンと上を向いた形のよい乳房、白桃のように瑞々しいヒップ、そして淡い翳りに隠された秘密の場所も、その全てを知っているのは私だけだと信じていたのだ。

だがそんな妻には、私の知らないもう一つの顔があったのだった。

・・・妻の名は可奈子。

今年の誕生日が来れば28才になる妻は今は特に仕事も持たず主婦と母親業に専念している。

そして私たち夫婦の最愛の一人娘は真由。

今年3才になった真由はまさに今が可愛い盛り。

ついつい娘に甘くしてしまう私と違って、妻は時に厳しくそして限りなく優しく娘に接する。

妻は私にとっていい妻であると同時に、娘にとっても良き母親なのである。

そんな暖かな家族に恵まれた私の名は橋本聡一。

30を過ぎて去年係長に昇進。

二年前に購入した新居は30年のローン付き。

・・・自分で言うのも何だが、周囲の目にはごく普通の仲のいい家族と写っているに違いない。

近所でも評判の良妻賢母の若妻可奈子・・・そんな妻のもう一つの顔・・・

「愛しているわ、あなた。・・・あなたのことが一番大事。でも、私ダメなのね。心では間違いなくあなただけを愛していても、体はあなただけじゃ我慢できないの。私って常にセックスしていないとダメな女なのよ。それもあなた以外の人とのセックス・、男でも女でも誰でもいい、名前も知らない人でもいい。何人もの人との爛れたようなドロドロのセックスがいいの。それがないと私の体、満足してくれないのよ。・・・ココロとカラダは別・、ゴメンね。・・・あなたが好きよ。愛してる」

・・・これが私の妻の口癖なのである。

「・・・ただいまぁ」

子供が寝付いた夜遅く、玄関のカギを開ける音と共に帰宅を告げる妻の小さな声が聞こえる。

「ただいま、あなた」

「あぁ、おかえり」

リビングに入ってきた妻が、私の顔を覗き込み頬に唇を付けた。

その口から匂う独特の香りにも慣れ、最近ではさほど気にならなくなってきている。

・・・いや、逆に・・・「ゴメンね、遅くなって。・・・真由は?」

「9時頃かな、ちゃんと寝かせたよ」

妻の真っ白な首筋に紫色のアザを見つけ、私の下半身が疼く。

背中にまで掛かる長い髪と洋服に染み付いたタバコとアルコールの匂い、それと髪の所々にこびりついたまま乾いた白い残滓・・・

私は唾をゴクリと飲み込むと、口元にいささか引きつった笑いを浮かべ妻の顔を見上げた。

「そ、それで、今日はどうだっだんだい?」

「ふふっ」

私と外出する時にはあまり着ることのない、少しフレア気味のミニスカートの裾をひらめかせ、妻は私の隣に腰を下ろした。

「聞きたい?・・・わかってるでしょぉ。今日もとぉーってもスゴかったわ」

妻は無邪気な笑顔を私に向け、猫のように目を細めた。

「今日はね。黒川さんと中本さん、それと千堂さんのご夫婦と一緒だったの」

妻の手がパジャマを着た私の股間にさりげなく乗せられる。

すでに堅くなりきっているその部分の感触に、妻はクスリと笑って口元を緩めた。

「千堂さんの奥さんと一緒に、三人掛かりでたっぷり可愛がってもらっちゃったわ」

パジャマの上から私の股間を撫で、妻はペロリと唇を舐めた。

黒川というのは妻が最も親しくしている男で、私立探偵のような仕事をしている。

謎の多い男で、他でもない、妻を今のような生活に引き込んだ張本人である。

中本と千堂はいずれも同じ町内に住む男で、どちらも私よりも年上の家庭持ち。

もちろん二人とも私もよく知っている顔で、顔を合わせれば挨拶をし合う仲だ。

人付き合いもよくいつもにこやかな妻は近所の主婦たちとの付き合いもよく友人も多い。

頻繁に行われる近所の主婦たちとの会合も、私は最初のうちごく普通の近所付き合いの一つだと思っていたものだ。

たまにかかってきた電話に私が出ても、全く慌てるふうでも悪びれた様子もない千堂夫人の様子から、誰がそれが淫らなセックスの誘いだなどと想像が付くだろう。

「もう、千堂さんのご主人なんかスゴイの。私とは久しぶりだったじゃない?だからすっごく頑張っちゃって、三回も出してもらっちゃったわ」

私の股間をソフトに撫でながら、妻はミニスカートの中の脚をもぞもぞと擦り合わせていた。

「中本さんのご主人はね、相変わらずアナルが好きで指と舌でたっぷりほぐしてくれたあと、ガンガン突いてくれたし、黒川さんもいつもといっしょでスゴかったわぁ・・・ぁぁ」

ほんのさっきまで行われたいただろう出来事を思い出したのか、妻の瞳が熱を帯びたようにトロンと潤んでくる。

妻は唇を舌で舐めながら口元を妖しく歪め、私の反応を伺うように顔を覗き込んだ。

「ねぇ、聡一さん?見てくれる?」

「ぅあ・・・あ、あぁ」

私は乾いた口から、無理やり声を絞り出した。

「うふっ」

そんな私の反応に嬉しそうに首をかしげ、妻は私の正面に立ち上ると、着ている物をはらりと脱ぎ捨てた。

妻の口の匂いと似た汗と体液が混じった生臭い香りが、あたりにふわりと立ちのぼる。

「うふふ・・・見て、私のカラダ・、どう?イヤラシイ?」

ミニスカートをはらりと落としたあとに、妻は出かける前に穿いていたはずのTバックのパンティーを穿いていなかった。

妻の股間にはまだ乾ききらない薄い陰毛がべっとりと張り付き、内股は生乾きの粘液でてかてかと光っている。妻はソファーに身を沈めた私に見せつけるように身を屈め、乳房を両手で挟んで突き出した。

「黒川さんがね、言うのよ。女は子供を一人産んだ後が一番イイんですって」

授乳期を経て色素の沈着が広がり大きさを増した乳輪と乳首。

その上下に幾重にも縄の食い込んだ跡が、赤い痣になって残っている。

さらにその横には、誰のものとも知れない歯型までもがくっきりと刻み込まれている。

「数え切れないほどのセックスをたくさんの人とすることで、私の体、もっともっといやらしく、奇麗になるって言われたわ。中本さんのご主人も千堂さんのご主人も、私が最近ますます色っぽくなってきたって誉めてくれるし、私も嬉しくてますます燃えちゃったの」

もともと肌が白い妻の体は、こうした跡が残りやすい。

他にも体のあちこちに残った縄の跡やキスマークが、妻がしてきた行為の激しさを物語っている。

それに加えて、臍の窪みの真下の下腹部に油性マジックで赤々と書かれた”淫・乱・マンコ”の5文字・・・

妻はその文字に注がれている私の視線を意識するように、赤い文字を指先でなぞる。

「これね、中本さんのご主人が書いてくれたの。夫も娘もいるくせにセックスが好きで好きでたまらない私みたいなはしたない女には、こういう言葉がお似合いだって・・・縄で縛られて、このまま外に出すぞ、って言われた瞬間、私のオマンコがキューって締まって、それだけでイッちゃいそうだったわ」

その情景を思い出しているのだろう、妻は縄の跡が残る乳房に指を食い込ませぎゅっと抱き寄せた。

「ぁぁ、両手とおっぱいをきつく縛られてのセックス、すごく感じちゃった。自分の体が自由にならない状態でスルのって、犯されてるみたいですごくイイの。・・・ねぇ、こっちも見てぇ」

妻は無言のまま身をこわばらせている私の顔を無邪気な笑みと共に見つめ、くるりと後ろを振り向いた。

「ぁぁ、可奈子」

ほとんど無意識のうちに、私の口からは妻の名を呼ぶかすれた声が漏れていた。

「ぁふん・、すごい?美由希さんが鞭で打ってくれたのよ」

私の前で裸になった妻は肩越しに私に顔を向け、尻から背中にかけて手を滑らせる。

「美由希さんったら、ご主人の体に跨がって腰を振っている私のこと、『このチンポ狂いの淫乱メス犬ーっ!』とかって呼んで、笑いながら鞭で打つの」

縄の食い込んだ跡が何本も残る妻の背中から尻たぶにかけて、焼きゴテを当てたような赤く細いミミズ腫れが幾筋も刻み込まれていた。

「ご主人はご主人で、鞭で打たれるたびに私のオマンコがキュッって締まってすごく気持ちいい、なんて言うし、もうたいへんだったのよ。もちろんその後で今度はご主人にバックで突かれながら美由希さんのオマンコを舐めさせられて、中にたっぷり溜まった黒川さんのザーメンを啜り出させられたんだけどね」妻は千堂夫人のアソコの味を思い出したように、妖しく微笑んで唇を舐める。「『うちの旦那のチンポが好きなんでしょーっ!』とかって言って、美由希さん、エナメルのコスチュームが似合ってたわぁ。ご主人のプレゼントなんですって。アダルトショップの通路でお客さんたちがいる前で試着させられたらしいわよ。今度私にも買ってくれるってご主人が言うんだけど、私にあんなの似合うかしら。それに通路で着替えなんて・・・スゴク刺激的よねぇ」

長身でモデル並のプロポーションの千堂夫人が、ボンデージスーツに身を包んで鞭を振り上げている姿が頭に浮かび、私の分身はパジャマの下でさらに固さを増してしまう。

妻はクスクス笑いながら、鞭打ちの跡の上から何かを塗ったように艶々と光っている尻たぶを撫で回した。

「うふふ、これ?鞭で打たれた跡に、中本さんのご主人がザーメンかけて塗り込んでくれたの。ジンジン痺れるお尻にヌルヌルのザーメンが広がるとまた体が熱くなって、私、思わずイッたばかりの中本さんに、『チンポお尻に突っ込んでぇっ!』ってお願いしちゃった」

妻が無邪気に笑い、ペロリと舌を出す。

「あぁ、なんかそんな話をしてると、また思い出しちゃうわぁ。まだお尻にもオマンコにも、ふっといのが入ったままみたいなんだもの」

妻はそのまま前かがみになると床に膝を突いて両手を尻に回し、私の目の前で大きく尻たぶを割り広げた。

真っ赤に充血してだらしなく広がった肉襞と、その上に火山の噴火口のように盛り上がった二つの肉穴が、共にぽっかりと口を広げ隠すものなく晒け出されてしまう。

「ふふふ・、あなたに見てもらおうと思って、漏れないように気を付けて帰ってきたんだからぁ。・・・あぁ、見て。溢れてきちゃうぅ」

呼吸に合わせてヒクヒクと収縮を繰り返す菊穴から、白濁した粘液がジュクジュクと滲み出してきた。

「はぁん、ザーメン出ちゃうぅぅーー、あなたぁ、受け止めてぇぇ」

「あぁっ、う、うん」

慌てて差し出した私の手のひらに、鮮やかなピンク色を晒す穴中から流れ出た粘液がトロリと糸を引いて滴り落ちる。

手のひらに溜まる、微かに黄色味がかった精液の生暖かい感触にも、この一年あまりの間にずいぶん慣れてきた。

男の精液の匂いや濃さが人によってずいぶん違うことも妻によって知らされたし、何よりもその日肌を重ねてきた相手によって妻の体臭そのものが違うのだ。

「ぁぁぁ、いいわぁ・、ザーメンがお尻からドロッと流れ出る、この感じがたまらないのよねぇ」

妻は尻たぶを押さえていた手の一方を離すと、股間をくぐらせ指先をV字型に広げて秘唇を割り開いた。

「ねぇ、こっちも出るの見て。ドロドロザーメンがいーっぱい入っているのよ。お尻もこっちも溢れ出ないように、帰りの車の中でずっと、千堂さんと中本さんのご主人がチンポで栓をしてくれてたの。私がうちの前に着いてもアンアンよがっているから、運転してた美由希さんが笑ってたわ」

ぱっくりと口を広げた秘壷の奥から、白く濁った粘液が滴り落ちる。

その量はおそろしく大量で、それをすべて受け止めるために私は両手を揃えて差し出すしかなかった。

「ね、すごくいっぱい入っているでしょう?みんな私のオマンコ気持ちいいって、中に出したがるの。

私はもっとお口や顔にかけて欲しいのにねぇ」

その髪にこびりついている白い滓の様子や口から匂う香りからして、相当量の精を顔や口でも受け止めていることは間違いないのに、妻はまだ物足りないらしい。

妻は秘肉の奥から大量の白濁液を滴らせながら、何を思い出したのかクスクスと笑い始めた。

「うふふふ・、黒川さんとかが言うんだけどね、私のオマンコの締まりがいいのは、今まであまり大きなチンポを入れたことがなかったからなんですって。それってあなたのオチンチンがたいしたことないってことでしょう?失礼よねぇ」

まだ粘液の滴が滴る股間を指先で拭いながら、妻は後ろを振り向いて私の顔を覗き込んだ。

私の物のことは”オチンチン”と呼ぶくせに他の男の物は”チンポ”と呼ぶ。この使い分けの仕方も、どうも黒川に教え込まれたものらしい。

だいたいが、もともとセックスに消極的ではなかった妻だが、その妻が”チンポ”だの”オマンコ”だのという言葉を口にするのでさえ、私は一年前まで耳にしたことがなかったのである。

「ふふっ、確かにそんなに大きくはないけど、あなたのだって十分に平均サイズでしょ。黒川さんや中本さんのが大きすぎるだけよねー」

妻の細められた瞳が、テントを張ったように盛り上がった私の股間にじっと注がれる。

妻は白濁した汁がたっぷりと溜まった私の両手に手を添えると、私の目を見つめたまま口を寄せ唇を付けた。

ズズッ、ジュルジュルッ・、ズズズッ、一年前までは私だけの物だと信じていた唇が、三人の男が放出した大量の精液を飲み込んでいく。

ブヨブヨとゼラチン状に固まった部分は舌の上で転がしゆっくりと味わい、妻は喉を鳴らしながらズルズルと粘液を啜り込み、最後は私の手のひらにベロベロと舌を這わせ最後の一滴まで舐め取っていくのだった。

「うふっ、美味しぃーーっ!」

最後に妻は男たちの精液と自分の唾で濡れた私の手を自分の乳房に持っていき、ヌルヌルと擦り付けた。

「はぁぁっ、おっぱい感じるぅぅ」

「ぁぁぁ、可奈子ぉぉ」

口元から白く泡立った涎を垂らしながら喘ぐ妻の顔を見せつけられながら、私の興奮はもはや限界に達しようとしていた。

「ふふっ、あなたもシたいの?こんなエッチな私のためにザーメン出してくれる?」

痛いほどに張りつめた私の股間に、妻はそっと手を這わせる。

「ぁぁ、私のためにこんなになってくれているのね。ふっといチンポでユルユルになっちゃったオマンコに入れたい?ザーメンの臭いがプンプンするドロドロオマンコよ。・・・聡一さんは、よその男にザーメンまみれにされた私のカラダでもいいの?」

この一年の間に幾度となく繰り返されてきた妻のセリフ・・・

私を誘うように妖しく笑う妻の指先が、パジャマの上から屹立の先端を探り当てた。

「あ、ひぅっ!」

「ウフフフ」

ビクンと体を震わせた私の股間からすっと手を引き、妻は床に腰を下ろし私に向かって大きくM字型に両脚を開く。

「ねぇ、来て。あなたのオチンチンちょうだい。・・・あなたを愛しているの。私のココロはあなただけのモノ。そしてこのカラダはみんなのモノ。・・・でも私のカラダはあなたのモノでもあるのよ。ねぇ、入れてっ!あなたのオチンチン、この”淫乱マンコ”に入れてぇぇっ!」

下腹部に書かれた5文字の言葉を、妻が喘ぐように叫ぶ。

それと同時に、ぱっくりと開いた秘穴の中からまだ残っていた白濁液がトロリと流れ出した。

「あ、あああ、か、可奈子ぉぉっ!!」

私は着ていたパジャマと下着をかなぐり捨てると、まるで解き放たれたオス犬のように、男の匂いをぷんぷんとさせる妻の裸体にのしかかっていったのだった。

思えば、この家へ越して来て一年近く過ぎたあの日が、すべての始まりだったのかもしれない。

深夜、他人に抱かれる妻の姿に興奮する夫たちの告白サイトを覗いていた私を見つけた妻の不思議な笑顔・・・

「・・・ふぅん、あなた、そういうのに興味があったんだ」

そう言って私の顔をじっと覗き込んだ妻の顔は、それまで私が見たことがない種類のものだった。

口元に浮かぶなんとも形容し難いその笑みの意味を私が知るのは、それからしばらく後のことになる。そう、後になって私ははっきりと知ることになるのだ。

その夜の出来事が、私たち夫婦にとっての大きな転機だったのだと・・・

「・・・ねぇ、あなた?」

それから何日かは、特に何事もなくふだんどおりの日が過ぎた。

妻の様子にも特に変わったところもなく、私もあの夜のことを忘れかけ、もちろん妻はとうに忘れているものと思い込んでいた。

そしてそんなある日のこと。

夜、一戦を終えてベッドで抱き合っていた私の耳元に、妻が笑いのこもった声で囁いた。

たった今放出したばかりの私の分身は、少し柔らかくなりかけてまだ妻の秘肉に包み込まれたままになっている。

「ねぇ、聡一さんって、私が他の男の人とエッチしているところを想像すると興奮するの?」

「か、可奈子っ、な、なにを!」

叫びかけた私の口に、妻は笑って指を押し当てる。

「シッ!大きな声出さないで。真由が起きちゃうでしょ」

いくら少し声を張り上げてしまったといっても、隣の部屋で寝ている娘になど聞こえるはずもない大きさの声である。

さっきまでの自分の嬌声の方がよほど大きかったのにそのことは棚に上げ、妻はわざとらしく声を顰めた。

「うふふ、この間あなた、”そういう”ホームページ見ていたでしょ?」

「あ、あれはたまたま」

その場をどう取り繕っていいかわからずに狼狽する私の頬に、妻は軽く唇を付けた。

「無理しなくてもいいじゃない。好きなんでしょ?”そういう”妄想が・・・あのホームページ、しっかり『お気に入り』に入っていたわよ。ああいう妄想を持っている男の人ってたくさんいるのね。同じようなホームページがたくさんあるから驚いちゃった」

妻が私のパソコンを使うことはほとんどないという思いこみを今さら後悔しても遅いということを、私は思い知らされた。

それでは妻はブックマークしてあった私の”お気に入り”のサイトをすべて見てしまったのだ。

「いや・・・あ、あれはその」

「ふふふ、いいんだってば。私、怒ってなんかいないわよ」

なんとか弁解を試みようとする私の腰に跨り、妻は笑いながら私の顔を見下ろす。

「ただ、あなたがああいうのに興奮する人だってことに、ちょっとびっくりしちゃっただけ」

半萎え状態の肉棒を挿入したまま、妻はゆっくりと腰を揺する。

妻はいたずら子猫のように目を細め、最初の質問を繰り返した。

「ねぇ、教えて?私が他の男の人に抱かれているところ、想像したことあるんでしょう?」

「か、可奈子」

「私がよその・・・そう、あなたの知っている人や知らない人・、何人もの男の人を一度に相手にして、いっぱい感じてアンアン喘いでいるところ、想像すると興奮しちゃうんでしょう?」

私の顔を覗き込んだまま長い髪を掻き上げ、妻は紅い舌を伸ばしてペロリと舌なめずりをする。

”ヤリマン”って言うんだっけ?もし私がそういう、誰とでもシちゃう女だったら、あなたどうする?」

私の頭に、幾人もの裸の男の間で身をくねらせる妻の姿が浮かび、私は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。

「ふふっ、うふふふ・、やっぱりぃー、聡一さんのオチンチン、大きくなってるぅぅ!」

「あぅっ、可奈子ぉぉっ!」

私の腰を太股で挟み上げ、妻は勝ち誇ったように笑い嬉しそうに腰をくねらせた。

妻の指摘するとおり、私の分身は妻の体の中で急激にその堅さを増しつつあったのだ。

「うふふふぅ、私が他の人とエッチしている姿を想像してこんなになっちゃっているんだぁ。聡一さん、スッゴォイ、さっきイッたばっかりなのにぃ」

それまでの私が知る限り、自分や私の快感を自由にコントロールできる騎乗位は妻が最も好む体位だった。

・・・と言うよりも、妻との初めてのセックス以来、私と妻のセックスはほとんどこの体勢で営まれていたのである。

「あぁぁ、イイわぁ。・・・ねぇ、例えば・・・例えばぁ、私がこうやってよその男の人の上で腰を振りながら」

そう言って、妻は私の腰の上で前後に激しく腰を動かす。

「こうしながら、前に立った二人の男の人のオチンチンを同時に両手に持って、一緒にしゃぶるのってどぉう?」

私に見せつけるように身を屈め、妻は左手の指をピチャピチャとしゃぶってみせた。

薬指にはめた結婚指輪がキラリと光り、そのあまりにも淫らな妄想に私の分身は妻の体内でさらに堅さを増していく。

「あぁん、エッチィィィ!オチンチンが奥まで突いてくるぅぅっ!」

男のモノなどしゃぶったことなどないような可愛い唇に指を何本もくわえたまま、妻が身をのけ反らせた。

「やぁん、聡一さんのエッチィィ!私のいやらしい姿を想像して、オチンチンこんなにしちゃってるぅ!」

その時の私には、妻のその派手な嬌声の深い意味を考える余裕もなかった。

そしてそれからいくらも経たないうちに、私はその夜二度目の放出を妻の体内深く放ったのである。

そしてその日から、私と妻のセックスは妻が語る妄想を刺激にして行うものに変わっていった。

「両手を縛られて目隠しされて、どこに誰がいるかもわからない状態で体のあちこちをいじられるの。・・・アソコにおもちゃを入れられたり、オチンチンを入れられたり、おっぱいにオチンチン擦り付けられたりお口にもくわえさせられたり、でも私、そういうふうにされるのが嬉しくて、アンアン悦んじゃうのよね。・・・ふふっ、ピチャピチャオチンチン舐めながら、『可奈子にザーメンかけてぇぇっ!』とかって言っちゃったりして」

無邪気にペロリと舌を出す妻。

「あなたのいない時にね、よその男の人とこのベッドでエッチするの。あなたの知らない男の人もいれば、ご近所の・・・ふふっ、中本さんのご主人なんてどうかしら。お仕事が営業で時間が自由になるみたいだし、あの人ちょっとエッチっぽい感じするじゃない。・・・あなたとエッチするこのベッドでご近所のご主人に抱かれて私がいっぱい感じちゃうなんて想像、どう?」

そう言って笑いながら、私の分身をクチュクチュと扱く妻。

「男の人って、他人の奥さんとエッチする時は生でスルのに興奮するんでしょう?”中出し”って言うのよね。やっぱりゴム付けてスルより生の方が、男の人も気持ちいいのかしら。・・・ね、どう?私が中本さんや近所のご主人たちにこのベッドでエッチされて、いーっぱい中出しされちゃうの。興奮する?」

およそ妻の好みとは程遠い、腹の出た髪の薄い中本の姿が脳裏に浮かぶ。

ギラギラと脂ぎった中本が妻の白い裸体に絡んでいるという想像は、あまりにも淫靡で私は思わずそれだけで達してしまいそうになる。

「うふふふ、聡一さん、やっぱり好きなのねー。でも私もいいのよぉ。おっきいオチンチンがアソコの奥まで入って、ビューって精液出してくれるのって、すっごぉく気持ちいいの。それがあなたじゃなくてよその男の人だと思うと、私、ますます感じちゃうわぁ」

秘肉の奥に放出されるその感触を思い出してでもいるように、妻は唇を舐めながら私の上でグイグイと腰を揺する。

「時間はたっぷりあるじゃない?だから何時間もエッチし続けるんだけどぉ、途中でどうしても真由が起きちゃうでしょう?おっぱいもあげないといけないし、オムツも替えてあげないといけないし・、でもエッチやめるのもったいないじゃない。だから私、エッチしながら真由の世話もしちゃうの。私ってイケナイ女ねぇ。・・・男の人の上でオチンチン入れてもらったまま真由を抱いておっぱいあげたり、バックから貫かれたままベビーベッドの上の真由のオムツを替えたりしてね」

私とはバックでのセックスなどしたことがないのを承知しながら、妻は無邪気に妄想を語る。

「私の肩越しに近所のご主人が言うのよね。『真由ちゃーん、オムツ替えてもらって気持ちいいかなー?マンマン奇麗になって、よかったでちゅねー。おじさんも今すごく気持ちいいんだよぉ。ママのオマンコ、ヌルヌルでよく締まってスゴークいいんだぁ。真由ちゃん、わかるかなぁ?』なーんて。そうしながらご主人のお腹が私のお尻にピタピタ当たって、アソコもクチュクチュいやらしい音を立てるの」

後から聞いたことだが、その頃は妻の想像だとばかり思っていた数々のシチュエーションは、みな妻が実際にその身で体験していたことばかりだったのだ。

私が仕事へ出ている昼間、妻は何人もの男を家に引き込み、私たち夫婦の寝室で数限り無い行為を繰り返していたのである。

その日の昼間行った行為の内容を、その日の夜にいかにもそれが想像上のことのように私に語って聞かせることで、妻は自分自身もさらに深い快感を味わうことができることを男たちに教え込まれていたのだった。

思えば夜帰宅したとき、それほど暑い日でもないのに家中のあちこちの窓が開けたままになっていたことが何度かあった。

それが日中とめどなく繰り返された淫靡な行為の匂いを消すためのことであることにも、その頃の私は全く気付くことがなかったのである。

「・・・お尻でシちゃうのもいいかしら。アナルセックスって、最近じゃけっこうみんなしているらしいじゃない?あなたのより何倍も太くて長いオチンチンが、お尻の穴にズブズブ入っちゃったりして・・・それでお尻の穴の奥に精液をドクドク注いでもらうの。それが後でヌルーッて出てくる感じが気持ちよくって、またオチンチンおねだりしちゃうのよね。私ってホントにスケベな女ね」

とても想像とは思えない生々しい表現も、それが実体験であれば納得がいく。

私には触れることさえ許さなかったアナルに、妻はその頃もう既に何人もの男のモノを受け入れていたのである。

「サンドイッチファックって知ってる?アソコとお尻に同時にオチンチン入れられるの。私が男の人の上に乗ってもう一人の人が後ろからお尻にオチンチン入れてくるの。タイミングが合うと中でオチンチンの先が当たっているのがわかって、ものすごい快感なのよ。体全体がオチンチンでいっぱいになって、まるで串刺しにされたみたいで・・・ああ、男の人に征服されてるぅ、私のカラダは夫以外の男の人のものなんだぁ、って実感しちゃうのよねぇ」

想像にしてはあまりにもリアルな妻の告白に私の興奮はいつも極限にまで高まり、私の上で体を揺らす妻の中に二度三度と続けて達してしまうことも珍しくはなかった。

そしてそんな私の反応が嬉しいのか、妻もまた激しく感じいつも以上に乱れた様子を見せるのだった。

「あなたのことを愛しているのに、他の男の人とエッチたくさんして感じちゃう話をするなんて、私ってイケナイ女?ふふっ、でもあなたもそんな私に興奮してくれるのよね。・・・よその男の人にエッチされて『あぁ、もっともっといっぱい突いてぇ!可奈子のオマンコにオチンチン突っ込んでぇー!』とか『可奈子、オチンチンが好きなのー!ふっといオチンチンでズンズン突かれるのが好きぃ!』って叫んだりする私、キライ?」

瞳をキラキラと輝かせながら尋ねる妻に、私は股間を熱くしながらいつも同じ答えを返すのだった。

「あ、あああ・・・そ、そんなことないさ。可奈子がいっぱい感じてるところ、僕も見てみたいよ」

「えー、ホントにぃ?」

私の腰の上で裸体を揺すりながら、妻はさもおかしそうに笑う。

「自分の奥さんが他の人に抱かれてるの見たいだなんて、やっぱり聡一さんってちょっと変態入ってる?うふふふ、私がホントによその男の人とエッチしちゃってもいいんだぁ」

“変態”という妻の言葉に私の分身は敏感に反応し、私は妻のコントロールするがままに熱い精をその体に放ってしまうのだった。

「うふふふ、もう出ちゃったの?聡一さんのより、年は上でも中本さんのご主人や千堂さんのご主人のの方が、ずーっと濃いし量も多いわよー」

私をいたぶろうとしているのか感じさせようとしているのか、妻は私と近所の夫を比較し、その違いをあからさまに口にしていく。

「中本さんのご主人、あれでなかなかオチンチン大きいの。長さは普通だけどかなり太くてゴツゴツしているのよね。一度入れてもらったらクセになる感じかなー。ご主人もそれがわかっているから、よくエッチの最中に言うのよね。『旦那さんがいるのに近所の男とこんなことするなんて、奥さんも悪い女だねー。よっぽどセックスが好きなんだろう?旦那のじゃ物足りなくて、欲求不満なんじゃないのかい?』とかぁー、『旦那さんのチンポと比べてどうだい?女房一筋の若い旦那より、場数を踏んだ中年男とのセックスの方が数倍イイだろう?』とかってぇ」

私が一度達してもさらにその次を求めるように、妻の告白は延々と続く・・・

こうして、妻の告白は日を追うごとにエスカレートし、それをただの妄想と信じて疑わなかった私の感覚を次第に麻痺させていった。

そしてそんな状態が数ヶ月続いたある日のこと、私はさらに決定的な一歩を踏み出すことになるのだった。

ある日の昼時、昼食のために席を立とうとした私のデスクの電話が、内線通話を知らせる着信音を鳴らした。

「はい、橋本ですが」

電話の相手は受付に座る女子社員である。

「お昼時にすみません。ロビーに橋本さんあてのお客さまがお見えです」

こんな時間に誰だろう。

今日は特に誰とも約束はなかったはずだが・・・

いぶかしく感じながらも、とりあえずすぐ降りて行く事を伝え、私は受話器を置いてデスクを離れた。

「どうも初めまして。私、こういうものです」

『黒川調査事務所』と書かれた名刺を差し出したその男は、40代くらいだろうか、黒のスーツを身に着けた一見してこれといった特徴のない細身の男だった。

「お昼時に申しわけありません。お仕事のお邪魔をしてはと思ってこの時間に伺ったのですが、今、少しお時間よろしいでしょうか」

丁寧な物腰とにこやかな顔つきだが、その瞳はどこか鋭い光を込めて、私の顔を伺っている。

そのセリフからして、どうやらこの黒川という男の用件は私の仕事に関することではないらしい。

ではいったい、この男の用件はなんなのか・・・

「まぁ、今は昼休みですからかまいませんが、いったいどういうご用件で?」

ロビーの真ん中で立ち話というわけにもいかないかと、私は男をロビーの片隅の応接コーナーへと導いた。

「すみません。実は、奥さまの・・・可奈子さまのことなんですが」「妻の?」

今日から妻は最近通い始めたスポーツクラブ仲間の主婦たちと一泊の慰安旅行へ行っているはずである。

今朝出掛けの時の妻の笑顔を、私は思い出していた。

『行ってらっしゃい、あなた。私も真由を託児所に預けたら出掛けるけど、真由のお向かえよろしくね』

ふだんと同じ屈託のない笑顔で笑い、妻は玄関先でつま先立ちになり私の頬に唇を付けた。

『一晩留守にするけど、ゴメンネ。・・・あなた、愛してるわ』

いつもと変わらぬ笑顔で私を見送った妻。

・・・いったい、その妻がどうしたというのだろう?

「それで・、つ、妻がどうにかしたのでしょうか?出先で何か事故でも」

少し考えれば、事故や急病ででもあればこのような初対面の男が知らせに来ること自体が不自然なことはすぐにわかる。

電話でいくらでも連絡はつくのだし、第一今日の旅行は近所の親しい奥さんも何人か一緒のはずなのだ。

しかし予想外の場面で出てきた妻の名に驚いてしまった私には、そんなことも考える余裕がなかった。

そんな私の驚きに気が付いたのか、黒川という男はテーブルに手を突きすまなそうに頭を下げた。

「いや、申しわけないです。どうも私のようなうさん臭い者がいきなり伺ったので、ご主人を驚かせてしまったようですね。ご心配なさらないでください。奥さまは今頃スポーツクラブのお仲間と楽しんでいらっしゃいますよ」

口元に不思議な笑みを浮かべ、黒川は妻の様子を十分承知しているかのようにさらりと口にした。

今思うと、この時の私は平静を装いながらけっこう動転してようである。

この時私がもう少し冷静であれば、この日妻が留守である理由をなぜ黒川が知っているのか、そこに隠された深い意味のことをまず考えたと思う。

しかしこの時まで私は妻のことを微塵も疑っていなかったし、何より私の頭にはこの黒川という男の話の続きを一刻も早く聞きたいという、それだけしかなかったのだった。

黒川はそんな私の気持ちに気がついたのか、それ以上余計なことには触れず用件の本題を切り出した。

「実は私がこちらへ伺ったのは奥さまからのご依頼でして」

「妻の・・・依頼?」

「ええ」

足下に置いていた薄型のアタッシュケースから、黒川は大型の封筒を取り出した。

「これをご主人に渡してほしいというのが奥さまからのご依頼です」

「これを・・・?」

黒川から渡された封筒の中を覗こうと、私はその口を止める紐を緩めようとする。

その手を黒川は笑って止めた。

「あ、ご主人、今ここではご覧にならない方がいいと思いますよ」

何がおかしいのか、黒川はニヤリと口元を歪める。

「その中にはファイルが一冊と奥さまからの手紙が入っています。ファイルの方は、まぁ周りに人がいらっしゃらないところでご覧になることをお勧めしますがね」

私は封筒の中が気になってしょうがなかったが、それを止めようとする黒川の態度は笑いながらもかなり強いものだった。

「奥さまの手紙をお読みいただけばわかると思いますが、ファイルの中身をご覧いただいて奥さまがお伝えしたいことがおわかりいただけたら、明日、ある場所へ奥さまを迎えにいらしてください」

「迎えに?いったいそれはどういうことですか?」

妻からの手紙が入っている封筒を開けさせようとしない黒川の態度に少し苛立ってきた私の気持ちが伝わったのだろう、黒川は私の問いには答えずアタッシュを手にするとすっと席を立った。

「奥さまの手紙がかなりお気になるようですね。ま、ご夫婦なら当然ですか。全てはその中の物をご覧いただけばおわかりいただけますよ。・・・では、私は失礼します。貴重なお休み時間を申しわけありませんでした」

そう言って深々と頭を下げ立ち去りかけた黒川だったが、ふと何かを思い出したように足を止め振り返った。

「今日はご主人にお会いできてよかったです。あの可奈子さまのご主人がどんな方かと思っていましたが・・・いや、あんなすばらしい奥さまをお持ちになって、しかも愛されているご主人が羨ましい」

何人もの男女が行き来する昼休みのロビーで、黒川はまるで世間話のようににこやかに話をする。

「奥さまがそれを私に託された気持ちがよくわかりました。・・・では明日、お待ちしています」

そう言ってもう一回頭を下げ、黒川は私の前から立ち去ったのだった。

そのあと昼食も取らずに、私は人気のない打ち合わせ室で黒川から渡されたファイルと妻からの手紙を見た。

その内容がどんなものだったのか・・・

まるでハンマーで殴られたような衝撃に、その日の午後、私は仕事が全く手につかなかったのであるその夜、娘の真由を寝かしつけるまでの時間がどれほど長かったことか・・・

託児所から連れて帰った娘に夕食を食べさせ風呂に入れ、遊び疲れた娘がようやくベッドで沈没した後、私はリビングのソファーに身を沈め、改めて黒川が持ってきた封筒を開けた。

「な、なんてことだ」

昼からずっと頭の中で繰り返してきた言葉が、無意識のうちに口から漏れる。

いくらそのような願望を抱いていたとしても、いざそれが現実として目の前に突きつけられたときの衝撃はまた別物である。

その事実を、私は今になって思い知らされたような気がしていた。A4サイズの紙を綴じた厚さ1センチほどの黒いファイル。

それはパソコンから出力した画像が1ページに4枚ずつ整然とカラー印刷された物だった。

「か、可奈子」

カラカラに渇いた喉で、私は妻の名を絞り出すように口にした。

・・・それでは、この数ヶ月妻の口から語られていたのは、全て妄想ではなく本当の話だったのか・・・

この時になって、私は始めてそのことに思い当たったのだ。

他の男との淫らなセックスの詳細を語る時、妻の乱れ方と濡れ方ががふだんよりも何倍も激しかったわけを、私はそのファイルと妻の手紙から知ったのである。

そのファイルは、私の知らない妻の姿を何百枚にも渡って収めた驚きの画像集だった。

様々な場所で、様々なポーズと表情を見せるあまりにも淫らな妻の姿・・・

そのほとんどに妻は全裸かそれに近い格好で写っており、そしてその表情には一つの共通点が・・・

快感に顔を歪め、苦痛に顔を引きつらせながら、妻の瞳は常に生き生きと輝き、それを楽しむ悦びに満ちあふれていたのだ。

そして時に真っすぐにカメラに向けられるその視線は、間違いなく私を・・・写真のこちら側にいる夫の”私”を見つめていた。

その思いは、妻の手紙を読んで確信に変わる。

『・・・こんな私だけど、私、やっぱりあなたを愛しています。体はよその人とのセックスに溺れていても、私の心はあなたのもの。あなただけを愛しているの』

・・・そのアルバムは、いきなり我が家の玄関でのひとコマから始まっていた。

見慣れた我が家の玄関。

その玄関マットの上で全裸で三つ指をつき、来客を向かえる妻の姿・・・

誰だかわからない来客が構えたカメラに向けられる、にこやかで無邪気な笑顔・・・

妻を写したそれらの画像は、全てその来客の目線で写されている。

玄関の上がり框に正座をして、どこの誰とも知れない男のズボンのベルトを緩める妻。

そして中から取り出した男の分身にうっとりと舌を絡める妻。

頭上から見下ろすカメラを誘うような視線で見上げ、妻はまだ半立ちの肉棒をその可愛い唇に含む。

完全に勃起していなくても、男の分身は明らかに私のモノよりも太く長い。

それが次第に堅さを増し妻の口の中で反り返っていく様を、カメラは連続写真のように克明に写していた。

次のショットでは、妻は玄関に向けて四つん這いになり尻を高く掲げていた。

男のカメラには今まで私しか知らないと信じていた妻の秘所が隠すものなくさらけ出され、薄い陰毛の一本一本、秘唇の上の窄まりの皺までも鮮明に写し出されている。

そして男はカメラを構えたまま、バックから妻の秘唇を貫いていた。

・・・私との行為では行ったことのない体位。

私が初めて見るアングルで男に貫かれながら、妻は快感に背をのけ反らせている。

しかもこの時になってもまだ、男は靴すら脱がないで玄関のタイルの上に立ったままなのだ。

妻が男に貫かれたまま肩越しに振り返ったショットには、妻が心からセックスを楽しんでいる時の癖である。

猫のように目を細めて誘うように唇を舐め回す顔が写っていた。

私だけが知っているはずだった妻の陶酔の表情・・・

それは私だけのものではなかったのだ。

玄関での一連のショットは、男がアップで写された妻の顔面に向けて濃厚な精を放つシーンで終わっていた。

そして悲しいことに、大量の精液を口元から額にかけて振りかけられた妻の歓喜の表情に、私の股間は熱い疼きに痺れていたのである。

その後の数十枚には、我が家のあらゆる場所での妻の淫靡な姿がこれでもかと言わんばかりに写し出されていた。

妻によって寝物語に語られた妄想が、分厚いファイルの一枚一枚に余すところなく写し出されているのだ。

私が今こうしているリビングのソファーで、男に向かって脚を広げ、さらに両手で秘唇を割り広げる妻の姿・・・

ぱっくりと口を開いた秘唇からドロリと滴る男の精を指先ですくい、嬉々とした表情で口に含んでいる妻の表情。

行為と行為の間のひと時だろうか、全裸のまま床にひざまずき、男が持ったグラスにビールを注ぐ妻の姿もあった。

画像の隅に写る男の足から、男もまた裸のままカメラを構えていることがわかる。

タバコを吸わない妻が、男に向かってライターを差し出している。

男の吐いた煙を顔に吹きかけられてもいやな顔一つしない妻。

・・・まるで水商売の女のように、しかも全裸で男に奉仕する妻の姿に私の股間はますます疼きを増していく。

男が口に含んだビールを垂らすのを、妻がうっとりと口を開いて受け止める姿までもが巧みなアングルで写されているのには驚いた。

明らかに男の唾液が混ざって糸を引いた白く泡立つ液体を、妻は男からの口移しでさも嬉しそうに飲み下しているのだ。

さらにトイレで便器に手をついて尻を突き出した姿。そしてそのまま放尿をする姿・・・

檸檬色に光る飛沫の一滴一滴までもが、プリントされた画像には克明に写し出されていた。

四つん這いになって男にバックで犯されながら床に飛び散った自分の尿を拭き取るショットでも、妻の表情には惨めさのかけらもなくただ快感だけを貪る貪欲な牝の笑みがその口元には浮かんでいたのである。

昼の日差しが燦々と射し込むベランダでのセックス・・・

階段に尻をつき大股を広げた無防備な姿・・・股間から滴る男の白汁。

そして私たち夫婦の寝室でのあまりにも淫らな行為・・・

ページを捲るたびにこれでもかこれでもかと、私が見たことのない妻の淫靡な姿が目に飛び込んでくる。

そのどの場面でも、妻の表情は全く迷いもためらいも感じさせないもので、とことんセックスを楽しもう、快感を味わおうとする姿勢がその生き生きとした表情に現れていた。

私たち夫婦のベッドの上で、妻は家族三人が写ったフォトスタンドを胸元に持ち、顎から男の精液を滴らせながらカメラに向かってにっこりと微笑んでいた。

その次のショットでは同じ写真に白濁した粘液がベットリとこびり付き、妻はそれをうっとりと舌で舐め取っていた。

おそらくセルフタイマーを使って写したのだろう。

引きで写した画像の中には、家族の写真に跨った妻を男が背後から犯しているものもあった。

他には私のネクタイで目隠しをされ両手を縛られて喘ぐ妻の画像や、乳房に写真を押しつけながら男に跨って腰を振る姿など、私たちの寝室で繰り広げられたシーンの数々は、全て男の顔だけを写さないよう巧みなアングルで写されていた。

ある意味私たち家族の存在を否定するかのようなシチュエーションをも、妻は快感を高めるためのプレイとして楽しんでいるようだった。

私たちのベッドの上で背徳の行為に耽る妻の画像からは、妻の歓喜の叫びが聞こえてくるような気さえするようなのだ。

そして妻のそんな姿は、私にも極限の興奮をもたらしていた。

いつしか私は堅くいきり立った分身を取り出し、ページを捲りながらゆっくりと扱き始めていたのである。

「ああ、こ、こんなことまで」

まさか現実にそのようなことまで・・・と目を疑いたくなるようなセックスシーンの数々に、私の分身はいくらもたたずに先走りの熱い滴でヌルヌルになってしまう。

キッチンの入り口に昼寝から覚めた娘を抱いて立ち、カメラに向かって全裸のままピースサインをする妻のその屈託のない笑顔・・・

家族の食事用の椅子に腰掛けた男の腰に跨り、男の屹立を挿入したまま娘に乳房を与える妻の快感に歪む表情・・・

腹一杯に母乳を飲み、うとうとし始めた娘を抱きながら、男の分身に舌を絡ませる妻の満足そうな顔・・・

妻が妄想として語ったとおり、娘の真由の世話をしながらまでも、写真の中の妻は男から与えられる快感をとことんまで貪り尽くそうとしていた。

それが男に強制されたものなどではなく妻自身が進んで行っていることが、カメラに向けられるいたずら子猫のように目を細めたその笑顔からもはっきりと知ることができる。

私は画像に写る男の持ち物に比べれば一回り以上小さい自分の分身をクチュクチュと扱きながら、まだまだ続く妻のアルバムのページを捲っていった。

「ああ」

我が家を舞台にした一連のショットは、無邪気に笑う娘を抱いた、髪に白濁した汁をこびり付かせたままニコリと笑う妻の姿で終わっていた。

我が家での淫靡な行為を収めた画像の次に、どこかのマンションかホテルの一室だろうか、二人の男と一緒にいる妻の姿が写っていた。

正確にはカメラを構える男がもう一人いて時々入れ替わっているらしいとこが、男たちの体格の違いからわかる。

「か、可奈子」

昼間一度は目にしたはずなのに、今改めて見ることで私の胸はまた締め付けられるように痛む。

そしてそれと同時に、股間の肉茎は私の手の中で極限までその堅さを増してしまっていた。

この相反する感覚こそが、私の性癖を象徴しているのだろうか・・・

私は自嘲気味に口元を歪めながら、ファイルのページを捲っていく。

・・・その部屋でのショットは、いきなり大股開きで男の上に乗っている妻の姿から始まった。

そう、それは初めて見る妻のアナルセックスだった。

両脚をM字型に開き男の腰に上体を反らせ気味に跨がった妻の排泄のための穴に、男の肉棒が根元まで完全に飲み込まれていた。

男の肉棒はかなりの太さの一物で、妻の肛門は皺が伸び切るほどに限界まで広がってしまっている。

私には触れることさえ許さないその穴に逞しい男のシンボルを受け入れた妻は極度の快感に髪を振り乱して泣き叫んでいるようだった。

『あぁぁ、イイッ!イイわぁっ!お尻がイイのぉぉぉっ!』

快感に顔を歪めた妻のそんな叫びが、生々しい画像から聞こえてくるような気がする。

妻の横に陣取ったもう一人の男によってカメラによく写るように左右に広げられた秘唇の狭間からは、興奮の証しである薄白く濁った粘液がトロトロと滴っている。

出産を経験してもまだ初々しい色を失わない、ピンク色の肉穴から滴った淫汁が男との結合部にまで伝い落ちていく様を、カメラは鮮明に写し出していた。

そしてさらにはそのままの体勢でもう一人の男の肉棒の先端にチロチロと舌を這わせる妻の姿・・・

カメラマン役の男も加え二本の肉棒を同時に両手に持ち、うっとりと微笑む妻の顔を見下ろすように写したショット・・・

私と娘だけのものと信じていたツンと上向く乳首に吸い付きながら、とめどなく淫液を溢れさせる蜜壷を二本の指で掻き回す男と、その下で脱肛したように盛り上がるアナル。

複数の男を相手にした妻の行為は、ページを捲るたびに次第にエスカレートしていく。・・・妻の排泄孔を徹底的に凌辱する男たち。

カメラのアングルが変わるたびに、妻のアナルを犯す男は次々に入れ替わっていた。

騎乗位からバック、そして両脚を抱え上げられた体位と、男たちは思い思いの体勢でひたすら妻のアナルを嬲り続けている。

アナルに男の肉棒を入れられたまま別の男の屹立に舌を這わせる妻の姿を見ているうちに、私はあることに思い当たった。

アングルや画像の順番から考えると、妻はどうやら自分の排泄孔から引き抜かれた肉棒をためらいもせずそのまま口にしているらしいのだ。

その証拠に男の一物を唇と手で扱く妻の顔のアップには、確かに口元から滴る少し黄濁した唾液が写っているではないか。

口元からだらしなく涎を垂らしながら男の肉棒をくわえ、アナルセックスの快感に溺れる妻・・・

いったいいつからこのような行為が可能な体になったのか。

いったい誰に教え込まれたのか。妻は様々な体位で男たちの肉棒を排泄のための穴に受け入れながら、そのいずれの場面でも最高の歓喜の表情を見せていた。

明らかに、私の妻はアナルセックスに通常のセックスと同等かそれ以上の快感を感じているのだ。

そしてついに・、ページを捲る私の手は、二本の肉棒を同時にその肉体に受け入れる妻の姿に行き着いた。「あぁぁ、こんなことが」

最初に見た瞬間にわが目を疑ったその光景に、私の胸は引き絞られるように痛むと共に、股間の分身はもはや限界に達しようというほどの高ぶりに襲われていた。

その白い裸体を二人の男に前後から挟まれ犯される妻・・・

ベッドの上に仰向けになった男の腰に妻が跨がり、その背後から覆いかぶさるようにして尻を犯すもう一人の男。

カメラはベッドの上で折り重なる三人の結合部をアップに捉え、淫液のぬめりや飛び散る飛沫までも克明に写し出している。

『サンドイッチファックって知ってるぅ?』と、無邪気に笑っていた妻の声が耳に浮かぶ。

体の中で二本の男性器が擦れ合う感触がたまらなくイイと、妻は妖しく瞳を光らせていた。

『体中がオチンチンでいっぱいで、まるで串刺しにされたみたいな感じになるのよねー。

すごく男の人に征服されてるって感じ。

あぁ、私のカラダは夫じゃない男の人のモノなんだぁって、すっごく感じちゃうの』寝物語として語られた妻の言葉が私の耳に生々しくよみがえる。

妻によって語られた光景が、今私の手にある画像の中に現実の出来事として収められていた。

二人の男の間で悶え喘ぐ妻の姿が、何カットにも渡って綴られていく。

妻の前後の穴を貫く男たちはカメラマンも含め交互に入れ替わり、全員がそれぞれの穴を味わっていた。

前後を同時に貫かれる快感に歪む妻の顔に、カメラを持った男が淫液まみれの肉棒を擦り付ける。

顔面をヌラヌラと光らせながらも、妻は常にうっとりと口を半開きにし、喜悦の表情でそれを受け入れていた。

三方から男たちの肉棒を突き出され、その迸りをうっとりと舌を延ばして受け止めている妻も、顔中を息もできないほどに大量の精で覆われてしまっている妻も、ファイルの中の妻は常に悦びの表情を隠そうとはしていなかったのである。

とことん快楽を追求しようとするその姿勢、セックスの悦びを貪りつくそうとするこの態度・・・

そう、これこそが私が長年夢見てきた・、まさしく私の理想とする妻の姿だったのだ。

妻と男たちの爛れたセックスを綴ったアルバムの最後は、白い液体をドロリと溢れさせるアナルのアップで終わっていた。

カメラに向かって尻の谷間を限界まで広げているほっそりした指は、間違いなく妻のものである。

たった今まで太々した男の屹立を受け入れていたはずの、ぽっかりと口を広げたままの肉穴と、そこから流れ出る大量の白濁液・・・

いったい何回そこに男たちの放出を受け入れたのか、その量が快楽に対する妻の貪欲さを物語っている。

何百枚と続いた、私が見たこともない淫らな妻の姿を収めた画像の数々・・・

その全てのページを捲り終えた時、ついに限界を迎えた私の肉茎はドロリとした白汁を手の中に吐き出していた。

妻の肉体に放たれた男たちの濃厚な液体とは比べるべくもない、その量と濃さ。

・・・半透明の滴をポタポタと滴らせる分身を握り締めたまま、私は放心したようにソファーに身を沈めていった。

・・・私の脳裏には、妻の無邪気な笑顔が浮かんでいた。『・・・あなた、好きよ。愛してる』

屈託なく笑う妻の顔と、男の放出した粘液にまみれた妻の陶酔の表情が私の頭の中でだぶる。

「あ、ぁぁぁ・、可奈子」

そして私は、震える手でファイルの最後のページに挟まれた妻からの手紙を開いたのだった。

独特の癖のある丸みを帯びた文字で書かれた手紙と、それに添えられた一枚の地図。

紛れも無い妻の・・・可奈子の肉筆で書かれた手紙は、こんな書き出しから始まっていた。

「あなた、私のエッチな画像を見て楽しんでくれましたか?スゴイでしょ?」

私の股間で、たった今達したばかりの分身がピクリと震える。

「黒川さんにあなたあての手紙を書くように言われた時、最初は”あなた、ゴメンナサイ。私はいけない女です。”とかって書かないといけないのかな、って思ったの。・・・でも違うのよね。あなたはきっとこんな私を受け入れてくれる。許してくれるはず。あの夜、エッチなサイトを見ているあなたを見て、私、そう思ったの」

「あなたももうわかったとおり、私はセックスがないとダメな女です。相手も決まっていない、爛れたようなドロドロのセックスが好き。あなたとのセックスじゃ、全然満足できないエッチな体・・・いつでもどこでも誰とでも、求められればすぐにエッチしちゃう・・・それが本当の私です」

「・・・あなたが好きよ、聡一さん。こんな私だけど、私、やっぱりあなたを愛しています。体はよその人とのセックスに溺れていても、私の心はあなたのもの。あなただけを愛しているの。私のこのスケベな体はあなただけじゃ満足できないけれど、ココロとカラダは別なのよね。奥さんがよその人に抱かれる妄想に興奮しちゃうあなたなら、きっとわかってくれると思います」

「私、今とてもあなたに会いたいです。あなたにもっと私のことを知ってもらいたい。こんなエッチ大好きな私の全てを見てもらいたいです。もしあなたの決心がついたら、明日地図の場所へ来てください。私はそこにいます。お仕事休ませることになるけどゴメンネ。でもあなたもたまにはお仕事サボったっていいでしょ?」

「きっと・・・きっとあなたは来てくれる。そう信じています。私のココロはあなただけを愛しているのよ。だから私のカラダのことをもっとあなたに知ってもらいたいの。わかってください。あなたの妻、可奈子」

最後を締めくくった可奈子の署名の後に、可愛いキスマークが付いていた。

・・・そしてその翌朝、私は娘の発熱と嘘をつき、会社に休暇願を出したのである。

「やぁ、いらっしゃい。きっとおいでくださると信じていましたよ」

翌日の昼前、地図に書かれた場所・・・私たちの住まいから二駅ほど離れたところにある高級マンションを尋ねた私を、あの黒川という男が出迎えた。

「さぁ、どうぞお入りください」

昨日とは異なり今日の黒川はネクタイも締めず、たった今羽織ってきたばかりのようにシャツの襟元もはだけたラフな格好である。

黒川に招き入れられるままに、私はその部屋へ上がり込んだ。

あまり調度品もない広いリビングに、大型のソファーとローテーブルが置かれている。

不思議なのは、そのソファーがテーブルを挟んで対面する形で置かれているのではなく、壁に向かう形で置かれていることだった。

しかも正面のその壁には、床までの一面を覆う大きなカーテンが掛けられ壁を隠しているのだ。

「どうぞ、そちらにおかけください」

黒川は私にソファーの真ん中の席を進めると、自分はその横に置かれた小型のソファーに身を沈めた。

「それではさっそくですがご覧いただきましょうか。みなさん、さっきからずいぶん盛り上がっていますよ」

黒川はニヤリと笑うと、テーブルの上に乗っていたリモコンのスイッチを押した。

「・・・!」

部屋の照明がスゥーッと落ち、窓の遮光カーテンが音もなく閉まる。

それと同時に、壁を覆っていたカーテンがまるで舞台の開幕を継げるようにゆっくりと左右に開き始めた。

「フフッ、このマンションのオーナーはちょっと変わった趣味の持ち主でしてね。最上階の二部屋の壁をぶち抜いて、こんな仕掛けを作ってしまったんですよ。・・・いかがです?」

「ぁ、ぁぁぁぁ」

私の口から、押さえきれない声が漏れる。

壁に掛かっていたカーテンの後ろは壁全面がガラス張りになっていた。

そしてその向こう側では、幾人もの男女があたりはばかることなく全裸で淫靡な行為に耽っていた。

女性が5、6人に対して男性は10人以上はいるだろうか。

しかもその大半が日本人ではなく、外国人・・・主に巨大な体躯の黒人なのである。

「な、なんて」

視界に入るほとんどの女性が同時に複数の男性を相手にし、その秘唇や口、アナル、体中の穴という穴に、男たちの肉棒を受け入れていた。

女性たちの顔には一様に歓喜の表情が広がり、男たちとの爛れたようなセックスにその場にいる全員が酔いしれているのがわかる。

外人たちの逸物はまさに肉の凶器と呼ぶべき巨大なものばかりだったが、それで貫かれることに苦痛を感じている女性は一人もいないようだった。

「・・・ぅあ」

まるでプロレスラーのような体格の黒人の腰に跨り、自分の腕ほどもある肉柱をそのほっそりした体に受け入れている女性とふと目があったような気がして、私は思わず身をすくめてしまった。

「フフッ・、ご心配なさらなくても大丈夫。これは大型のマジックミラーになっていて、向こう側からはただの鏡でこちらの様子は見れません。女性陣の中にはご自分の乱れた姿を鏡に映すことでますます興奮なさるというご趣味の方もいらっしゃいますからね、まぁ、一石二鳥というところなんです」

黒川が暗がりの中で淡々と説明をする。

「今日ここにいる女性のみなさんはある会員制のスポーツクラブの会員さんで、みなさんご家庭をお持ちになっている主婦の方々ばかりです。・・・ま、スポーツクラブと言っても、もっぱら男と女が一緒になって汗をかく”セックス”という名のスポーツを主体としている、秘密クラブなんですがね」

『・・・ねえ、ご近所の奥さんに誘われちゃったんだけど、今度スポーツクラブに通ってもいいかしら。すごく気持いい汗がかけて、美容にもとってもいいんですって。私、美人になっちゃうかもぉ・、』

子猫のように私の首に腕を絡めて笑っていた、妻の声が耳に浮かぶ。

「今日は外人・・・ご覧のとおり主に黒人ですが・・・そのビッグペニスを飽きるまで味わってみたいということでみなさんの意見が一致しまして、一泊での乱交パーティーをやろうってことになったわけです。一泊と言っても、みなさん少しの休憩以外はほとんど寝ずにセックスし続けていますがね。ふだん体を鍛えている軍人が中心の男たちはともかく、女性陣のタフさには驚きましたよ。これでかれこれもう、20時間近くやりっぱなしなんですからねぇ」

黒川が何かを思い出したようにクスクスと笑う。

「女性たちも男たちも、食事の間も惜しんでヤリ続けていましてね。スタミナを維持するために肉料理や卵料理、ニンニクやスッポン料理まで用意しましたが、みんなニンニクの匂いも気にしないですごいもんです。まぁ、部屋中汗とセックスの匂いで充満してますから、たいていの匂いはそう気にはなりませんが・・・ほとんどみなさん、食べている最中までセックスし続けていたり、口移しにステーキをグチャグチャ食べたり、スッポンのエキスに黒人のザーメン交ぜて飲む方までいましたからねー」

マジックミラーのすぐ向こうで、巨大な逸物で串刺しにされながら黒い肉棒に舌を這わせている女性が、トロンと潤んだ瞳をこちらに向けた。

身長2メートルもあろうかという黒い巨体の上に白い裸体が乗った様は、まるで巨大な熊に少女が跨っているようにさえ見える。

その視線は確かに黒川の言うとおり鏡のこちら側には向けられていないようである。

淫らな自分の姿を鏡に映して、その姿の淫靡さに酔っているのだ。

ツンと上向いた形のいい乳房に引き締まったウエスト、そしてほつれて頬に掛かった長い黒髪も、その裸体のほとんどの部分が男たちが放出した精液で幾重にも塗り込められ汗と混ざってテカテカと光っている。

とても口には含みきれない巨大な肉の塊に唇を押しつけながら、その女性は猫のような瞳をきらめかせて淫らに腰を揺らしている。

男の肉棒を握っていない方の手は、自分の股間に延びて白濁した液体を垂らし続ける秘壷を何本もの指で掻き回していた。

・・・そう。柱のようにそそり立つ巨大な凶器は、その女性の秘肉ではなく排泄のための穴を深々と貫いていたのである。

「あ、あぁぁぁ」

もしかしたらそんな光景を、私は心のどこかで予想していたのかもしれない。

「か、可奈子」

こんなことを昨日から一晩中し続けてきたというのか・・・

私の口からは、その女性の名を呼ぶ掠れた声が漏れていた。

ガラス一枚を隔てた向こう側にいる、黒人男性二人を相手に痴態の限りをつくす女性・・・

その顔を見忘れるはずもない女性・・・

それは紛れもなく、私の愛する妻可奈子だったのだ。

「クククッ、こうして改めて拝見しても素敵な奥さまですねぇ。あれだけでっかいモノをなんなく飲み込んでしまう。それも20時間ほとんど誰かのモノを入れっぱなしなんですからね。もちろん昨日からはみなさん薬を飲んでますから全部生で中出しですし、途中でどの奥さんだったかが吸い出してくれてましたけど、もう尻もマンコも男たちのザーメンでタプタプしていると思いますよ。ほら、アソコから白い汁がドロドロ溢れてるじゃありませんか。それでもああして疲れも見せずにセックスを楽しんでらっしゃる。本当にすばらしい奥さまですよねぇ、可奈子さまは」

どこか笑いが込められた黒川の声は、私の耳にはほとんど入っていなかった。

ただ断片的に耳に入る、”ナマ”、”中出し”、”入れっぱなし”、”ザーメンでタプタプ”といった単語だけが私の下半身をチクチクと刺激していた。

私は座ったソファーから身を乗り出すようにしてマジックミラーの中を食い入るように見つめる。

そう、私の股間はスラックスの下ではちきれんばかりに堅く膨らんでしまっていたのだ。

そんな私の様子に気が付いたのか、黒川は目の前の光景と私の顔を見比べると再度テーブルの上のリモコンを手に取った。

「ククッ、奥さまの様子が気になるようですね。体中ザーメンまみれになってもまだ、ビッグな黒ペニスに溺れる奥さまの姿に興奮なさりますか?その様子じゃ、奥さまの色っぽいよがり声もお聞きになりたいでしょう」

「こ、声?」

「そうです。黒ペニスを突っ込まれた奥さまの可愛いお声・・・ヤワな男なら、奥さまのあの艶っぽい声を聞いただけでイッてしまうでしょうね。・・・ではどうぞ、可奈子奥さまの声を存分にお聞きください」

静かな室内に、突然女性の喘ぎ声が響き渡った。

『・・・はぁぁぁ、イイわぁぁ、チンポ感じるぅぅぅっ!』

その瞬間、私はまるで私と妻を隔てるマジックミラーが取り払われたような錯覚に襲われてしまう。

『は、アンッ・、あぁぁ、あぁんっ!イイッ!イイの、ぁぁぁ、チンポスゴイィィィッ!』

ほんの数メートル先、手を伸ばせば届きそうなところで快感に悶える妻の喘ぎ声が、同じ距離感で私の耳に飛び込んできたのだ。

「か、可奈子っ」

思わず身を乗り出す私の横で、黒川がクスリと笑う。

「高性能のマイクをマジックミラーに取り付けてあるんです。で、音量もちょうどよく聞こえるように調節してあるから、リアルさが違うでしょう?」

『はぁぁ、チンポ、チンポぉぉぉーー!もっと、もっと突いてぇぇっ!可奈子のオマンコ、串刺しにしてぇぇぇっ!・・・はむ、んんんんっ!』

上半身をバウンドさせるように揺らしながら叫ぶ可奈子の口に、横に立った黒人が巨大な肉棒の先端を無理やり押し込む。

『はぐっ、んんんんっ!んぐんぐぅぅぅっ!』

妻はぶざまに歪んだ顔で目一杯に口を開き、その巨大な肉の塊に懸命に舌を絡ませているようだ。

『はぐぅぅん、おいひぃぃぃっ・・・あぐっ、んんっ、んぐぅぅぅん・、』

急激に先端を吸い上げられる快感に、妻の頭を押さえた黒人は早口の英語で何かまくしたてた。

おそらく訳すこともはばかられるようなスラングなのだろう、私の耳にはかろうじて最後の”bitch!”という単語だけが聞き取れた。

その言葉が耳に入っているのかどうか・、いや今の妻にとってはおそらくそれは最高の賛辞なのだろう。

それが聞き取れていればなおのこと、妻のボルテージは上がってしまったに違いない。

私は一瞬横に黒川がいるのも忘れ、スラックスの股間に手を当ててしまっていた。

「フフッ」

黒川はリモコンをテーブルの上に戻すと、静かにソファーから立ち上がった。

「私がいてはお邪魔かもしれませんね。私は席を外すことにしましょう。しばらくはこの部屋には誰も入らせませんので、どうぞじっくり奥さまのお姿をご覧になって、たっぷりとお楽しみください。奥さま以外にもたぶんお顔をご存じの女性もいらっしゃると思いますし、奥さまと他の女性をお比べになってみるのもよろしいかもしれませんよ」

そう言うと黒川はニヤリと口元を歪め、テーブルの下からティッシュボックスを取り出しテーブルに置いた。

「ククッ・、よろしかったらお使いください。ゴミ箱はそちらに。・・・では」

部屋を出て行く黒川の肩は笑いを堪えることで明らかに震えていたが、その時の私にはそんなことはどうでもよくなってしまっていた。

「はぅ・・・か、可奈子ぉ」

私は遠くでドアの閉まる音がするのもそこそこに、ソファーから立ち上がりノロノロとマジックミラーに歩み寄った。

「あ、ああああ」

私と妻の間は、おそらく2メートルも離れていなかっただろう。

一方通行のガラス一枚で隔てられた部屋で、妻は2本の黒い肉棒を相手に見たこともない淫らな表情を見せていた。

誰もいなくなった広い部屋で、私はスラックスのベルトを緩めいきり立つ分身を取り出す。

「・・・ぅあぁ」

すでに先走りの汁を滲ませそそり立っていた屹立だったが外の空気に触れることで少し緊張が解けたのか、私はその時になって初めて妻と妻に絡む黒人以外の男女に目を向けることができた。

「あ・、ま、まさか」

見間違うはずもない。

妻の斜め奥で筋肉質の白人と若い黒人に前後の穴を同時に貫かれている女性・・・

顔こそ快感に歪み私が見たことのない表情を見せているが、確かに近所の主婦で町内でもリーダー格の千堂夫人・・・千堂美由希だった。

妻と同様、乳房や顔を男たちの精液と汗でヌラヌラと光らせた千堂夫人は、床に仰向けに寝た黒人の上で長身の裸体をのけ反らせ豊かな乳房を揺らしている。

男の間で妖しく身をくねらせるその横から、三人の結合部の様子が見えた。

千堂夫人の秘唇には、下から鋼のような黒い肉棒が激しく出入りを繰り返し、その上の尻穴を白人男性の長いペニスが深々と貫いている。

千堂夫人を背後から犯す白人男性は、前に回した手で夫人の乳房を鷲掴みにして揉みしだきながら、その耳をビチャビチャと舐めまわしていた。

「ぁぁ・、な、なんて」

確かもう30代も半ばくらいのはずだが、その知性と教養を感じさせる燐とした美貌とまるでグラビアから抜け出してきたようなプロポーションの千堂夫人に、実は私は秘めた憧れのようなものを感じていたのだ。

旦那さんは外資系商社の管理職で、子供は有名私立小学校へ通っているはずである。

夫婦仲も睦まじく休日には家族そろって出掛けていく姿がよく見られるあの千堂夫人が、まさかこんなことをするとは・・・

私は妻の痴態と共に、千堂夫人の妖艶な姿を股間の分身を扱きながら呆然と見つめていた。

すべてに恵まれた憧れの千堂夫人が、今私の目の前に外人男性二人を相手にした信じられない姿を晒しているのだ。

間近で響く妻の嬌声に紛れて聞き取り辛いが、よく耳をすませば聞き覚えのある千堂夫人の声が甘い喘ぎ声となって聞こえてくる。

『あぁぁ、イイわぁぁぁ!ボブゥゥゥ、ジェフゥゥゥ、あなたたちのチンポ最高よぉぉぉーーっ!ぁぁぁ、もっと・・・もっと奥までぇぇぇっ!ComeOn!Fuck Me!!奥まで突いてぇぇぇっ!』

そして私のすぐ目の前では、妻の裸体を凌辱していた男たちが限界を向かえようとしていた。

「ぁぁぁ、ああああ」

私は低い声で呻きながらマジックミラーに張り付くように近寄り、薄暗い部屋の中を凝視した。

広い部屋の中のいたるところで同じような光景が繰り広げられている中で、まず妻の下になっていた巨漢の黒人が、獣のように呻いて腰を跳ね上がらせその絶頂を告げた。

それと前後するように、妻の口を犯していた男がその長大な肉棒を口から引き抜き妻の顔に向けて勢いよく扱き上げる。

『はぁっ!ああああああーーーーっ!』

妻の喘ぐような叫び声と共に、大量の精が男の逸物から吹き出し妻の顔をベットリと覆う。

『はぁぁぁん、スゴイぃぃぃーーーっ!ザーメンが熱いいぃぃぃーーっ!』

私のサラッとした半透明の精液とは比較にならない、真っ白に濁ったドロドロの粘液が妻の額から口元にかけてべっとりと降りかかる。

二度三度と断続的に放出され顎に滴る粘液を、妻は指先で拭いうっとりとした表情で口に運んでいく。

『はぁん、ザーメン美味しいわぁぁ・、』

こってりした精液をベロベロと舐め、乳房に塗り伸ばす妻・・・

大量の放出を終えた男が最後に滴る精液を妻の髪で拭い、ゲラゲラ笑いながら巨大な逸物を揺らして部屋の奥へと去った後も、妻は陶然とした表情で頬を撫で回しこびり付いた精液を啜り取っていた。

『はふぅん、スゴイいっぱいぃぃ・、ザーメンヌルヌルで気持いいのぉぉぉ・、ぁぁん、あなたはまだチンポ堅くしてくれているのねぇ。嬉しいぃぃーー』

妻が腰の下を見下ろし、目を細めて身をくねらせた。『ハイ、可奈子サンノアナル、Very Goodデース!』

妻の身体の下で、巨漢の男が明るく笑う。

妻の尻穴に精を放った男の肉柱は、まだその堅さを保っているらしい。

いったい昨日から何度達しているのか・、信じられないほどの精力である。

『おいおい、ボビーさんよぉ。可奈ちゃんはアンタだけのものじゃないんだぜ。そろそろ可奈ちゃんのきっついケツを、俺にも貸してくれよ』

いつの間に寄って来たのか、数少ない日本人男性の一人が仰向けに寝たままの黒人の肩を叩いていた。

『まぁ、ボビーの黒チンポくわえ込んじゃかなり緩んじゃってるだろうし、もう何人ものザーメンでドロドロだろうけど、それでも可奈ちゃんのケツは格別だからなぁ』

長さこそさほどではないが、ボビーと呼ばれた黒人のモノと比べても遜色の無い太さの肉棒を扱きながら男はいやらしげに笑う。

私の妻を馴れ馴れしく”可奈ちゃん”と呼ぶそのでっぷりと太った40代も半ばの男の顔を、私はよく知っていた。

「ぅあ」

千堂夫人と同じくうちの町内の住人・・・

妻の妄想にも幾度となく登場していた中本家の主人である。

しかもその体つきと特徴あるごつごつと節くれ立った極太の逸物・・・

「ま、まさか」

いくら顔が写っていないとはいえ、その体型だけでなぜ気が付かなかったのか・・・

ヒントは妻によって語られた寝物語の中にあったというのに・・・

中本は黒川に渡された妻のアルバムで、さんざん妻の二穴を嬲っていた男たちの一人だったのだ。

『・・・中本さん?私別に太っている人は嫌いじゃないけど、ああいう感じの人ってなんか苦手なのよねぇ。ほら、なんだかギラギラ脂ぎった感じでイヤラシそうでしょー。私のこと、なんか粘っこい感じのイヤラシーイ目で見るのよ。やぁねぇ・・・』

今の家に越して来たばかりの頃の妻の言葉が頭に浮かぶ。思い出すのもおぞましそうに顔をしかめていた妻。

・・・その妻が、今はその当人から”ちゃん”付けで呼ばれても嫌な顔一つせず、にこやかに微笑み返しているのだ。

『うふふ、ありがとー、なっかもとさんっ!中本さんも私のお尻でシタイのー?もぉう、エッチなんだかぁらー。今朝、ニンニク食べながら二回もオマンコに出してくれたじゃない。”マンコにはドロドロザーメン、上の口にはコレ”とかって、ニンニク臭ぁぁい唾を私の口に注ぎ込んだのだぁれぇ?』

妻と中本がニンニク臭い口でキスを交わしながら密着した腰を打ち付け合う光景が脳裏に浮かび、私の股間が熱く疼く。

『ハハハ、そりゃそうだけど、可奈ちゃんのケツはまた別物さぁ。せっかく仕事オフにして参加しているんだから、可奈ちゃんのケツに出して帰らないとなぁ』

『もう、やぁねぇ』

”やぁねぇ”という言葉に、以前中本の名を口にしたときとは異なる媚びのような響きが込められている。

『しょうがないわねぇ〜・、』

目の前に立ち上がった中本の醜悪な肉棒を、妻は猫のように目を細めて握り締めたのだった。

『もぉう、こんなにしちゃってるんだからぁ』

今まさに、夫の私のすぐ目の前で愛する妻が良く見知った近所の中年男の肉棒に舌を這わせようとしている。

『中本さんったら、ただでさえ太いチンポなのにぃぃ・・・いやだわぁ。・・・ふふっ、しょうがない、まずはちょっと味見ネ!』

そう言っていたずらっぽく微笑み、妻は赤い舌で中本の肉棒をペロリと舐めあげる。

『はぁん、イヤラシイ味ぃ・、誰のオマンコの味なのぉ?もぉう、なんか欲しくなっちゃうぅぅ。でもボビーのチンポもまだ堅いのにもったいないわぁ』

巨大な黒い裸体の上で、妻はくねくねと身をくねらせた。

『ねーぇ、ボビィー、このビッグな黒チンポぉ、今度は私のオマンコに突っ込んでくれるぅ?』

『Oh、モチロンデース!可奈子サン、CuntもGoodネー。My Pussy Cat、可奈子サーン!』

たどたどしい日本語を話す黒人の上で、妻はその腰をゆっくりと浮かせた。

『はぁっ、ぁぁん、この抜ける感じがたまらないぃぃぃっ!』

分厚いファイルの中で大写しにされていた妻のピンク色のアナルが目に浮かぶ。

妻の白い裸体から、漆黒の肉柱がズルズルと抜け出してきた。

『ぁぁぁん、ダメぇぇ・、ふっといの、また欲しくなっちゃうぅぅぅ・、』

『おいおい、可奈ちゃん、そりゃないだろう?』

ジュプジュプと粘液を滲ませながら抜け出る巨根にまた身を沈めようとする妻を、中本が笑いながら抱きかかえた。

『まったく、どうしようもない淫乱奥さんだな』

目をトロンと潤ませた妻の両脇に手を入れて抱き起こし、中本はその体を浮かせてボビーの肉柱を完全に引き抜かせた。

『あぁん、チンポォォォ、チンポいやぁぁ、もっと入れて欲しいぃぃぃ!』

『ほら、ボビーの黒チンポはこっちで食べるんだろう?俺のはいらないってか?』

中本は妻の陰部を天を向いてそそり立つボビーの肉柱にあてがい、体を下ろさせる。

その瞬間、妻の股間から大量の白濁液がドロリと溢れ出した。

『あぁぁっ、イイッ!ボビーのおチンポ、オマンコもイイィィィッ!』

『チンポ突っ込まれてりゃ、どこの穴でもいいんだろう?・・・それにしてもなんて量のザーメン溜め込んでいるんだか。いったい何人分中出しさせたんだ?今朝、俺が出したあとに誰かが啜ってくれてただろう?』

『あぁぁん、わかんないぃぃぃっ!いっぱい、いっぱい出してもらったのぉぉ・、あああ、ボビーのチンポでオマンコいっぱいになるぅぅぅ、中本さぁん、早くぅ・・・早く可奈のおケツにデカチンポ突っ込んでぇぇぇっ!』

大量の精液をドロドロと溢れさせる秘肉に、今や完全に根本まで巨大な黒棒を飲み込んだ妻が、肩越しに中本を振り返り妖しく腰を振る。

ふだんの妻からは想像もつかない隠語の連発もさることながら、妻が自分のことを”可奈”と呼ぶところを私は初めて耳にした。

『入れて、入れて、入れてぇぇぇっ!ボビーのザーメンでヌルヌルの可奈のおケツに、中本さんのチンポ突っ込んで・、ぁぁぁん、熱いザーメンいっぱい出してぇぇぇっ!』

『ハハハ、ホントに誰のでもいいんだな。・・・どれ、俺たちのアイドル、可奈ちゃんのケツの穴をいただくとするか』

中本がいやらしく口を歪めて妻の尻を押さえる。

ゴツゴツと節くれ立った凶悪な肉の凶器が、白桃のような尻の中心にあてがわれじわじわと押し出される。

『あぁぁぁっ!スゴイィィィッ!体中チンポでイッパイになるぅぅぅーーーっ!あぁん、あんっ、あぁんっ!感じる、感じるぅぅぅっ!』

ボビーのペニスによって広がっていた妻の菊門は、中本の極太の逸物もなんなく飲み込んでしまった。

『ククッ、可奈ちゃん、入ったぜ。根本までピッタリだ。ボビー、動くぞ!』

『Oh Yes!』

三人の腰がぴったりと密着し、ゆっくりと動き始める・・・

妻の嬌声のトーンが急激に上がっていくのを聞きながら、私の情けない分身は少量の精をトロリと吐き出してしまっていた。

そしてその時である・・・

「あらあら、もうイッちゃったの?そんなことじゃ可奈子さんが満足できないのもわかるような気がするわねー」

誰もいないはずの私の背後で、クスクスと笑う聞き覚えのある声が響いたのだった。

「ぅあ・、せ、千堂さん・・・!」

ギョッとして振り返った私の後ろに、白いガウンを羽織った千堂夫人がニコニコと微笑みながら腕を組んで立っていた。

「フフッ、こんな所だから美由希でいいわ」

指に挟んでいたタバコを口にくわえ、千堂夫人はフーッと白い煙を吐き出す。

「あぁ、タバコが美味しい」

太股の半ばまでしか隠さないガウンの裾からスラリと伸びた夫人の艶めかしい脚に、私の目は釘付けになってしまう。

しかし一方で、私よりも背が高く憧れの千堂夫人に下半身裸の無様な姿を見られたことで、今達したばかりの私の分身はたちまち元気を失ってしまっていた。

「あら、一回イッたくらいでもうダメ?それとも私が急に来たから緊張してる?」

クスクス笑いながら、千堂夫人は煙の立ち上るタバコを唇に挟み羽織っていたガウンをはらりと肩から落とす。

「あっ、あぁっ!!」

ガウンの下に、千堂夫人は布きれ一枚身に付けていなかった。

「フフフ、この格好で廊下を来るの、ドキドキしちゃったわぁ」

男たちの精を吸い込み艶やかに輝く裸体と、どちらかといえば濃い目の翳りが、隠すものなく私の目の前に晒け出される。

「平日の昼間っていってもこのフロアに住んでいる人もいるわけだから、いつ誰が来るかわからないでしょ?いくらガウンを羽織っていても下はスッポンポンで、しかも顔も髪もザーメンでベトベトじゃない。人に会っちゃったらどう言い訳したらいいか・、でもそのドキドキ感が露出の快感なのよねー」

興奮しているときの癖なのだろうか、千堂夫人がペロリと唇を舐めて妖しく微笑む。

「黒川さんから可奈子さんのご主人が来てるって聞いたから、ちょっと涼みがてら一服しに来たの。あっちもエアコンは効いているけど、タバコがキッチンでしか吸えないのよね。ほら、今日は大勢いるしみんな裸だから危ないでしょ?」

町内の集まりで家族で食事をしたときに、確か千堂夫人はタバコを吸えないと言っていたはずだ。

それで自分のご主人と離れて私たち夫婦の近くに座っているのだと、自分で説明していたはずである。

夫人の手のタバコを見つめる私の疑問に気がついたのか、千堂夫人はテーブルの上の灰皿に灰を落とすと私の顔に向かってフーッと煙を吐きかけた。

「ウフフ、ご主人も可奈子さんも本当に吸わないんだものね。・・・私はセックスの時だけは吸うの。実は結婚する前はけっこう吸っていたのね。そのせいかしら、今はかえって時々吸うタバコでハイになれる感じがするのよ」

もう一息深々と吸い込み、千堂夫人は半分ほどまで灰になったタバコを灰皿に押し付けた。

「あぁ、美味しかった。・・・ご主人は知らないでしょ?可奈子さん、自分はタバコ吸わないくせに、ヤニ臭い口でキスしたり唾液飲まされたりするとすごく興奮して感じちゃうのよ。ヘビースモーカーの人の唾をトローっと口に流し込まれただけで目なんかウルウルさせちゃって・、同性の私の唾までオマンコからいやらしい汁を垂らしながら喜んで飲んでくれるわ。面白い子よねー」

洋服や髪に付いたタバコの匂いさえ嫌がっていたあの妻が・・・タバコをくわえた千堂夫人と妻が唇を重ね舌を絡ませている情景を想像し、萎えかけていた私の股間がピクリと反応する。

「あら」

その反応を見てクスリと笑い、千堂夫人は私の体にぴたりと身を寄せた。

「可奈子さんから聞いたわよー。ご主人・・・聡一さん、私のこといつも美人でかっこいい女性って、誉めてくれているんですってー?」

「あ、いや、その」

タバコと精液の匂いの入り混じった息が私の顔にかかり、しなやかな長い指が私の胸をすっと撫で下ろす。

「嬉しいわぁ。最近じゃ旦那だってそんなこと言ってくれないもの」

千堂夫人はクスクス笑いながら私の足下に膝を突くと、立ち膝になって私のシャツのボタンをはずし始めた。

その熱い視線は、次第に堅さを取り戻し千堂夫人の顔に向かって突き出すように反り始める私の分身にねっとりと注がれている。

「フフフ、嬉しぃーい、また堅くなってくれているのねぇ」

私の肩からシャツを脱がせると、千堂夫人はその柔らかい手で私の肉茎を包み込むように握りしめた。

「あらぁ・、確かにあっちにいる外人や中ちゃんのと比べたらずいぶん見劣りするけど・、堅さはなかなかじゃない?」

中ちゃんというのは中本のことだろうか。

千堂夫人は好色そうに目尻をつり上げて私の顔を見上げると、私を誘うようにペロリと舌舐めずりをしてみせた。

「可奈子さんの言うのもわかるわぁ。・・・奥さんいつも言っているのよ。”普通にセックスしている分には十分満足”ってぇ。でも普通のセックスどころか、これならただデカイだけのうちの旦那なんかよりもずっといいかもぉ」

「ぅあ・、お、奥さん」

若くして外資の管理職を努めているという千堂夫人の夫の顔が浮かび、私は思わず腰を引いてしまった。

「フフッ、美由希でいいってば。・・・うちの旦那のことが気になる?自分の奥さんはあんなことして楽しんでいるのに律儀な人ね。気にしないでいいのよ。私がここにいるのは旦那も公認のことなの。私がよその男の人とセックスしたり自分も参加することを、うちの人は喜んでくれているの。それどころか本当は今日のこのパーティーにも参加したがっていたくらいで、どうしても出張がはずせないって本気で悔しがっていたわ」

千堂夫人は私の分身を握りしめたまま、マジックミラーの向こうで男たちに挟まれた裸体を揺らしている妻の姿に目を向けた。

「中ちゃんもタフねー。昨日からいったい何発出しているのかしら。きっとその半分くらいは可奈子さんによ。・・・で、うちの旦那もね、中ちゃんと同じで可奈子さんのファンなの。可奈子さんは我が町内のセックスアイドルだって、あのマンコとアナルは最高だって、いつもうちで飲むと中ちゃんと盛り上がっているわ。二人で私のこと抱きながらまで可奈子さんのカラダの話をしているのよ。ひどいと思わない?」

それではあの、一見真面目なエリートサラリーマン然とした千堂氏にまで、妻は抱かれていたのか。

そう言われればあの写真で中本と一緒に妻の二穴を犯していた少し肌の浅黒い男が、千堂氏に似ていたような気までしてくる。

「あらあら、ますます元気になっちゃって。・・・うちの旦那に奥さんが抱かれているのを想像しちゃったの?中ちゃんとボビーにサンドイッチされた奥さん見ながら?やぁね、ご主人が”寝取られマゾ”だっていう可奈子さんの話は本当なのね。・・・わぁ、スゴーーイ!」

いつしか、私の分身は憧れの千堂夫人の手の中で極限まで堅く、天を突くように反り返っていた。

「ホント、スゴイ堅さだわぁ。もう、カッチカチじゃない。これならそれなりに楽しめるかもぉ。・・・ウフッ、まずは味見ね」

千堂夫人はそう言っていたずらっぽく微笑むと、先端をテラテラと光らせる私の肉棒に舌を寄せた。

「・・・いっただきまぁす!」

「ぅあ、ああああ・・・!お、奥・・・あ、み、美由希さんんっ!」

ヌメリとした生暖かい感触が、私の屹立を包み込んだ。

それから少し後、私はマジックミラーに両手を突いて尻を突き出した千堂夫人の秘裂を背後から貫いていた。

「はぁぁん、いいわぁぁ・、やっぱり堅いチンポってイイかもぉ。いくら大きくても外人のは柔らかいのが多いのよぉ。あぁん、小さくても堅い方がイイわぁぁっ!」

可奈子と結婚してから浮気一つしたことのなかった私にとって、何年ぶりかに経験する妻以外の女性とのセックスである。

しかもその相手はほんの数時間前まで手の届かぬ高嶺の花と信じていた、憧れの千堂夫人なのである。

「あっ、あぁっ、み、美由希さんっ!」

「あぁぁ、まだダメ!まだイッちゃダメよぉっ!」

千堂夫人の秘肉が私の肉棒に絡みつくように締まる。

断続的に押し寄せる射精感を歯を食いしばって耐えながら、私は懸命に夫人への抽送を続けていた。

「あぁぁん、イイィィィーーー・、こんなチンポをしっかりキープしてるなんて、可奈子さんが羨ましいわぁぁ・・・ぁぁぁ、”寝取られマゾ男”でもいいぃぃぃ・・・チンポイイのぉぉぉっ、あ、あぁぁぁぁーーーん!」

マジックミラーに頬を押しつけて千堂夫人が尻を揺する。

その豊満な乳房はミラーに擦り付けられて無惨にひしゃげ、スラリとした長身の上半身が弓のようにしなり返っている。

そのすぐ向こうでは、妻がいまだにボビーと中本の間で裸体をくねらせていた。

ボビーも中本も、ゆったりしたペースで抽送を繰り返していてまだまだイク気配は見られない。

まさしく驚くべきスタミナである。

中本の手は妻の乳房を鷲掴みにし、指先で乳首をこね回している。

時折首をひねって中本と濃厚な口付けを交わしながら、妻はその状況を心から楽しんでいるようだった。

ガラス越しの目の前で繰り広げられる妻たちのそんな痴態を、千堂夫人もまた腰を振りながら見つめていた。

「ぁぁぁ、可奈子さんスゴイわぁ。ふっといの二本も入れちゃってぇ、すごく気持ちよさそう・、はぁん、聡一さぁん、私もお尻にもぉぉ・、可奈子さんみたいに、私もお尻にも欲しいぃぃぃ・、中ちゃんみたいに極太じゃなくても感じるからぁぁ、美由希のアナルにもチンポ入れてぇぇぇーーっ!」

さっきから私との結合部の上でヒクヒクと蠢いていた千堂夫人の菊蕾が、まるで別の生き物のように収縮を始めた。

まるで私を誘っているようなその様子に、私の欲望が膨れ上がってくる。

「ぅぁあ・、い、いいんですか?」

まるで妻に見られているような感覚の中での行為に極度の興奮状態にあるにもかかわらず、私は頭のどこかが妙に冷静にこの状況を見つめていることに気が付いていた。

私は千堂夫人の秘肉をリズミカルに突きながら、震える肉襞を指先でなぞる。

「い、いいの。・・・入れて・・・美由希のウンチの穴にぃぃぃぃ、聡一さんのチンポ突っ込んでぇぇぇ・、あああ、あなたぁ、私はまたあなた以外の人のチンポをお尻に入れてもらいますぅぅっ!夫のじゃないチンポが欲しいのぉぉぉっ・・・堅いチンポがイイのよぉぉぉっ!」

感極まったように、千堂夫人は今ここにはいない夫の名を呼んでいた。

・・・あぁ、この人も旦那さんのことを心から愛しているんだ。

こんな爛れたようなセックスに溺れていても、どこかでご主人と繋がっているのだ。

・・・そんな思いが、私の頭にまた妻の言葉を思い出させていた。

『・・・あなたが好きよ、聡一さん。こんな私だけど、私、やっぱりあなたを愛しています。このカラダはよその人とのセックスに溺れていても、私のココロはあなただけのもの。あなただけを愛しているの・、』

私は何度目かの射精感をかろうじてやり過ごすと、意を決して夫人の秘唇から分身を引き抜き、その上の窄まりにあてがった。

「あっ、くぅぅぅーーーっ!イッ、イイィィィーーーッ!」

千堂夫人がマジックミラーに上半身を張り付かせるように裸体をのけ反らせる。

「あぁぁん、イイィッ!堅いのが入ってくるぅぅぅーーーー、やっぱりイイィィィーーッ!アナル感じるぅぅぅーーっ!」

トロトロと男たちの精液を滲ませながら、千堂夫人の排泄孔は私の屹立をすんなりと飲み込んでいた。

生暖かい肉筒に包み込まれ入り口で締め付けられるような、膣とは違ったその感覚・・・それは、私にとって初めて経験するアナルセックスだった。

「はぁぁん、可奈子さぁぁん・、あなたのご主人ステキぃぃぃ」

ほんの数メートル先にいる妻に向かって、千堂夫人は喘ぐように声をかける。

「ぁぁぁぁ・、今度夫婦一緒にセックスしましょぉぉぅ。・・・時々でいいからァァァ、このチンポ、私にも使わせてぇぇっ!私のオマンコにたっぷり溜まったご主人のザーメン、可奈子さんに飲ませてあげたいわぁぁぁ」

『・・・あっ!』

千堂夫人の呼びかけとほとんど同時に、マジックミラーの向こうの妻が聞こえるはずのないこちらの声に反応したように顔を上げた。

私はびくりとして思わず身を引きかけるが、妻の視線はこちらには向けられていない。

『よぉ、黒川さん!』

妻の尻に抽送を繰り返す中本が、ニヤリと口元を歪めて手を上げる。

その声に答えるように、ミラーの死角になった部分から股間の逸物を隆々とそそり立たせた黒川が裸のまま姿を現した。

『どうも遅くなりました。中座してしまってすみません』

浅黒く引き締まった裸体は得体の知れない黒川の風貌と相まって、不思議な雰囲気を醸し出している。

黒川は弓のように反り返った肉柱をユラユラと揺らしながら、妻の尻を突き続ける中本ににこやかに笑いかけた。

『・・・ははっ、中本さんはやっぱり最後は可奈子奥さまのアナルですか。まったく、驚くほどのタフさですね』

そう言って黒川は、ボビーの突き上げに口から涎を垂らしながら上半身を仰け反らせている妻の顔をひょいと覗き込んだ。

『くくっ、可奈子奥さまもまだまだお楽しみのようですね。ボビーと中本さんのデカチンポじゃ、体中チンポでいっぱいでしょう?』

黒川の言葉に、可奈子は泣きそうな顔でその顔を見上げる。

その言葉は、またも私が驚くようなものだった。

『いやぁん、そんなふうに呼ばないでぇぇぇ・、いつもみたいにぃぃぃ・・・”可奈子”って・・・可奈子って呼んでぇぇっ!』

・・・可奈子?黒川はいつも妻のことを”可奈子”と呼び捨てにしているのか?私は妻の声に興味深く耳を傾けながら、千堂夫人のアナルへの抽送のピッチを上げていく。

『くふふ、いいんですか?ほら、xxxxxx・、』

ボビーの黒い巨体と中本の突き出た腹の間に挟まれた妻の顎に手をかけてこちらの方を向かせ、黒川はその耳元に二言三言囁いた。

『あ、あぁ・、あの人がぁぁぁ・、』

妻の瞳が大きく見開かれ、マジックミラーのこちらを凝視する。

その瞬間、私は確かに妻と目が合ったような気がした。

そしてその瞳には明らかに喜びの・・・私のことを待ち焦がれていた喜びの色が込められていたのだ。

「あぁっ、可奈子」

しかしその一瞬あと、妻は私がいる方向からスッと目を反らし黒川の顔を媚びるような視線で見上げてしまう。

『あ、ああああ・・・い、いいの、いいのよぉぉ・、だって、これが本当の可奈子なんだものぉぉ・、あぁぁお願い、可奈子のこと、もっと恥ずかしくして・、気が狂うほどに感じさせてぇぇぇっ・・・!』

『くくっ、本当にはしたない人ですね。・・・いいでしょう』

黒川もまた私のいる方にチラリと視線を向ける。

そしてゆっくり頷くと、冷たく目を光らせて妻の顔を見下ろした。

『・・・可奈子っ、顔を上げるんだ』

『は、はいっ、』

ガラリと口調の変わった黒川に呼び捨てにされたのがよほど嬉しいのか、妻は飼い主を見上げる犬のように嬉々とした表情で顔を上向かせる。

『ふふん、可奈子はこうされるのが好きなんだろう?』

黒川はニヤリと笑うと頬を膨らませ、妻の顔にペッと唾を吐きかけた。

妻の体がビクンと震えその顔にみるみる陶酔の表情が広がる。

”可奈子”と呼び捨てにされ唾を吐きかけられることで、妻は明らかに今までとは違った種類の快感を感じているのだ。

『は、ぁぁん、黒川さぁぁん・、』

黒川の吐き出した唾を顔にベットリとこびり付かせたまま、妻はトロンと瞳を潤ませて黒川の股間に手を伸ばす。

『黒川さんのおチンポぉぉぉ・・・可奈子にくださいぃぃぃ・、唾ももっとかけてぇぇぇ・、』

妻の体の下では、いったん動きを止めていたボビーが改めて腰を突き上げ始めていた。

中本もまた、それに合わせるように長いストロークで妻のアナルへの抽送を始める。

『両方の穴にそれだけデカいチンポくわえ込んでいるくせに、まだ足りないって言うのか?旦那も子供もいるっていうのに、可奈子は本当にどうしようもない淫乱メス犬だな。いったい何本のチンポがあれば満足できるんだ?え?可奈子?』

しかし三本目の肉棒を得ることに夢中の妻の耳には、黒川の問いかけは全く入っていなかった。

黒川は妻の顔を目がけ、もう一回唾を吐きかける。

唾でドロドロになった顔をさげすんだような視線で見つめながら、黒川はその黒ずんだ肉棒で妻の頬をピタピタと叩いた。

『あぁぁ、おチンポが熱いぃぃぃーー。は、あぅん、お口にぃぃぃーー・、オマンコもおケツもいっぱいだからぁ、可奈子のお口に黒川さんのおチンポ突っ込んでくださいぃぃぃ・、あ、あぁぁぁ、可奈子の口をズコズコ使ってぇぇ、ドロドロザーメン流し込んでぇぇぇ・、』

両方の頬を打つ肉棒をだらしなく舌を伸ばして追い求めながら、妻は私の存在など忘れたかのように媚びるような視線で黒川を見上げるのだった。

「・・・あぁ、可奈子さんスゴイわぁ。黒川さんのチンポもすごく堅くてしかも長いのよ。オマンコに入れられると、蛇が入ってきたみたいに奥の方まで届いて、中を掻き混ぜてくれるの」

私の分身を根元までしっかりとくわえ込んだ尻を淫らにくねらせながら、千堂夫人が喘ぐように口にする。

「はぁぁ、でもこのチンポもイイわぁ。一度に何本ものチンポを味わうセックスもいいけど」

黒川に対する妙なライバル心だろうか、私はひときわ勢いよく夫人の菊門を突き上げた。

「はぁっ、ぁぁん!こ、こうやって一人に犯されるのも好きよぉぉ・、お尻突かれるのが感じるのぉ。・・・ぁぁぁ、聡一さぁん、美由希のお尻、可奈子さんのだと思って犯してぇぇっ!奥さんの声を聞きながら、私のアナルにザーメン注ぎ込んでぇぇぇっ!」

もはや私には、どれが妻の喘ぎ声でどれが千堂夫人の声なのか、いったい今自分が誰のアナルを貫いているのかさえも、どうでもよくなってきていた。

私はガラスの向こうの妻の顔からひとときも目を逸らさずに千堂夫人の菊門を突き続け、妻もまた持てる限りのテクニックを駆使して黒川の肉棒に口と舌での愛撫を施していた。

そしてそれからいくらも経たないうちに、黒川はまるでタイミングを図っていたように妻の顔面に大量の精を振りかけた。

そしてそれを合図のようにして妻と千堂夫人はマジックミラーを隔ててほとんど同時に絶頂に上り詰め、妻の下半身を貫く男たちと私もまた熱いマグマを迸らせたのだった。

「お待たせぇー!」

それから小一時間ほどあと、マンションの前で待っていた私の前に、よそ行きのスーツに身を包んだ妻が元気よく姿を現した。

「遅くなってゴメンネー。なるべく早く出てきたかったんだけど、さすがにシャワーくらい浴びないとちょっと具合悪いでしょう?」

ついさっきまで髪にも顔にも男たちの精液をベットリとこびりつかせていた妻が、私の腕にぶら下がるように腕を絡ませてペロリと舌を出す。

その無邪気な笑顔を見ていると、さっきまでの狂態がまるで夢だったように思われてくる。

それと同時になんだかひさしぶりに妻の顔を見るような気がして、私は妻の笑顔を眩しくさえ感じてしまった。

「はぁ、たーっぷりシテきちゃったぁ。これでしばらくはこういう激しいのはしないでもいいかなぁ」

妻が空いている手をピンと伸ばして背伸びをする。

「し、しばらくってどれくらい?」

思わず口から出た私の言葉に、妻はクスリと笑って私の顔を見上げた。

「うふふ、そうねぇ、途中であなたと何回かシタとしてぇ・・・一週間くらいかな?」

「い、一週間!」

絶句する私の顔を見て、妻はプッと噴き出した。

「ふふっ、だってしょうがないじゃない。来週はまたスポーツクラブがあるし・・・だいたいいくらなんでも私、二週間も三週間も我慢できないもの。・・・スゴイのよぉ。あなたもお仕事休んで見学に来てみる?インストラクターの先生たち、みんなとーーっても優しいの」

妻は私の肩に手をかけて背伸びをすると、声を潜めて囁いた。

「うふふふ・・・それにね、みんなアソコがスッゴク大きいの!あなたのとは全然違うのよ!」

「か、可奈子っ!」

私の腕から逃れて笑いながら走りだす妻・・・

「やぁね、どうしたの?黙って私の顔なんか見て」

駅へと続く並木道を腕を組んで歩きながら、私は妻の顔をじっと見つめていた。

妻の瞳は荒淫の疲れを微塵も感じさせず、キラキラと生気に満ちて輝いている。

「いや・・・あ、可奈子が奇麗だなって思って」

「あぁん、アリガトー!!」

妻は心から嬉しそうに微笑むと、私の腕をギュッと抱き締め肩に頭を付けた。

「私の恥ずかしいところ、いっぱい見たのに?それでも私のことキレイって言ってくれるの?」

そう言いながら私の腕に頬を擦り寄せる妻が、今はたまらなく愛しく感じられる。

「もちろんさ。たくさん感じている可奈子の姿、すごく良かったよ」

素直な気持ちでそう言うことができる自分に、私は内心少し驚いていた。

妻とまた今まで通りに接することができるかどうか、ついさっきまでの私は、妻を待ちながら沸き上がる不安と戦っていたのである。

でもそんな不安は、屈託なく笑う妻の眩しい笑顔を見たとたんにすべて吹き飛んでしまったのだ。

部屋を後にしようとする私に向かって、千堂夫人がかけてくれた言葉が思い出される・・・

『聡一さんって幸せな人ね。あんな可愛い奥さんに愛されて・・・可奈子さん、あなたのことを心から愛しているのよ。体は他の男とのセックスに溺れていても、可奈子さんの心はいつもあなただけを見ているわ。わかるでしょう?』

「・・・あぁ、嬉しいぃ。私、きっと聡一さんならわかってくれると信じてた。私のすべてを理解して、受け止めてくれるって信じていたわ」

妻は私の首に腕を回し、ぶら下がるようにして私の顔を見上げた。

チロチロと唇を舐める妻の口から、青臭い香りがプンと漂う。

「うふっ、匂う?あなたの愛する奥さんをたっぷり楽しませてくれた、何本ものおチンポから出たザーメンの香りよ。そう思うといい匂いに感じない?・・・ね。あなたも憧れの美由希さんの体に、同じ匂いのものをいっぱい出してあげたんでしょ?美由希さんのオマンコの味はどうだった?」

猫のように目を細め、妻は私の顔を覗き込む。

「うふふふ、私のエッチ見ながら、美由希さんのおケツにオチンチン突っ込んでいたのよねぇ」

「あぁっ、可奈子・・・んっ、んんんっ!」

妻は悪戯っぽく笑いながら、ザーメン臭い口を私の唇へと重ねた。

「はん・・・んんんっ・・・美味しい?ザーメンの匂いのする私のキス、美味しい?はぁっ、ぁあんっ!あなたぁぁっ!」

妻の舌が私の舌にネットリと絡み、唾液が流し込まれる。太股を私の股間に押し付けて腰をくねらせる、白昼の路上でのそのあまりにも生々しい口付けに、私の股間はまた熱く疼き始めてしまっていた。

そんな私の反応に気がついたのか、妻はすっと唇を離してニコリと笑う。

「うふふ、帰りましょ。あなた・・・欲しいんでしょ?よその男のザーメンをたっぷり吸い取った、私のカ・ラ・ダ。・・・私のオマンコにオチンチン入れたい?それとも初めてのお尻に入れてみる?何本もの大きいおチンポでたっぷり掻き回してもらったから、あなたのくらいならすっぽり入っちゃうわよ」

卑猥な言葉を口にして妖しく唇を舐める妻の笑顔に、私は黒川から渡されたアルバムの中の妻の笑顔を思い出していた。

「いいわよ。私のカラダはあなたのものでもあるんですもの。・・・抱いて、私のこのカラダ・、あなたの妻のカラダを、使ってちょうだい」

あの男たちに見せていたのと同じ顔で笑い、妻は誘うように唇を舐める。

・・・しかしそれは一瞬のこと。

妻はすぐに元の笑顔に戻ると、私の腕を持ち上げ腕時計を覗き込んだ。

「あ、でもその前に何か食べましょうか。なんかお腹空いちゃったわ。あなたはお腹空かない?」

気が付けば時計はすでに12時を大きく回っていた。

何がおかしいのか、妻はクスクスと笑い始める。

「うふふふ・、ねぇ、あなた、聞いていたんでしょ?・・・よかったらぁ・・・ニンニクがたぁーーっぷり入ったラーメンでも、食べるぅ?」

妻は私の腕にいっそう強く腕を絡めると、まるで今にもスキップでもし始めそうに楽しそうに、新緑のまぶしい並木道を歩き始めたのだった。

・・・そして私と妻の関係は現在に至る。